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公開番号2024173289
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023091612
出願日2023-06-02
発明の名称制御回路及びDC/DCコンバータ
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H02M 3/155 20060101AFI20241205BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】負荷電流の変化に基づく出力電圧の変動を抑制する。
【解決手段】DC/DCコンバータ(100、100a)を制御可能な制御回路(120、120a)であって、スイッチング制御部(200、200a)を有する。スイッチング制御部(200、200a)は、出力電圧に基づく電圧(Vfb)と第1参照電圧(Vref)とを比較した結果を示す差分信号(Comp)を出力する第1比較部(201)と、差分信号(Comp)が所定のレベルを超えると動作信号(Ssw)を出力する動作信号出力部(202)と、非連続モードから連続モードに切り替える強制連続運転信号(FCCM)を受信した後、第1参照電圧(Vref)のレベルを上げる又は出力電圧に基づく電圧(Vfb)を下げる補正部と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
DC/DCコンバータを制御可能に構成された制御回路であって、
前記DC/DCコンバータの出力回路を連続的に動作させる連続モードおよび休止期間が設定された非連続モードで制御可能なように構成されたスイッチング制御部を、有し、
前記スイッチング制御部は、出力電圧に基づく電圧と第1参照電圧とを比較した結果を示す差分信号を出力するように構成された第1比較部と、
前記差分信号が所定のレベルを超えるとDC/DCコンバータの動作を開始させるための動作信号を出力するように構成された動作信号出力部と、
前記非連続モードから前記連続モードに切り替える強制連続運転信号を受信した後、前記第1参照電圧のレベルを上げる又は前記出力電圧に基づく電圧を下げるように構成された補正部と、を有するように構成された制御回路。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記スイッチング制御部は、前記DC/DCコンバータの動作のタイミングを指示するPWM信号を出力するように構成されたPWM出力部を有し、
前記補正部は、前記PWM信号を受信しており、前記第1参照電圧のレベルを上げる補正をしたのち、最初に前記PWM信号を検知したとき、前記第1参照電圧を元のレベルに戻すように構成された請求項1に記載の制御回路。
【請求項3】
前記スイッチング制御部は、前記DC/DCコンバータの動作のタイミングを指示するPWM信号を出力するように構成されたPWM出力部を有し、
前記補正部は、前記PWM信号を受信しており、前記出力電圧に基づく電圧を下げる補正をしたのち、最初に前記PWM信号を検知したとき、前記出力電圧に基づく電圧を元の電圧に戻すように構成された請求項1に記載の制御回路。
【請求項4】
前記スイッチング制御部は、前記DC/DCコンバータの動作のタイミングを指示するPWM信号を出力するように構成されたPWM出力部と、
前記スイッチング制御部は、前記差分信号を一定のレベルに保持するように構成された保持部と、
前記差分信号と前記第1参照電圧とは異なる第2参照電圧と比較するように構成された第2比較部と、を有し、
前記第2比較部によって前記差分信号が前記第2参照電圧よりも小さくなったことが検出されたとき、前記PWM出力部が前記PWM信号を出力するように構成された請求項1に記載の制御回路。
【請求項5】
単一の半導体基板に一体集積化されるように構成された構成の請求項1に記載の制御回路。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の制御回路を有するように構成された構成のDC/DCコンバータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、制御回路及び制御回路で制御されるDC/DCコンバータに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、インダクタに電流が連続的に流れる連続モード及び前記インダクタに電流が断続的に流れる非連続モードに切り替える制御回路を有するDC/DCコンバータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017―143708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の制御回路において、非連続モードから連続モードに切り替える指示を受けたときになるべく早くモードが切り替わることが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の制御回路は、DC/DCコンバータを制御可能であって、前記DC/DCコンバータの出力回路を連続的に動作させる連続モードおよび休止期間が設定された非連続モードで制御するように構成されたスイッチング制御部を、有する。前記スイッチング制御部は、前記出力電圧に基づく電圧と第1参照電圧とを比較した結果を示す差分信号を出力するように構成された第1比較部と、前記差分信号が所定のレベルを超えるとDC/DCコンバータの動作を開始させるための動作信号を出力するように構成された動作信号出力部と、前記非連続モードから前記連続モードに切り替える強制連続運転信号を受信した後、前記第1参照電圧のレベルを上げる又は前記出力電圧に基づく電圧を下げるように構成された補正部と、を有する構成である。
【発明の効果】
【0006】
本開示の制御回路によれば、非連続モードから連続モードに切り替える指示に従って迅速にモードを切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本開示の一実施形態に係るスイッチング電源装置の全体構成図である。
図2は、動作信号出力部の概略回路図である。
図3は、DC/DCコンバータの非連続モードから連続モードに切り替えるときのタイミングチャートである。
図4は、本開示の変形例にかかるDC/DCコンバータの全体構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。
【0009】
まず、本開示の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明する。ラインとは電気信号が伝播又は印加される配線を指す。グラウンドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準導電部を指す又は0Vの電位そのものを指す。基準導電部は金属等の導体にて形成される。0Vの電位をグラウンド電位と称することもある。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧は、グラウンドから見た電位を表す。
【0010】
本明細書において、MOS(Metal Oxide Semiconductor電界効果トランジスタとは、ゲートの構造が、「導電体または抵抗値が小さいポリシリコン等の半導体からなる層」、「絶縁層」、及び「Pチャンネル型、Nチャンネル型、又は真性の半導体層」の少なくとも3層からなるトランジスタをいう。つまり、MOS電界効果トランジスタのゲートの構造は、金属、酸化物、及び半導体の3層構造に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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