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公開番号2024169074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023086263
出願日2023-05-25
発明の名称光学フィルム
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08L 69/00 20060101AFI20241128BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】ISB系ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂とを含む樹脂組成物からなる光学フィルムにおいて、低複屈折であると共に、耐熱性、透明性が良好である、光学フィルムを提供する。
【解決手段】
構造単位(1)を65重量%以上、90重量%以下含有するポリカーボネート樹脂と、構造単位(2)を50重量%以上、100重量%以下含有するアクリル樹脂とを含有する樹脂組成物を用いてなる光学フィルム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1)で表される構造単位を65重量%以上、90重量%以下含有するポリカーボネート樹脂と、
下記式(2)で表される(メタ)アクリレート構造単位を50重量%以上、100重量%以下含有するアクリル樹脂とを含有する樹脂組成物を用いてなる光学フィルム。
TIFF
2024169074000011.tif
32
158
TIFF
2024169074000012.tif
39
158
(式(2)中、R

は水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルキル基である。R

はシクロヘキサン構造を含有し、さらに置換基を有していてもよいアルキル基、シクロアルキル基である。)
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂のガラス転移温度が130℃以上、160℃以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
前記ポリカーボネート樹脂が脂肪族ジヒドロキシ化合物、または脂環式ジヒドロキシ化合物に由来する構造単位を含有する、請求項1又は2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記アクリル樹脂の重量平均分子量(Mw)が10,000以上、500,000以下である、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記アクリル樹脂が下記式(3)で表されるアクリレート構造単位を0.1重量%以上、10重量%以下含有する、請求項1又は4に記載の光学フィルム。
TIFF
2024169074000013.tif
39
158
(式(3)中、R

は水素原子、置換基を有していてもよい炭素数1~10のアルキル基、シクロアルキル基、アリール基である。)
【請求項6】
前記ポリカーボネート樹脂を50重量%以上、99重量%以下、前記アクリル樹脂を1重量%以上、50重量%以下含有する、請求項1、2、または、4のいずれか一項に記載の光学フィルム。
【請求項7】
請求項1、2、または、4に記載の光学フィルム、および、直線偏光子を備え、これらが積層されている、偏光板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルム、および、該光学フィルムを用いた偏光板に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
石油資源の枯渇や二酸化炭素排出量の増加による地球温暖化が危惧されていることから、植物由来モノマーを原料としたプラスチックの開発が求められている中で、植物由来原料であるイソソルビド(以下、「ISB」と称する場合がある。)を用いたポリカーボネート樹脂が開発され、自動車内外装部材やガラス代替用途、光学用途等に使用され始めている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイには偏光板が用いられており、一般に、偏光板はヨウ素を含有させたポリビニルアルコール系フィルムからなる直線偏光子に、接着剤又は粘着剤を介して偏光子保護フィルムを貼り合わせたものが用いられている。この偏光子保護フィルムに用いられる樹脂には、位相差が小さく、かつ耐熱性が高いことが求められ、アセチルセルロースやアクリル、シクロオレフィン等の樹脂が使用されている。特許文献3、4ではISB系ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を混ぜ合わせることで低複屈折の樹脂組成物を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2004/111106号
国際公開第2007/148604号
特開2018-131587号公報
特開2021-88651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献3、4ではISB系ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂との屈折率を一致させることで透明性の高い樹脂組成物を得ている。本発明者らの検討によると、特許文献3、4のアクリル樹脂はISB系ポリカーボネート樹脂とは非相溶であり、非相溶系のアロイでは、それを成形してなるフィルムに延伸や曲げなど大きな変形を加えた場合にフィルムに大きなヘーズが発生し、透明性を損なうことが判明した。光学用途に用いるにはこれは重欠点となる。また、特許文献3、4に報告されている材料では耐熱性も不十分である。
【0006】
上記実情に鑑みて、本発明の課題は、ISB系ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂とを含む樹脂組成物からなる光学フィルムにおいて、低複屈折であると共に、耐熱性、透明性が良好である、光学フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特定の構造を有するポリカーボネート樹脂と特定の構造を有するアクリル樹脂とを含有する樹脂組成物を用いてなるフィルムが、耐熱性と低複屈折の両特性を満足することを見出した。すなわち本発明の要旨は下記に存する。
【0008】
[1] 下記式(1)で表される構造単位を65重量%以上、90重量%以下含有するポリカーボネート樹脂と、
下記式(2)で表される(メタ)アクリレート構造単位を50重量%以上、100重量%以下含有するアクリル樹脂とを含有する樹脂組成物を用いてなる光学フィルム。
【0009】
TIFF
2024169074000001.tif
32
158
【0010】
TIFF
2024169074000002.tif
39
158
(【0011】以降は省略されています)

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