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公開番号
2024172825
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023090822
出願日
2023-06-01
発明の名称
半導体装置
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人レクスト国際特許事務所
主分類
G06F
1/30 20060101AFI20241205BHJP(計算;計数)
要約
【課題】リテンションフリップフロップ回路を有する半導体装置において電源供給の遮断時に派生するリーク電流の低減する。
【解決手段】半導体装置100は、配線幅が大きい第1のプロセスで製造された第1のダイ及び配線幅が小さい第2のプロセスで製造された第2のダイを備え、第1の電圧入力端子に入力された電源電圧をオン状態時に第1の電圧出力端子から出力し、オフ状態時に出力を停止する第1のスイッチ21、第2の電圧入力端子に第1のスイッチの第1の電圧出力端子から出力され第2の電圧入力端子に入力された電源電圧をオン状態時に第2の電圧出力端子から出力し、オフ状態時に出力を停止する第2のスイッチ22及び第1の電源端子VD1と第2の電源端VD2を備え、第2の電源端子に電源電圧が供給され且つ第1の電源端子への電源電圧の供給が遮断された状態においてデータを保持する1以上のリテンションフリップフロップ23を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
配線幅が大きい第1のプロセスで製造された第1のダイと、配線幅が小さい第2のプロセスで製造された第2のダイと、から構成される半導体装置であって、
第1の電圧入力端子及び第1の電圧出力端子を備え、前記第1の電圧入力端子に電源電圧の入力を受け、当該入力された電源電圧をオン状態時に前記第1の電圧出力端子から出力する一方、オフ状態時には前記第1の電圧出力端子からの出力を停止する第1のスイッチと、
第2の電圧入力端子及び第2の電圧出力端子を備え、前記第2の電圧入力端子に前記第1のスイッチの前記第1の電圧出力端子から出力された前記電源電圧の入力を受け、当該入力された前記電源電圧をオン状態時に前記第2の電圧出力端子から出力する一方、オフ状態時には前記第2の電圧出力端子からの出力を停止する第2のスイッチと、
前記第2のスイッチの前記第2の電圧出力端子に接続された第1の電源端子と、前記第1のスイッチの前記第1の電圧出力端子に接続された第2の電源端子と、を備え、前記第2の電源端子に前記電源電圧が供給され且つ前記第1の電源端子への前記電源電圧の供給が遮断された状態においてデータを保持する少なくとも1のリテンションフリップフロップと、
を有し、
前記第1のスイッチは、前記第1のダイに形成され、
前記第2のスイッチ及び前記少なくとも1のリテンションフリップフロップは、前記第2のダイに形成されていることを特徴とする半導体装置。
続きを表示(約 350 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1のリテンションフリップフロップは、SRPG(State Retention Power Gating)セルによって構成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記少なくとも1のリテンションフリップフロップは、CPUのレジスタに用いられるフリップフロップ回路であり、
前記第2のダイには、前記第2のスイッチ及び前記少なくとも1のリテンションフリップフロップとともに、前記CPUの処理制御を担うロジック回路が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1のダイには、前記第1のスイッチとともに、アナログ回路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体装置に関し、特にリテンションフリップフロップ回路を有する半導体装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
CPUのレジスタ等において、電源供給の遮断時に前の状態を保持可能なリテンションフリップフロップ回路が用いられている。リテンションフリップ回路を用いることにより、スリープ状態等の一時的に電源供給が遮断されている状態から迅速に復帰することが可能となる。
【0003】
リテンションフリップフロップ回路は、例えば第1のスイッチを介して電源電圧の供給を受ける第1の電源端子と、第2のスイッチを介して電源電圧の供給を受ける第2の電源端子と、を有する(例えば、特許文献1)。第2のスイッチがオフ状態となり第2の電源端子への電源電圧の供給が遮断された状態でも、第1のスイッチを介して第1の電源端子に電源電圧が供給されているため、セルの状態を保持することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-67184号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術のような構成のリテンションフリップ回路は、第1のスイッチ及び第2のスイッチの各々を介して電源電圧の供給を受ける。このため、電源電圧の供給を遮断した際に、スイッチ2つ分のリーク電流が発生してしまうという問題があった。特に2つのスイッチがともに配線幅の小さい微細化プロセスで形成されたダイに搭載されている場合、発生するリーク電流が大きいという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、リテンションフリップフロップ回路を有する半導体装置において、電源供給の遮断時に発生するリーク電流を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る半導体装置は、配線幅が大きい第1のプロセスで製造された第1のダイと、配線幅が小さい第2のプロセスで製造された第2のダイと、から構成される半導体装置であって、第1の電圧入力端子及び第1の電圧出力端子を備え、前記第1の電圧入力端子に電源電圧の入力を受け、当該入力された電源電圧をオン状態時に前記第1の電圧出力端子から出力する一方、オフ状態時には前記第1の電圧出力端子からの出力を停止する第1のスイッチと、第2の電圧入力端子及び第2の電圧出力端子を備え、前記第2の電圧入力端子に前記第1のスイッチの前記第1の電圧出力端子から出力された前記電源電圧の入力を受け、当該入力された前記電源電圧をオン状態時に前記第2の電圧出力端子から出力する一方、オフ状態時には前記第2の電圧出力端子からの出力を停止する第2のスイッチと、前記第2のスイッチの前記第2の電圧出力端子に接続された第1の電源端子と、前記第1のスイッチの前記第1の電圧出力端子に接続された第2の電源端子と、を備え、前記第2の電源端子に前記電源電圧が供給され且つ前記第1の電源端子への前記電源電圧の供給が遮断された状態においてデータを保持する少なくとも1のリテンションフリップフロップと、を有し、前記第1のスイッチは、前記第1のダイに形成され、前記第2のスイッチ及び前記少なくとも1のリテンションフリップフロップは、前記第2のダイに形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係る半導体装置によれば、リテンションフリップフロップ回路を有する半導体装置において電源供給の遮断時に派生するリーク電流を低減することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明に係る半導体装置の構成を示すブロック図である。
比較例の半導体装置の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。なお、以下の実施例における説明及び添付図面においては、実質的に同一又は等価な部分には同一の参照符号を付している。
(【0011】以降は省略されています)
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