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公開番号2025095758
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-26
出願番号2023212038
出願日2023-12-15
発明の名称半導体素子および光学センサ
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H10F 30/20 20250101AFI20250619BHJP()
要約【課題】寄生容量が低減された半導体素子を提供する。
【解決手段】半導体素子1は、主面11を有する。半導体素子1は、第1N型領域N1と、第1P型領域P1と、第2P型領域P2とを備える。第1N型領域N1は、半導体素子1の内部に形成されている。第1P型領域P1は、主面11に形成されている。第2P型領域P2に含まれる不純物の濃度は、第1P型領域P1に含まれる不純物の濃度より小さい。主面11の平面視において、第1P型領域P1は第1N型領域N1に重なるように形成されている。第2P型領域P2は、第1N型領域N1と第1P型領域P1との間に形成されている。平面視において、第1P型領域P1の面積は、第2P型領域P2の面積より小さい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
主面を有する半導体素子であって、
前記半導体素子の内部に形成されている第1N型領域と、
前記主面に形成されている第1P型領域と、
前記第1P型領域に含まれる不純物の濃度より小さい不純物の濃度を含む第2P型領域とを備え、
前記主面の平面視において、前記第1P型領域は前記第1N型領域に重なるように形成されており、
前記第2P型領域は、前記第1N型領域と前記第1P型領域との間に形成されており、
前記平面視において、前記第1P型領域の面積は、前記第2P型領域の面積より小さい、半導体素子。
続きを表示(約 860 文字)【請求項2】
主面を有する半導体素子であって、
前記半導体素子の内部に形成されている第1N型領域と、
前記主面に形成されている複数の第1P型領域と、
前記第1P型領域に含まれる不純物の濃度より小さい不純物の濃度を含む第2P型領域とを備え、
前記主面の平面視において、前記第1P型領域は前記第1N型領域に重なるように形成されており、
前記第2P型領域は、前記第1N型領域と前記第1P型領域との間に形成されている、半導体素子。
【請求項3】
前記第2P型領域の一部は前記主面に形成されており、
前記主面において、前記主面に形成されている前記第2P型領域の一部は、隣り合う前記第1P型領域の間に形成されている、請求項2に記載の半導体素子。
【請求項4】
前記主面に形成されている第2N型領域を更に備え、
前記主面において、前記第2N型領域は、前記第2P型領域を介して前記第1P型領域に対して離間して形成されている、請求項3に記載の半導体素子。
【請求項5】
前記主面における前記第1P型領域と前記第2N型領域との間の距離は、0.5μm以上である、請求項4に記載の半導体素子。
【請求項6】
前記主面に形成されている絶縁領域と、
前記主面に形成されている第2N型領域とを更に備え、
前記主面において、前記第2N型領域は前記絶縁領域を介して前記第1P型領域に対して離間して形成されている、請求項1または請求項2に記載の半導体素子。
【請求項7】
前記主面において、複数の前記第1P型領域はマトリクス状に配置されている、請求項2から請求項5のいずれか1項に記載の半導体素子。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載の半導体素子を備えた、光学センサ。
【請求項9】
前記半導体素子はフォトダイオードである、請求項8に記載の光学センサ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、半導体素子および光学センサに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
国際公開第2020/137967号公報(特許文献1)は、半導体素子を有する光学センサを開示している。半導体素子は、光が照射されると光電流が流れるフォトダイオードである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/137967号公報[概要] しかし、半導体素子における寄生容量は空乏層の領域により決まるため、半導体素子における寄生容量は低減の余地がある。
【0004】
本開示の一態様による半導体素子は、主面を有する。半導体素子は、第1N型領域と、第1P型領域と、第2P型領域とを備える。第1N型領域は、半導体素子の内部に形成されている。第1P型領域は、主面に形成されている。第2P型領域に含まれる不純物の濃度は、第1P型領域に含まれる不純物の濃度より小さい。主面の平面視において、第1P型領域は第1N型領域に重なるように形成されている。第2P型領域は、第1N型領域と第1P型領域との間に形成されている。平面視において、第1P型領域の面積は、第2P型領域の面積より小さい。
【0005】
本開示の一態様による半導体素子は、主面を有する。半導体素子は、第1N型領域と、複数の第1P型領域と、第2P型領域とを備える。第1N型領域は、半導体素子の内部に形成されている。第1P型領域は、主面に形成されている。第2P型領域に含まれる不純物の濃度は、第1P型領域に含まれる不純物の濃度より小さい。主面の平面視において、第1P型領域は第1N型領域に重なるように形成されている。第2P型領域は、第1N型領域と第1P型領域との間に形成されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施の形態1の半導体素子の概略平面図である。
図2は、図1の線分II-IIにおける半導体素子の概略断面図である。
図3は、実施の形態1の半導体素子の製造方法におけるフローチャートである。
図4は、実施の形態1の半導体素子の製造方法における一工程を示す概略断面図である。
図5は、実施の形態1の半導体素子の製造方法における図4に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図6は、実施の形態1の半導体素子の製造方法における図5に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図7は、実施の形態1の半導体素子の製造方法における図6に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図8は、実施の形態1の半導体素子の製造方法における図7に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図9は、実施の形態1の半導体素子の製造方法における図8に示される工程の次工程を示す概略断面図である。
図10は、実施の形態2の半導体素子の概略平面図である。
図11は、図10の線分XI-XIにおける半導体素子の概略断面図である。
図12は、実施の形態3の半導体素子の概略平面図である。
図13は、図12の線分XIII-XIIIにおける半導体素子の概略断面図である。
図14は、実施の形態4の半導体素子の概略平面図である。
図15は、図14の線分XV-XVにおける半導体素子の概略断面図である。
図16は、実施の形態5の光学センサの概略断面図である。[詳細な説明] 図面に基づいて本開示の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下に記載する実施の形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
【0007】
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1の半導体素子1の概略平面図である。図2は、図1の線分II-IIにおける半導体素子1の概略断面図である。なお、図1において、第2P型領域P2の外形は点線で示されている。
【0008】
半導体素子1は、たとえば、光が照射されると光電流が流れるフォトダイオードである。半導体素子1は主面11を有する。半導体素子1は、主面11の近傍に素子領域が形成されている半導体素子1であって、N型領域Nと、P型領域Pと、第1P型領域P1と、絶縁領域3とを主に備える。N型領域N、P型領域P、第1P型領域P1、および絶縁領域3は、導電型P型である第2層1bの内部に形成されている。N型領域N、P型領域Pおよび第1P型領域P1を少なくとも含む部分が受光部に相当する。
【0009】
半導体素子1は、複数の層が積層されて形成された半導体素子1であってもよい。図2に示されているように、半導体素子1は、第1層1aおよび第2層1bから構成される2層構造であってもよい。第1層1aは、例えばシリコン基板であってもよい。
【0010】
第2層1bの導電型はP型であればよい。第2層1bは、たとえばエピタキシャル層であってもよい。エピタキシャル層は、第1層1aの表面上にエピタキシャル成長によって形成される。第2層1bは、たとえば第1層1aの表面上に不純物を添加して形成されるウェル層であってもよい。第2層1bの表面が主面11を構成する。
(【0011】以降は省略されています)

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