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公開番号
2024171252
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-11
出願番号
2023088224
出願日
2023-05-29
発明の名称
貼付形態を有する保湿剤
出願人
小林製薬株式会社
代理人
弁理士法人三枝国際特許事務所
主分類
A61K
31/05 20060101AFI20241204BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】皮膚への保湿力が向上された貼付剤を提供する。
【解決手段】(A)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩、
(B)リドカイン及び/又はその塩、及び
(C)イソプロピルメチルフェノール
からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、貼付形態を有する保湿剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
(A)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩、
(B)リドカイン及び/又はその塩、及び
(C)イソプロピルメチルフェノール
からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、貼付形態を有する保湿剤。
続きを表示(約 480 文字)
【請求項2】
前記(A)、(B)及び(C)からなる群より選択される少なくとも2種を含有する、請求項1に記載する保湿剤。
【請求項3】
前記貼付形態を有する保湿剤が、支持体層、膏体層、及び剥離ライナー層からなるパップ剤であって、
前記膏体層が、前記(A)、(B)及び(C)からなる群より選択される少なくとも1種を含有する組成物(膏体組成物)からなるものである、
請求項1又は2に記載する保湿剤。
【請求項4】
膏体組成物100質量%中の水分含量が20質量%以上80質量%以下である、請求項3に記載する保湿剤。
【請求項5】
支持体層、膏体層、及び剥離ライナー層からなるパップ剤において、皮膚に対する保湿力を向上する方法であって、
前記膏体層を調製する成分として、
(A)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩、(B)リドカイン及び/又はその塩、及び
(C)イソプロピルメチルフェノールからなる群より選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、前記方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、貼付形態を有する保湿剤、言い換えれば保湿用途に用いられる貼付剤に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
貼付剤は、大きく分けて、膏体に水を含有する水性型のパップ剤と、膏体に水を含有しない油性型のプラスター剤(「テープ剤」とも称される)とに分類される。
一般に湿疹皮膚炎が生じた肌は、痒みと掻破の悪循環により皮膚のバリア機能が損なわれ、肌の水分蒸散量が亢進し、肌の水分保持量が低下することが知られている。パップ剤は、プラスター剤と比較し、水分を多く含む特徴を持つことから、皮膚の角質層に水分を補給して、肌の水分含有量を向上させることが期待できる。
【0003】
パップ剤による保湿効果を向上させる方法として、スフィンゴイド類又はN-アセチルスフィンゴシン類を配合する方法(特許文献1)、茶葉抽出物由来のテアデノールを配合すること(特許文献2)、オランダカラシを配合する方法(特許文献3)、烈香杜鵑と蜂蜜を配合する方法(特許文献4)等がある。
しかし、パップ剤において保湿効果をさらに高めるための技術は十分とはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-180970号公報
特開2014-88360号公報
特開平11-035475号公報
特開2008-169196号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は貼付形態を有する保湿剤、言い換えれば保湿用途に用いられる貼付剤を提供することを課題とする。より好ましくは膏体層の保湿力が増強されたパップ剤を提供することを課題とする。また本発明は、パップ剤について、その膏体層の保湿力を向上するための方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討を重ねていたところ、皮膚に貼着させる膏体層に、(A)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩、(B)リドカイン及び/又はその塩、及び(C)イソプロピルメチルフェノールのいずれか少なくとも1種を配合することで、膏体層の皮膚への保湿力を向上させることができることを見出した。
【0007】
本発明はこれらの知見に基づいて、さらに研究を重ねることで完成したものであり、下記の実施形態を包含する。
項1.(A)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩、
(B)リドカイン及び/又はその塩、及び
(C)イソプロピルメチルフェノール
からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、貼付形態を有する保湿剤。
項2.前記(A)、(B)及び(C)からなる群より選択される少なくとも2種を含有する、項1に記載する保湿剤。
項3.前記貼付形態を有する保湿剤が、支持体層、膏体層、及び剥離ライナー層からなるパップ剤であって、前記膏体層が、前記(A)、(B)及び(C)からなる群より選択される少なくとも1種を含有する組成物(膏体組成物)からなるものである、項1又は2に記載する保湿剤。
項4.膏体組成物100質量%中の水分含量が20質量%以上80質量以下である、項3に記載する保湿剤。
項5.支持体層、膏体層、及び剥離ライナー層からなるパップ剤において、皮膚に対する保湿力を向上する方法であって、
前記膏体層を調製する成分として、
(A)ジフェンヒドラミン及び/又はその塩、(B)リドカイン及び/又はその塩、及び
(C)イソプロピルメチルフェノールからなる群より選択される少なくとも1種を配合することを特徴とする、前記方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、被貼着物である皮膚への保湿力が向上された貼付剤を提供することができる。具体的には、本発明によれば、膏体層を有する貼付剤(パップ剤)について、皮膚に対する保湿力を向上するための方法、及び保湿性が向上された保湿用貼付剤(貼付形態を有する保湿剤)を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(I)貼付形態を有する保湿剤、及びその調製方法
本発明が対象とする保湿剤は、貼付形態を有しており、皮膚に貼付して使用されるものである。
貼付形態としては、制限されないものの、好ましくは支持体層と当該支持体層の一方面の上に積層された膏体層、並びに当該膏体層の表面(貼着面上)に剥離可能な状態で積層された剥離ライナー層とを備えるパップ剤を挙げることができる。
当該パップ剤は、前記膏体層が下記(A)、(B)及び(C)からなる群より選択される少なくとも1種を含有する組成物(以下、これを「膏体組成物」と称する)から形成されていることを特徴とする:
(A)ジフェンヒドラミン及びその塩から選択される少なくとも1種、
(B)リドカイン及びその塩から選択される少なくとも1種、
(C)イソプロピルメチルフェノール。
【0010】
以下、当該パップ剤について説明する。
(1)膏体層
(A)成分
ジフェンヒドラミン及びその塩は、その抗ヒスタミン作用に基づいて、皮膚の痒みや赤み、膨疹(皮膚のふくらみ)などの症状を抑える作用を有することが知られている成分である。ジフェンヒドラミンの塩は、無機塩及び有機塩の別を問わず、薬学的に許容される塩であればよく、例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、及びメタンスルホン酸塩等の単塩基酸塩;並びにフマル酸塩、マレイン酸塩、クエン酸塩、及び酒石酸塩等の多塩基酸塩が挙げられる。塩として好ましくはジフェンヒドラミン塩酸塩である。
(【0011】以降は省略されています)
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