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公開番号2024171151
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-11
出願番号2023088070
出願日2023-05-29
発明の名称電子機器およびその制御方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H02J 1/00 20060101AFI20241204BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】使用する電力供給手段の切り替え時における供給電圧の変化を抑制することが可能な電子機器およびその制御方法を提供すること。
【解決手段】使用する電源供給手段を切り替え可能な電子機器である。出力電圧が入力電圧の1/n(nは2以上の整数)である第1電圧変換回路と、入力電圧を設定された出力電圧に変換する第2電圧変換回路と、第1および第2電圧変換回路の出力電圧の高い方を変換して負荷に供給する第3電圧変換回路とを有する。電子機器は、第1電源供給回路からの入力電圧を第1電圧変換回路に供給する場合に、第2電圧変換回路の出力電圧を、第1電源供給回路からの電圧を第1電圧変換回路に入力した際の第1電圧変換回路の出力電圧に近い第1電圧になるように設定する。そして、電子機器は、第2電圧変換回路の出力電圧が第1電圧になるように設定を行った後に第1電源供給回路からの入力電圧を第1電圧変換回路に供給するための制御を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
使用する電源供給手段を切り替え可能な電子機器であって、
第1電源供給手段または第2電源供給手段からの入力電圧を出力電圧に変換する第1電圧変換手段であって、前記出力電圧が前記入力電圧の1/n(nは2以上の整数)である第1電圧変換手段と、
前記第2電源供給手段からの入力電圧を設定された出力電圧に変換する第2電圧変換手段と、
前記第1電圧変換手段の出力電圧と前記第2電圧変換手段の出力電圧のうち高い電圧を変換して負荷に供給する第3電圧変換手段と、
前記第2電圧変換手段の動作を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、
前記第1電源供給手段からの入力電圧を前記第1電圧変換手段に供給する場合に、前記第2電圧変換手段の出力電圧を、前記第1電源供給手段からの電圧を前記第1電圧変換手段に入力した際の前記第1電圧変換手段の出力電圧に近い第1電圧になるように前記設定を行い、
前記第2電圧変換手段の出力電圧が前記第1電圧になるように前記設定を行った後に前記第1電源供給手段からの入力電圧を前記第1電圧変換手段に供給するための制御を行う、ことを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
外部電源が接続されるインタフェースを有し、
前記第1電源供給手段が、前記インタフェースに接続される前記外部電源であり、前記第2電源供給手段が電池であることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御手段は、前記第1電源供給手段が前記インタフェースに接続されていないときは前記第2電源供給手段の出力電圧を前記第1電圧変換手段に供給するように制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第2電源供給手段と前記第1電圧変換手段との間に設けられたスイッチ手段をさらに有し、
前記制御手段は、前記第1電源供給手段が前記インタフェースに接続されていないときに前記スイッチ手段をONにし、前記第1電源供給手段が前記インタフェースに接続されているときに前記スイッチ手段をOFFにすることを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1電源供給手段の電圧変換効率が前記第2電源供給手段の電圧変換効率よりも高いことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第1電源供給手段が、スイッチトキャパシタコンバータであることを特徴とする請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1電源供給手段からの入力電圧が、前記第2電源供給手段からの入力電圧より高いことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御手段は、前記第2電圧変換手段の出力電圧の設定を段階的に変更することにより、前記第2電圧変換手段の出力電圧を前記第1電圧に変更することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記制御手段は、前記第1電圧変換手段が前記第1電源供給手段からの入力電圧を供給されてから、前記第1電圧変換手段の出力電圧が前記第1電源供給手段からの入力電圧に応じた値に変化するまでの時間より、前記第2電圧変換手段の出力電圧が現在の出力電圧から前記第1電圧に変化するまでの時間が長くなるように、前記第2電圧変換手段を制御することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
前記制御手段は、前記外部電源が前記インタフェースに接続されていない場合、前記第2電圧変換手段の出力電圧が、前記第3電圧変換手段の動作可能な電圧の下限値よりも所定値だけ高い第2電圧になるように制御し、前記外部電源が前記インタフェースに接続されると、前記第2電圧変換手段の出力電圧が前記第2電圧から前記第1電圧になるように前記第2電圧変換手段を制御することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器およびその制御方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
給電可能なインタフェース、電池、ACアダプタなど、異なる電力供給手段を利用可能な電子機器において、安定した動作を実現するため、使用する電力供給手段を動的に切り替える機能が提案されている(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-166854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、電子機器の消費電力がインタフェースを通じて供給可能な電力を超える場合、電池から電力を供給することで、電子機器の動作を維持する。しかしながら、電力供給手段が切り替わる際に供給電圧が急激に変化すると、誤動作や処理品質の低下の原因となり得る。特許文献1では、このような電圧変動について何ら考慮していない。
【0005】
このような従来技術の課題を踏まえ、本発明はその一実施態様において、使用する電力供給手段の切り替え時における供給電圧の変化を抑制することが可能な電子機器およびその制御方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明はその一態様において、使用する電源供給手段を切り替え可能な電子機器であって、第1電源供給手段または第2電源供給手段からの入力電圧を出力電圧に変換する第1電圧変換手段であって、出力電圧が入力電圧の1/n(nは2以上の整数)である第1電圧変換手段と、第2電源供給手段からの入力電圧を設定された出力電圧に変換する第2電圧変換手段と、第1電圧変換手段の出力電圧と第2電圧変換手段の出力電圧のうち高い電圧を変換して負荷に供給する第3電圧変換手段と、第2電圧変換手段の動作を制御する制御手段と、を有し、制御手段は、第1電源供給手段からの入力電圧を第1電圧変換手段に供給する場合に、第2電圧変換手段の出力電圧を、第1電源供給手段からの電圧を第1電圧変換手段に入力した際の第1電圧変換手段の出力電圧に近い第1電圧になるように設定を行い、第2電圧変換手段の出力電圧が第1電圧になるように設定を行った後に第1電源供給手段からの入力電圧を第1電圧変換手段に供給するための制御を行う、ことを特徴とする電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明の一実施態様によれば、使用する電力供給手段の切り替え時における供給電圧の変化を抑制することが可能な電子機器およびその制御方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る電子機器の一例としての撮像装置の機能構成例を示すブロック図
実施形態に係る電源制御動作に関するフローチャート
実施形態に係る電源制御動作に関するタイミングチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照して本発明をその例示的な実施形態に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定しない。また、実施形態には複数の特徴が記載されているが、その全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
【0010】
なお、以下の実施形態では、本発明を撮像装置(デジタルカメラ)で実施する場合に関して説明する。しかし、本発明に撮像機能は必須でなく、本発明は複数の種類の電源供給手段を動的に切り替えて利用可能な任意の電子機器でも実施可能である。このような電子機器には、ビデオカメラ、コンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、タブレットコンピュータ、メディアプレーヤ、PDAなど)、携帯電話機、スマートフォン、ゲーム機、ロボット、ドローン、ドライブレコーダが含まれる。これらは例示であり、本発明は他の電子機器でも実施可能である。
(【0011】以降は省略されています)

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