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公開番号2024170172
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087189
出願日2023-05-26
発明の名称電動車両の制御方法、及び電動車両の制御システム
出願人日産自動車株式会社
代理人弁理士法人後藤特許事務所
主分類B60L 58/33 20190101AFI20241129BHJP(車両一般)
要約【課題】充電スポットまでの走行経路に関してナビゲーション設定をすることなくバッテリを効率的に充電可能な電動車両の制御方法、及び電動車両の制御システムを提供する。
【解決手段】
モータ4とバッテリ1との間で電力の授受を行うとともに、バッテリ1の温度が所定の上限温度に到達する場合、又は上限温度よりも低い下限温度よりも低くなる場合にバッテリ1の充電電力を制限する電動車両の制御方法であって、バッテリ1を搭載した車両100が履歴情報に記録された走行経路を走行し、且つ車両100が走行する日と履歴情報に記録された日付とが所定の相関関係を有する場合にバッテリ1の温度調整を実行すると判断し、バッテリ1の充電を行うときのバッテリ1の温度が下限温度となるように現在の時刻が履歴情報に記録された時刻から所定時間前の所定時刻となったときに温度調整を開始する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
駆動モータとバッテリとの間で電力の授受を行うとともに、前記バッテリの温度が所定の上限温度に到達する場合、又は前記上限温度よりも低い下限温度よりも低くなる場合に前記バッテリの充電電力を制限する電動車両の制御方法であって、
前記バッテリの充電を行った充電ポイントまでの走行経路の情報と、前記バッテリの充電を行った日付の情報及び時刻の情報を包含する履歴情報を記録し、
前記バッテリを搭載した車両が前記履歴情報に記録された前記走行経路を走行し、且つ前記車両が走行する日と前記履歴情報に記録された日付とが所定の相関関係を有する場合に前記バッテリの温度調整を実行すると判断し、
前記バッテリの充電を行うときの前記バッテリの温度が前記下限温度となるように、現在の時刻が前記履歴情報に記録された時刻から所定時間前の所定時刻となったときに前記温度調整を開始する
電動車両の制御方法。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記所定時刻において、前記バッテリの温度が前記下限温度よりも高い場合に前記バッテリの冷却を開始し、
前記所定時刻において、前記バッテリの温度が前記下限温度よりも低い場合に前記バッテリの加熱を開始する
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項3】
前記所定の相関関係とは、前記履歴情報に記録された日付が表す数字と前記車両が走行する日が表す数字が一致する場合である
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項4】
前記所定の相関関係とは、前記履歴情報に記録された日付が表す曜日と前記車両が走行する日が属する曜日が同じ場合である
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項5】
前記履歴情報が前記走行経路の情報と、前記日付の情報と、前記時刻の情報と、前記走行経路の走行開始時の前記バッテリの充電率の情報と、をそれぞれ複数有する場合において、
前記車両が前記走行経路を走行開始時の前記バッテリの充電率が前記履歴情報における複数の前記バッテリの充電率の平均値に所定の閾値を加算した所定値以上となる場合、又は前記車両が前記走行経路を走行開始時の前記バッテリの充電率が前記履歴情報における複数の前記バッテリの充電率のうち前記日付が最後となる前記バッテリの充電率に所定の閾値を加算した所定値以上となる場合、前記温度調整を実行しない
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項6】
前記車両が前記走行経路を走行開始時の前記バッテリの充電率が予め設定された設定値よりも高い場合に前記温度調整を実行しない
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項7】
前記温度調整を実行中に前記車両が前記履歴情報に記録された前記走行経路から離脱した場合に前記温度調整を停止する
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項8】
前記車両の前記走行経路の走行開始時における前記バッテリの温度が前記下限温度よりも高い場合は前記温度調整として前記バッテリを冷却し、
前記車両の前記走行経路の走行開始時における前記バッテリの温度が前記下限温度よりも低い場合は前記温度調整として前記バッテリを加熱する
請求項1に記載の電動車両の制御方法。
【請求項9】
駆動モータと、
前記駆動モータとの間で電力の授受を行うバッテリと、
前記バッテリの温度が所定の上限温度に到達する場合、又は前記バッテリの温度が前記上限温度よりも低い所定の下限温度よりも低くなる場合に前記バッテリの充電電力を制限する制御部と、を含む電動車両の制御システムであって、
前記制御部は、前記バッテリの充電を行った充電ポイントまでの走行経路の情報と、前記バッテリの充電を行った日付の情報及び時刻の情報を包含する履歴情報を記録し、
前記バッテリを搭載した車両が前記履歴情報に記録された前記走行経路を走行し、且つ前記車両が走行する日と前記履歴情報に記録された日付とが所定の相関関係を有する場合に前記バッテリの温度調整を実行すると判断し、前記バッテリの充電を行うときの前記バッテリの温度が前記下限温度となるように現在の時刻が前記履歴情報に記録された時刻から所定時間前の所定時刻となったときに前記温度調整を開始する
電動車両の制御システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電動車両の制御方法、及び電動車両の制御システムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、車両の目的地がバッテリの充電が可能であるか否かの判断を行い、充電が可能である場合は、ナビゲーション情報から目的地におけるバッテリ温度を予測し、到着時にバッテリの温度が適正温度となるようにバッテリを冷却又は加熱する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許4228086号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1は、目的地をナビゲーション設定した上でバッテリの温度制御を実行するものであるが、ナビゲーション設定を行わずにバッテリを充電スポットで充電する場合には、バッテリの温度制御を行うことはできない。
【0005】
本発明は、充電スポットまでの走行経路に関してナビゲーション設定をすることなくバッテリを効率的に充電可能な電動車両の制御方法、及び電動車両の制御システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明による電動車両の制御方法は、駆動モータとバッテリとの間で電力の授受を行うとともに、バッテリの温度が所定の上限温度に到達する場合、又は上限温度よりも低い下限温度よりも低くなる場合にバッテリの充電電力を制限する電動車両の制御方法である。この制御方法では、バッテリの充電を行った充電ポイントまでの走行経路の情報と、バッテリの充電を行った日付の情報及び時刻の情報を包含する履歴情報を記録する。そして、バッテリを搭載した車両が履歴情報に記録された走行経路を走行し、且つ車両が走行する日と履歴情報に記録された日付とが所定の相関関係を有する場合にバッテリの温度調整を実行すると判断する。さらに、バッテリの充電を行うときのバッテリの温度が下限温度となるように、現在の時刻が履歴情報に記録された時刻から所定時間前の所定時刻となったときに温度調整を開始する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、走行している車両の走行経路が履歴情報に記録された走行経路と一致し、車両の走行時の日時(日付)が履歴情報に記録された日付と所定の相関関係がある場合に車両が充電スポットに向かっていると判断し、充電スポットに到着する前にバッテリの温度制御を行うので、充電スポットまでの走行経路に関してナビゲーション設定をすることなくバッテリを効率的に充電可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本実施形態の電動車両の制御システムが適用される車両の構成を説明するブロック図である。
図2は、本実施形態の電動車両の制御システムのブロック図である。
図3は、バッテリの温度とバッテリの許容入出力との関係を示す図である。
図4は、バッテリの充電率とバッテリの許容入力との関係を示す図である。
図5は、バッテリの充電率とバッテリの許容出力との関係を示す図である。
図6は、本実施形態の電動車両の制御システムにおいてバッテリが充電される際の制御フローである。
図7は、本実施形態の電動車両の制御システムがバッテリに対して温度調整を行う場合の制御フローである。
図8は、車両が出発地点から充電ポイントまでの走行経路の情報を取得する内容を説明するための図である。
図9は、車両が出発地点から充電ポイントに向かう途中でバッテリの温度調整を実行する場合を説明するための図である。
図10は、車両が充電ポイントに到達する前にバッテリを加熱する場合のタイムチャートである。
図11は、車両が充電ポイントに到達する前にバッテリを冷却する場合のタイムチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0010】
[車両100の構成]
図1は、本実施形態の電動車両の制御システムが適用される車両100の構成を説明するブロック図である。車両100は電動車両である。電動車両とは駆動源として駆動モータ(以下、単にモータ4という)を備え、1又は複数の車輪にモータ4が発生するトルクに起因した駆動力を発生させることによって走行する車両100をいう。このため、電動車両にはいわゆる電気自動車の他、駆動源としてモータ4とエンジンを併用するハイブリッド車両も含まれる。例えば、電動車両には、前輪と後輪のいずれか一方の車輪の駆動源としてモータ4を使用し、他方の車輪の駆動源としてエンジンを使用するハイブリッド車両も含む。また、四輪駆動車両とは4つの車輪を駆動輪9として利用する車両をいう。四輪駆動車両は常に4個の車輪を駆動輪9として利用する車両100の他、いわゆる前輪駆動又は後輪駆動の二輪駆動と四輪駆動とで切り替えが可能な車両100を含む。また、四輪駆動車両は4個の車輪の一部を連動して駆動輪9として制御でき、4個の車輪を独立して駆動する駆動輪9として制御する場合がある。従って、本実施形態で電動四輪駆動車両とは、4つの車輪のうち一部又は全部の車輪に、モータ4が発生するトルクに起因した駆動力を発生させることによって走行する車両100をいう。
(【0011】以降は省略されています)

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