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公開番号
2025098835
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-02
出願番号
2023215226
出願日
2023-12-20
発明の名称
半導体装置及びその製造方法
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
B81B
3/00 20060101AFI20250625BHJP(マイクロ構造技術)
要約
【課題】貼り合わせ構造を有するMEMSデバイスの製造工程においてレーザ集光改質ダイシングによる個片化不良の発生を低減する。
【解決手段】圧電素子40は、第1底面及び第1頂面を有する第1半導体基板11と、第2底面31a及び第2頂面31bを有し、第2底面31aが第1頂面に面するように積層され、第2底面31aから第2頂面へ向かう高さ方向に所定の高さを超えて第2頂面31bに達するまでの範囲にレーザ光102の照射により形成された第1改質領域31dを劈開してなる第1劈開側面40aを有する第2半導体基板31と、第1頂面及び第2底面31aの間に介在して第1半導体基板11及び第2半導体基板31を貼り合わせる接着層45とを有し、第1底面から高さ方向に第1劈開側面40aに達するまでの範囲に、第1劈開側面40aよりも幅方向に後退するように形成された第1後退側面40bを有する。
【選択図】図1B
特許請求の範囲
【請求項1】
第1底面及び第1頂面を有する第1基板と、
第2底面及び第2頂面を有し、前記第2底面が前記第1頂面に面するように積層され、前記第1頂面に面する前記第2底面から前記第2頂面へ向かう高さ方向に所定の高さを超えて前記第2頂面に達するまでの範囲にレーザ光の照射により形成された第1改質領域を劈開してなる第1劈開側面を含む第2基板と、
前記第1頂面及び前記第2底面の間に介在して前記第1基板及び前記第2基板を貼り合わせる接着層と
を含み、
前記第1底面から前記高さ方向に前記第1劈開側面に達するまでの範囲に、前記第1劈開側面よりも幅方向に後退するように形成された第1後退側面を含む半導体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1基板は、前記第1頂面から所定の深さまで形成された埋込層を含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
高さ方向に前記埋込層の範囲に、幅方向に前記第1劈開側面よりも後退するが前記第1後退側面には達しない第2後退側面と、
高さ方向に前記第1底面から前記埋込層に達するまでの範囲に、幅方向に前記第1劈開側面より後退するが前記第2後退側面には達しないか又は前記第2後退側面と揃う第3後退側面と
をさらに含む請求項2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第1劈開側面を基準として、前記第1後退側面、前記第2後退側面及び前記第3後退側面がそれぞれ幅方向に後退する第1変位D1、第2変位D2及び第3変位D3は、D1>D2≧D3を満たす請求項3に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第1基板において前記第1底面から所定の高さまでの範囲に、レーザ光の照射により形成された第2改質領域を劈開してなり、幅方向に前記第1劈開側面と揃う第2劈開側面をさらに含む請求項1に記載の半導体装置。
【請求項6】
微小電気機械システムにより構成され、前記第1基板は振動膜を駆動するトランスデューサを構成し、前記第2基板は前記振動膜を取り囲むサブフレームを構成する請求項1から5のいずれか一項に記載の半導体装置。
【請求項7】
第1底面及び第1頂面を有する第1基板の前記第1頂面に第1溝を形成する工程と、
第2底面及び第2頂面を有する第2基板の前記第2底面に第2溝を形成する工程と、
前記第1頂面及び前記第2底面が互いに面し、前記第1溝及び前記第2溝が連結して連結溝を形成するように、前記第1基板及び前記第2基板を貼り合わせて積層体を構成する工程と、
前記積層体において前記連結溝が前記第1底面に連通するようにする工程と、
前記第2頂面に向けて前記連結溝が延びる方向に沿ってレーザ光を照射して前記積層体に改質領域を形成する工程と、
前記積層体を前記改質領域で分割して個片化する工程と
を含む半導体装置の製造方法。
【請求項8】
前記第1基板は、前記第1頂面から所定深さまで埋込層が形成された請求項7に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記連結溝は、第1幅を有する請求項7又は8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
前記連結溝は、高さ方向に前記第2基板の範囲に第1幅を有し、高さ方向に前記埋込層の範囲に前記第1幅よりも幅が狭い第2幅を含み、高さ方向に前記第1底面から前記埋込層に達するまでの範囲に前記第2幅よりも幅が狭いか又は前記第2幅と幅が等しい第3幅を含む請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体装置及びその製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、半導体製造技術を利用してシリコンなどの半導体基板に機械構造を作製する微小電気機械システム(micro electro mechanical system; MEMS)の技術が提供されている。MEMS技術を適用したMEMSデバイスには、例えば、振動膜を圧電体で駆動するトランスデューサと、振動膜を取り囲む枠を形成するサブフレームとをそれぞれシリコン基板で形成し、これらが積層するように貼り合わせてなる圧電素子がある(特許文献1を参照)。MEMSデバイスの圧電素子は、シリコン基板の表面に埋込酸化(buried oxide:BOX)層及び活性層からなる埋込層が形成されたシリコンオンインシュレータ(silicon on insulator:SOI)ウェハを用いて作製されることがあった(特許文献2を参照)。
【0003】
MEMSデバイスを製造する工程において、ウェハをダイシングして個片化するときに半導体製造に一般的に用いられるブレードダイシングを使用すると、冷却水及び洗浄水によってMEMSデバイスの可動部又は機能部などが汚染又は破損することがあった。このため、MEMSデバイスの製造工程のダイシングには、ウェハにレーザ光を集光して改質領域を形成した後でテープエキスパンドなどの外力を加えて切断するステルスダイシングとも称されるレーザ集光改質によるダイシングが使用されることがあった(特許文献3を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-055326号公報
特開2017-022576号公報
特許第6563093号公報
【0005】
[概要]
前述の圧電素子のように貼り合わせ構造を有するMEMSデバイスの製造工程でウェハをダイシングにより個片化するときにレーザ集光改質によるダイシングを適用すると、貼り合わせに用いた接着剤又はBOX層によりレーザ光が減衰して個片化不良が生じることがあった。
【0006】
本開示は、上述の実情に鑑みて提案されるもので、貼り合わせ構造を有してMEMS技術を利用する半導体装置及びその製造方法であって、レーザ集光改質によるダイシングにおいて接着剤又はBOX層による個片化不良を低減するような半導体装置及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
上述の課題を解決するために、本開示に係る半導体装置は、第1底面及び第1頂面を有する第1基板と、第2底面及び第2頂面を有し、第2底面が第1頂面に面するように積層され、第2底面から第2頂面へ向かう高さ方向に所定の高さを超えて第2頂面に達するまでの範囲にレーザ光の照射により形成された改質領域を劈開してなる第1劈開側面を含む第2基板とを含み、第1底面から高さ方向に第2基板の第1劈開側面に達するまでの範囲に、第1劈開側面よりも幅方向に後退するように形成された第1後退側面を含む。
【0008】
本開示に係る半導体装置の製造方法は、第1底面及び第1頂面を有する第1基板の第1頂面に第1溝を形成する工程と、第2底面及び第2頂面を有する第2基板の第2底面に第2溝を形成する工程と、第1頂面及び第2底面が互いに面し、第1溝及び第2溝が連結して連結溝を形成するように、第1基板及び第2基板を貼り合わせて積層体を構成する工程と、積層体において連結溝が第1底面に連通するようにする工程と、第2頂面に向けて連結溝が延びる方向に沿ってレーザ光を照射して積層体に改質領域を形成する工程と、積層体を改質領域で分割して個片化する工程とを含む。
【0009】
また、本開示に係る半導体装置の製造方法は、第1底面及び第1頂面を有する第1基板の第1頂面に第1溝を形成する工程と、第2底面及び第2頂面を有する第2基板の第2底面に第2溝を形成する工程と、第1頂面及び第2底面が互いに面し、第1溝及び第2溝が連結して連結溝を形成するように、第1基板及び第2基板を貼り合わせて積層体を構成する工程と、第2頂面に向けて連結溝が延びる方向に沿ってレーザ光を照射して積層体に第1改質領域を形成する工程と、第1底面に向けて連結溝が延びる方向に沿ってレーザ光を照射して積層体に第2改質領域を形成する工程と、積層体を第1改質領域及び第2改質領域で分割して個片化する工程とを含む。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1Aは、本実施の形態の圧電素子の平面図である。
図1Bは、本実施の形態の圧電素子の断面図である。
図2は、変形例1の圧電素子の断面図である。
図3は、変形例2の圧電素子の断面図である。
図4Aは、第1積層体のプロセス図である。
図4Bは、第1積層体のプロセス図である。
図4Cは、第1積層体のプロセス図である。
図4Dは、第1積層体のプロセス図である。
図4Eは、第1積層体のプロセス図である。
図4Fは、第1積層体のプロセス図である。
図4Gは、第1積層体のプロセス図である。
図5は、第2積層体の平面図である。
図6Aは、第2半導体基板のプロセス図である。
図6Bは、第2半導体基板のプロセス図である。
図6Cは、第2半導体基板のプロセス図である。
図6Dは、第2半導体基板のプロセス図である。
図6Eは、第2半導体基板のプロセス図である。
図6Fは、第2半導体基板のプロセス図である。
図7は、第2半導体基板の平面図である。
図8Aは、第2積層体のプロセス図である。
図8Bは、第2積層体のプロセス図である。
図8Cは、第2積層体のプロセス図である。
図9は、変形例1の圧電素子のプロセス図である。
図10は、図9のプロセス図の一部拡大図である。
図11は、変形例2の圧電素子のプロセス図である。
(【0011】以降は省略されています)
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