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公開番号
2024169914
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-06
出願番号
2023086776
出願日
2023-05-26
発明の名称
自動採点装置
出願人
株式会社NTTドコモ
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G06Q
50/20 20120101AFI20241129BHJP(計算;計数)
要約
【課題】複数の問題に対する解答の採点結果を効率的に得ることを目的とする。
【解決手段】本開示のサーバ100は、複数の問題に対する複数の文書データを、意味単位に分割し、分割された複数の意味単位をベクトル化して複数の意味単位ベクトルを生成し、複数の意味単位ベクトルを、所定数のクラスタにクラスタリングし、複数の問題毎及び所定数のクラスタ毎に、クラスタリングされた複数の意味単位ベクトルの頻度をカウントすることによって、頻度データを生成し、頻度データを基に、所定数のクラスタ毎の重みを計算し、複数の問題のうちの1つの問題に対する文書データを対象にして、所定数のクラスタ毎の重みを合算することにより、当該文書データの採点結果を計算および出力する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
問題に対する解答である文書データの採点結果を出力する自動採点装置において、
少なくとも1つのプロセッサを備え、
前記少なくとも1つのプロセッサは、
複数の問題に対する複数の文書データを、意味単位に分割し、
分割された複数の前記意味単位をベクトル化して複数の意味単位ベクトルを生成し、
前記複数の意味単位ベクトルを、所定数のクラスタにクラスタリングし、
前記複数の問題毎及び前記所定数のクラスタ毎に、クラスタリングされた前記複数の意味単位ベクトルの頻度をカウントすることによって、頻度データを生成し、
前記頻度データを基に、前記所定数のクラスタ毎の重要度を計算し、
前記複数の問題のうちの1つの問題に対する文書データを対象にして、前記所定数のクラスタ毎の重要度を基にした重みを合算することにより、当該文書データの採点結果を計算および出力する、
自動採点装置。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記1つの問題に対する文書データを複数の意味単位に分割し、分割した前記複数の意味単位を、ベクトル化した後に前記所定数のクラスタにクラスタリングし、前記複数の意味単位のクラスタリング先の前記クラスタ毎の前記重要度を基にした重みを合算することにより、当該文書データの採点結果を計算および出力する、
請求項1に記載の自動採点装置。
【請求項3】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記クラスタ毎の重要度を基にした前記重みを、前記頻度データを基にした、前記1つの問題における当該クラスタにクラスタリングされた前記意味単位ベクトルの頻度の割合を用いて計算する、
請求項2に記載の自動採点装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記クラスタ毎の重要度を基にした前記重みを、前記頻度データを基にした、前記複数の問題を跨った当該クラスタにおける前記意味単位ベクトルの頻度の和の逆数を用いて計算する、
請求項2に記載の自動採点装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記クラスタ毎の重要度を基にした前記重みを、前記頻度の割合と、前記頻度データを基にした、前記複数の問題を跨った当該クラスタにおける前記意味単位ベクトルの頻度の和の逆数とを加味して計算する、
請求項3に記載の自動採点装置。
【請求項6】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
複数の問題のうちの特定の対象問題に対する複数の文書データを、意味単位に分割し、
分割された複数の前記意味単位をベクトル化して複数の意味単位ベクトルを生成し、
前記複数の意味単位ベクトルを順番に比較して、互いに類似する前記複数の意味単位ベクトルの頻度を加算することにより、前記複数の意味単位ベクトルのうちの複数の代表ベクトル毎の頻度を基にしたスコアを表すピラミッドデータを生成し、
前記特定の対象問題に対する文書データを対象にして、前記文書データから生成される複数の意味単位ベクトルに類似する代表ベクトルに関する前記ピラミッドデータ中の前記スコアを合算することにより、当該文書データの採点結果を計算および出力する、
請求項1に記載の自動採点装置。
【請求項7】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記特定の対象問題に対する文書データを複数の意味単位に分割し、分割した前記複数の意味単位を、ベクトル化して複数の意味単位ベクトルを生成し、前記複数の意味単位ベクトルを用いることで当該文書データの採点結果を計算および出力する、
請求項6に記載の自動採点装置。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記特定の対象問題に対する文書データの採点結果を、前記所定数のクラスタ毎の重要度を基にした重みと、代表ベクトルに関する前記ピラミッドデータ中の前記スコアとを加味して計算する、
請求項6に記載の自動採点装置。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記特定の対象問題に対する文書データの採点結果を、前記所定数のクラスタ毎の重要度を基にした重みに基づいた値と、代表ベクトルに関する前記ピラミッドデータ中の前記スコアに基づいた値を、重み付け加算して計算する、
請求項8に記載の自動採点装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、問題に対する解答である文書データの採点結果を出力する自動採点装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、記述式問題における解答文を自動で採点するシステムにおいて、解答文を2つの階層に分解し、文の構造の正確度および完成度を検証し、2つの階層が有効に連結しているかを検証し、検証結果の点数を合計して得点を計算する、ことの記載がある。また、特許文献2には、説明問題の回答の採点を自動で行う装置において、回答テキストを解析して特徴量を抽出し、回答テキストの特徴量と模範解答の特徴量とを比較し各項目のスコアを計算し、項目ごとのスコアを総合して点数を決定する、ことの記載がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-129830号公報
特開2020-160159号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のシステムおいては、記述式問題に対して事前に模範解答文を作成し、様々な採点基準を事前に設定する必要がある。また、特許文献2に記載の装置においても、事前に説明問題に対する模範解答を作成する必要がある。そのため、複数の問題に対する解答を対象に採点結果を得ようとする際に、その都度模範解答を作成する必要があり、複数の問題に対する解答の採点結果を効率的に得ることが困難である。
【0005】
そこで、本発明では、複数の問題に対する解答の採点結果を効率的に得ることができる自動採点装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の自動採点装置は、問題に対する解答である文書データの採点結果を出力する自動採点装置において、少なくとも1つのプロセッサを備え、少なくとも1つのプロセッサは、複数の問題に対する複数の文書データを、意味単位に分割し、分割された複数の意味単位をベクトル化して複数の意味単位ベクトルを生成し、複数の意味単位ベクトルを、所定数のクラスタにクラスタリングし、複数の問題毎及び所定数のクラスタ毎に、クラスタリングされた複数の意味単位ベクトルの頻度をカウントすることによって、頻度データを生成し、頻度データを基に、所定数のクラスタ毎の重要度を計算し、複数の問題のうちの1つの問題に対する文書データを対象にして、所定数のクラスタ毎の重要度を基にした重みを合算することにより、当該文書データの採点結果を計算および出力する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によると、複数の問題に対する解答の採点結果を効率的に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示のサーバ100の機能を示すブロック図である。
サーバ100による、EDUベクトルの生成及びEDUベクトルのクラスタリングの処理イメージを示す図である。
サーバ100によって生成された頻度データの構成例を示す図である。
重み情報格納部111に格納された重み情報の構成例を示す図である。
サーバ100による、EDUベクトルの生成及びピラミッドスコアの生成の処理イメージを示す図である。
ピラミッドデータ格納部112に格納されたピラミッドスコアの構成例を示す図である。
サーバ100による事前処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ100による採点処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ100による事前処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ100による採点処理の手順を示すフローチャートである。
サーバ100による採点処理の手順を示すフローチャートである。
本開示の一実施の形態に係るサーバ100のハードウェア構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
添付図面を参照しながら本開示の実施形態を説明する。可能な場合には、同一の部分には同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
【0010】
図1は、本開示における自動採点装置であるサーバ100の機能構成を示す図である。この図において、サーバ100は、通信ネットワーク(図示せず)を介して複数の端末装置10との間でデータ通信が可能なように構成されている。サーバ100は、後述するように、端末装置10から提供された、所定の問題に対する解答データ(文書データ)を対象に採点結果を出力する機能を有する。所定の問題としては、英語等の言語による解答を要求する記述式問題であり、解答データはその記述式問題に対するその言語による文章を含むエッセイである。ただし、所定の問題は上記の例には限られず、他の言語による解答を要求する記述式問題であってもよいし、様々な言語による解答を要求する文法問題等の他の種類の問題であってもよい。また、解答データも、他の言語で記述された文章を含むエッセイの他、様々な言語で記述された文章を含むエッセイ以外の解答データであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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