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公開番号2024171821
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023089064
出願日2023-05-30
発明の名称半導体装置
出願人住友電気工業株式会社,国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人個人,個人
主分類H01L 21/60 20060101AFI20241205BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】主電極の内部破壊を抑制できる半導体装置を提供する。
【解決手段】半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上に設けられた主電極とを備えた半導体チップと、第1厚さを有する緩衝板と、前記主電極と前記緩衝板との間に設けられ、第2厚さを有する緩衝接合材と、を有し、前記主電極は第1主面を有し、前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝板の外縁は、前記主電極の外縁から前記第1厚さと前記第2厚さとの和だけ内側の仮想の環状の第1曲線と重なるか、前記第1曲線の外側にある。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
半導体基板と、前記半導体基板の上に設けられた主電極とを備えた半導体チップと、
第1厚さを有する緩衝板と、
前記主電極と前記緩衝板との間に設けられ、第2厚さを有する緩衝接合材と、
を有し、
前記主電極は第1主面を有し、
前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝板の外縁は、前記主電極の外縁から前記第1厚さと前記第2厚さとの和だけ内側の仮想の環状の第1曲線と重なるか、前記第1曲線の外側にある、半導体装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝板の外縁は、前記主電極の外縁から前記第1厚さと前記第2厚さとの和の1/2だけ内側の仮想の環状の第2曲線と重なるか、前記第2曲線の外側にある、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記半導体基板は、
半導体素子が設けられた素子領域と、
前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記素子領域を囲むガードリング領域と、
を有し、
前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝板の外縁は、前記ガードリング領域の内側にある、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記緩衝板の外縁は、
直線領域と、
前記直線領域に連接する曲率領域と、
を有し、
前記半導体基板は、
単結晶基板と、
前記単結晶基板の上に設けられ、第3厚さを有するエピタキシャル層と、
を有し、
前記曲率領域の曲率半径を前記第3厚さで除した値が5以上10以下である、請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝接合材の外縁は、前記第1曲線と重なるか、前記第1曲線の外側にある、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項6】
前記主電極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金層を含み、
前記半導体基板の第1線膨張率および前記緩衝板の第2線膨張率は、前記主電極の第3線膨張率よりも小さく、
前記第2線膨張率は、前記第1線膨張率よりも小さい、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記緩衝接合材は、銅焼結体または銀焼結体を含む、請求項1または請求項2に記載の半導体装置。
【請求項8】
半導体基板と、前記半導体基板の上に設けられた主電極とを備えた半導体チップと、
第1厚さを有する緩衝板と、
前記主電極と前記緩衝板との間に設けられ、第2厚さを有する緩衝接合材と、
を有し、
前記主電極は第1主面を有し、
前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝板の外縁は、前記主電極の外縁から前記第1厚さと前記第2厚さとの和だけ内側の仮想の環状の第1曲線と重なるか、前記第1曲線の外側にあり、
前記緩衝板の外縁は、
直線領域と、
前記直線領域に連接する曲率領域と、
を有し、
前記半導体基板は、
単結晶基板と、
前記単結晶基板の上に設けられ、第3厚さを有するエピタキシャル層と、
を有し、
前記曲率領域の曲率半径を前記第3厚さで除した値が5以上10以下であり、
前記主電極は、アルミニウムまたはアルミニウム合金層を含み、
前記半導体基板の第1線膨張率および前記緩衝板の第2線膨張率は、前記主電極の第3線膨張率よりも小さく、
前記第2線膨張率は、前記第1線膨張率よりも小さく、
前記緩衝接合材は、銅焼結体または銀焼結体を含む、半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
パワーモジュールに好適な半導体装置の例として、半導体チップの主電極に緩衝板が接合され、緩衝板にボンディングワイヤが接合された半導体装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-186220号公報
特開2017-005037号公報
特開2019-057663号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の半導体装置では、主電極の内部破壊に伴う剥離等の故障が生じることがある。
【0005】
本開示は、主電極の内部破壊を抑制できる半導体装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上に設けられた主電極とを備えた半導体チップと、第1厚さを有する緩衝板と、前記主電極と前記緩衝板との間に設けられ、第2厚さを有する緩衝接合材と、を有し、前記主電極は第1主面を有し、前記第1主面に垂直な方向からの平面視で、前記緩衝板の外縁は、前記主電極の外縁から前記第1厚さと前記第2厚さとの和だけ内側の仮想の環状の第1曲線と重なるか、前記第1曲線の外側にある。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、主電極の内部破壊を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る半導体装置を示す上面図である。
図2は、第1実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図3は、第1実施形態における炭化珪素基板および緩衝板を拡大して示す上面図である。
図4は、第1実施形態における炭化珪素基板、アノード電極、緩衝接合材および緩衝板を拡大して示す断面図である。
図5は、第1実施形態の変形例における炭化珪素基板、アノード電極および緩衝板を拡大して示す上面図である。
図6は、第1実施形態の変形例における炭化珪素基板、アノード電極、緩衝接合材および緩衝板を拡大して示す断面図である。
図7は、緩衝板の平面形状の第1例を示す上面図である。
図8は、緩衝板の平面形状の第2例を示す上面図である。
図9は、緩衝板の平面形状の第3例を示す上面図である。
図10は、第2実施形態に係る半導体装置を示す上面図である。
図11は、第2実施形態に係る半導体装置を示す断面図である。
図12は、トランジスタの一例のガードリング領域を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施するための形態について、以下に説明する。
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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