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公開番号
2024173280
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-12
出願番号
2023091603
出願日
2023-06-02
発明の名称
RAM
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
G11C
29/02 20060101AFI20241205BHJP(情報記憶)
要約
【課題】センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路の故障検出漏れを抑制することができるRAMを提供する。
【解決手段】RAM(10)は、互いに非同期の第1,2クロック信号の一方に基づく書き込み動作と、前記第1,2クロック信号の他方に基づく読み出し動作とが可能である。前記RAMは、テスト対象メモリセルを選択する第1選択部(171)と、リファレンスメモリセルを選択する第2選択部(172)と、前記リファレンスメモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方に印加される第1電圧に対して電圧上昇させたリファレンス電圧を生成するリファレンス電圧生成部(173)と、前記テスト対象メモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方に印加される第2電圧と前記リファレンス電圧とを比較する比較部(174)と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
第1クロック信号及び前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号の一方に基づく書き込み動作と、前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号の他方に基づく読み出し動作とが可能に構成されたRAMであって、
テスト対象メモリセルを選択するように構成された第1選択部と、
リファレンスメモリセルを選択するように構成された第2選択部と、
前記リファレンスメモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方に印加される第1電圧に対して電圧上昇させたリファレンス電圧を生成するように構成されたリファレンス電圧生成部と、
前記テスト対象メモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方に印加される第2電圧と前記リファレンス電圧とを比較するように構成された比較部と、
を備える、RAM。
続きを表示(約 630 文字)
【請求項2】
前記リファレンス電圧生成部は、抵抗素子である、請求項1に記載のRAM。
【請求項3】
前記テスト対象メモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方は、切り替え可能である、請求項1に記載のRAM。
【請求項4】
前記リファレンスメモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方は、切り替え可能である、請求項1に記載のRAM。
【請求項5】
テストモードにおいて、前記第1選択部と前記比較部とを電気的に接続し、非テストモードにおいて、前記第1選択部と前記比較部とを電気的に遮断するように構成された第1スイッチを備える、請求項1に記載のRAM。
【請求項6】
テストモードにおいて、前記第2選択部と前記リファレンス電圧生成部及び前記比較部とを電気的に接続し、非テストモードにおいて、前記第2選択部と前記リファレンス電圧生成部及び比較部とを電気的に遮断するように構成された第2スイッチを備える、請求項1に記載のRAM。
【請求項7】
前記テスト対象メモリセル及び前記リファレンスメモリセルを含むメモリセル群を挟んで、書き込みデータを入力し読み出しデータを出力するように構成された入出力部とは反対側に、前記第1選択部、前記第2選択部、前記リファレンス電圧生成部、及び前記比較部が配置される、請求項1~6のいずれか一項に記載のRAM。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書中に開示されている発明は、RAM(Random Access Memory)に関し、より詳細にはデュアルポートRAM及び2port RAMを含むマルチポートRAMに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1で開示されているRAMは、第1メモリセルからのデータ読み出しと、第2メモリセルへのデータ書き込みを、同時又はほぼ同時に行うことができる。このようなRAMは、データの処理を高速に行うことができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2007/018043号(段落0002)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1で開示されているRAMにおいて、センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路が故障すると、センスアンプで出力論理の判別が可能な電圧レベル(基準値)にまでビット線をディスチャージできなくなる。このため、センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路の故障は、メモリセルに記憶されているデータの値が誤って読み出される要因になる。
【0005】
しかしながら、センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路の故障は、センスアンプの差動対トランジスタのばらつきによって出荷前の検査で検出できないおそれがある。つまり、センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路が故障しているRAMが市場に流出してしまうおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書中に開示されているRAMは、第1クロック信号及び前記第1クロック信号とは非同期の第2クロック信号の一方に基づく書き込み動作と、前記第1クロック信号及び前記第2クロック信号の他方に基づく読み出し動作とが可能に構成されている。前記RAMは、テスト対象メモリセルを選択するように構成された第1選択部と、リファレンスメモリセルを選択するように構成された第2選択部と、前記リファレンスメモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方に印加される第1電圧に対して電圧上昇させたリファレンス電圧を生成するように構成されたリファレンス電圧生成部と、前記テスト対象メモリセルに電気的に接続された一対の読み出し用ビット線の一方に印加される第2電圧と前記リファレンス電圧とを比較するように構成された比較部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本明細書中に開示されているRAMによれば、センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路の故障検出漏れを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、2port RAMの一部を示す図である。
図2は、2port RAMの各部電圧波形を示すタイミングチャートである(正常動作時)。
図3は、電圧ΔVの確率密度関数を示す図である。
図4は、2port RAMの各部電圧波形を示すタイミングチャートである(センスアンプに電気的に接続されるビット線からメモリセル内のグラウンド電位印加端までの経路故障時)。
図5は、実施形態に係る2port RAMを示すブロック図である。
図6は、実施形態に係る2port RAMの一部を示す図である。
図7は、ターゲット列セレクタの一構成例を示す図である。
図8は、アドレスと選択されるビット線との関係を示す図である。
図9は、選択信号と選択されるビット線との関係を示す図である。
図10は、リファレンス列セレクタの一構成例を示す図である。
図11は、アドレスと選択されるビット線との関係を示す図である。
図12は、テスト信号及び選択信号とモードとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書において、MOS(Metal Oxide Semiconductor)電界効果トランジスタとは、ゲートの構造が、「導電体または抵抗値が小さいポリシリコン等の半導体からなる層」、「絶縁層」、及び「P型、N型、又は真性の半導体層」の少なくとも3層からなる電界効果トランジスタをいう。つまり、MOS電界効果トランジスタのゲートの構造は、金属、酸化物、及び半導体の3層構造に限定されない。
【0010】
<2port RAMの読み出し動作>
図1及び図2は、2port RAMの読み出し動作について説明するための図である。
(【0011】以降は省略されています)
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