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公開番号2024170090
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-06
出願番号2023087057
出願日2023-05-26
発明の名称キャパシタおよびキャパシタの製造方法
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人あい特許事務所
主分類H01G 4/33 20060101AFI20241129BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ディッシング発生の影響を抑制または回避できる、キャパシタおよびキャパシタの製造方法を提供する。
【解決手段】キャパシタ1は、第1主面3および第2主面4を有する基材2と、基材2を厚さ方向Zに貫通する複数の貫通電極6と、貫通電極6の周囲において第1主面3および第2主面4を形成する第1絶縁膜16、ならびに第1絶縁膜16を被覆する第1絶縁膜16とは膜質の異なる第2絶縁膜17の積層構造18とを含む。キャパシタ1は、隣り合う貫通電極6の間の容量部7を利用している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面およびその反対側の第2主面を有する基材と、
前記基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極と、
前記貫通電極の周囲において少なくとも前記第1主面および前記第2主面の一方を形成する第1絶縁膜、ならびに前記第1絶縁膜を被覆する前記第1絶縁膜とは膜質の異なる第2絶縁膜の積層構造とを含み、
隣り合う前記貫通電極の間の容量部を利用した、キャパシタ。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記第2絶縁膜の表面から前記第2絶縁膜と前記貫通電極との境界を横切って前記貫通電極へ向かって下り傾斜する凹面を有する凹部が形成されており、
前記凹部の周囲において前記第2絶縁膜の前記表面は、研磨により形成された平滑面である、請求項1に記載のキャパシタ。
【請求項3】
前記凹部の底部が、前記基材の厚さ方向に前記第1絶縁膜と間隔を空けて形成されている、請求項2に記載のキャパシタ。
【請求項4】
前記第2絶縁膜が、前記第1絶縁膜を被覆して前記第1主面および前記第2主面の前記一方を形成しており、
前記第1絶縁膜が前記貫通電極に接しており、
前記第2絶縁膜が、前記第1絶縁膜と前記貫通電極との境界よりも外側において、前記貫通電極に接している、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項5】
前記第2絶縁膜が、前記第1絶縁膜を被覆して前記第1主面および前記第2主面の前記一方を形成する第1領域と、前記第1絶縁膜と前記貫通電極とによって前記第1主面に沿う方向に挟まれた第2領域とを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項6】
前記第2領域の膜厚が、前記第1領域の膜厚よりも薄い、請求項5に記載のキャパシタ。
【請求項7】
前記基材が、導電部を有し、
前記第1絶縁膜が、前記基材において前記導電部を被覆する、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項8】
前記基材が前記第1絶縁膜によって形成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項9】
前記第2絶縁膜の膜厚が、500nm以上である、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
【請求項10】
前記第1絶縁膜が、熱酸化膜によって形成されている、請求項1~3のいずれか一項に記載のキャパシタ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、キャパシタおよびキャパシタの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、複数の貫通孔を有する基板と、貫通孔に充填された貫通電極と、基板の第1主面上に形成された絶縁性カバー膜と、絶縁性カバー膜の上に形成されたキャパシタ構造と、キャパシタ構造を覆う保護絶縁膜と、キャパシタ構造と電気的に接続され、かつ対応する貫通電極と電気的に接続される複数の接続パッドとを備える、貫通電極付きキャパシタを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2009/110288号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示の一実施形態は、ディッシング発生の影響を抑制または回避できる、キャパシタおよびキャパシタの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一実施形態は、第1主面およびその反対側の第2主面を有する基材と、前記基材を厚さ方向に貫通する複数の貫通電極と、前記貫通電極の周囲において少なくとも前記第1主面および前記第2主面の一方を形成する第1絶縁膜、ならびに前記第1絶縁膜を被覆する前記第1絶縁膜とは膜質の異なる第2絶縁膜の積層構造とを含む、キャパシタを提供する。前記キャパシタが、隣り合う前記貫通電極の間の容量部を利用している。
【0006】
本開示の一実施形態は、一方側の第1主面および他方側の第2主面を有する基板に、前記基板を厚さ方向に貫通する複数の貫通穴を形成する第1工程と、複数の前記貫通穴が形成されている前記基板を熱酸化して、前記基板における前記貫通穴の周囲の部分に第1絶縁膜を形成する第2工程と、少なくとも前記第1主面および前記第2主面の一方において、前記第1絶縁膜と膜質の異なる第2絶縁膜であって前記第1絶縁膜を被覆する第2絶縁膜を形成し、前記第1絶縁膜および前記第2絶縁膜の積層構造を形成する第3工程と、前記第1主面および前記第2主面の前記一方において前記第2絶縁膜を覆う導電膜を形成し、前記導電膜によって複数の前記貫通穴の内部を埋める第4工程と、少なくとも前記第1主面および前記第2主面の前記一方が露出するまで前記導電膜を研磨する第5工程とを含む、キャパシタの製造方法を提供する。
【発明の効果】
【0007】
本開示の一実施形態によれば、ディッシング発生の影響を抑制または回避できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本開示の第1実施形態に係るキャパシタの模式的な平面図である。
図2は、図1のII-II線に沿う模式的な断面図である。
図3は、図2の一点鎖線IIIで囲まれた部分の拡大図である。
図4は、図2の一点鎖線IVで囲まれた部分の拡大図である。
図5Aは、本開示の第1実施形態に係るキャパシタの製造工程の一部を示す断面図であって、図2に対応する図である。
図5Bは、図5Aの次の工程を示す断面図である。
図5Cは、図5Bの次の工程を示す断面図である。
図5Dは、図5Cの次の工程を示す断面図である。
図5Eは、図5Dの次の工程を示す断面図である。
図5Fは、図5Eの次の工程を示す断面図である。
図5Gは、図5Fの次の工程を示す断面図である。
図5Hは、図5Gの次の工程を示す断面図である。
図5Iは、図5Hの次の工程を示す断面図である。
図5Jは、図5Iの次の工程を示す断面図である。
図5Kは、図5Jの次の工程を示す断面図である。
図6は、参考形態に係るキャパシタの模式的な断面図であって、図3に対応する図である。
図7は、本開示の第2実施形態に係るキャパシタの模式的な断面図であって、図2に対応する図である。
図8は、図7の一点鎖線VIIIで囲まれた部分の拡大図である。
図9Aは、本開示の第2実施形態に係るキャパシタの製造工程の一部を示す断面図であって、図7に対応する図である。
図9Bは、図9Aの次の工程を示す断面図である。
図9Cは、図9Bの次の工程を示す断面図である。
図9Dは、図9Cの次の工程を示す断面図である。
図10は、本開示の第3実施形態に係るキャパシタの模式的な平面図である。
図11は、図10のXI-XI線に沿う模式的な断面図である。
図12は、図10のXII-XII線に沿う模式的な断面図である。
図13は、図11の一点鎖線XIIIで囲まれた部分の拡大図である。
図14は、図11の一点鎖線XIVで囲まれた部分の拡大図である。
図15は、本開示の変形例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本開示の第1実施形態に係るキャパシタ1の模式的な平面図である。図2は、図1のII-II線に沿う模式的な断面図である。
【0010】
キャパシタ1は、直方体形状の基材2を含む。基材2は、一方側の第1主面3、他方側の第2主面4、ならびに第1主面3および第2主面4を接続する側面5A,5B,5C,5Dを有している。キャパシタ1は、ディスクリートキャパシタとも称される。
(【0011】以降は省略されています)

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