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公開番号2024168504
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085235
出願日2023-05-24
発明の名称放水装置
出願人能美防災株式会社
代理人弁理士法人朝日特許事務所
主分類A62C 37/40 20060101AFI20241128BHJP(人命救助;消防)
要約【課題】二つの軸方向に回動するセンサを有する放水装置において、このセンサを用いて火源位置を特定する処理に要する時間を短縮する。
【解決手段】放水装置30は、センサ部33、放水ノズル34、旋回駆動部35、及び俯仰駆動部36を備える。センサ部33は、監視領域内の火源位置の特定に用いられる赤外線カメラ331及び赤外線センサ332を含む。放水ノズル34は、旋回軸を中心に旋回方向に回動し、火源位置に向けて、俯仰方向の範囲にわたって放水し得る。旋回駆動部35は、センサ部33を旋回軸を中心に放水ノズル34とともに旋回方向に回動させる。俯仰駆動部36は、俯仰軸を中心に放水ノズル34とは独立してセンサ部33を俯仰方向に回動させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
監視領域内の火源位置の特定に用いられるセンサを含むセンサ部と、
旋回軸を中心に旋回方向に回動し、前記火源位置に向けて、俯仰方向に延びる範囲に放水し得る放水ノズルとを備え、
前記センサ部は、前記旋回軸を中心に前記放水ノズルとともに前記旋回方向に回動し、俯仰軸を中心に前記放水ノズルとは独立して前記俯仰方向に回動する
放水装置。
続きを表示(約 530 文字)【請求項2】
前記センサ部は、赤外線カメラと赤外線センサとを含み、
前記赤外線カメラと前記赤外線センサとが一つの筐体に収容される、
請求項1に記載の放水装置。
【請求項3】
前記赤外線カメラは、前記俯仰軸より上方に配置される、
請求項2に記載の放水装置。
【請求項4】
前記赤外線カメラと前記赤外線センサとは、前記俯仰方向に沿って並べて配置され、
前記赤外線カメラを用いて火源探索が行われた後、前記赤外線センサの正面が前記火源位置の方向を向くように前記赤外線カメラ及び前記赤外線センサを前記俯仰方向に回動させてから、前記赤外線センサを用いて炎検知が行われる、
請求項2に記載の放水装置。
【請求項5】
前記赤外線カメラ及び前記赤外線センサを収容する前記筐体は、前記赤外線カメラに対応する透過部と、前記赤外線センサに対応する透過部と、を有し、
前記赤外線カメラ及び前記赤外線センサを収容する前記筐体内には、前記赤外線カメラと前記赤外線センサの一方に対応する透過部を透過して他方に入射する光を遮蔽する部材が設けられる、
請求項2に記載の放水装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、放水装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
消火液を放出するノズルを備える回転ヘッドを二つの軸方向に回動させる消火装置が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-5217号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
放水ノズルは重いため、例えば火源位置の特定に用いられるセンサを放水ノズルとともに俯仰方向に回動させると、回転速度が遅くなり、その結果、火源位置を特定する処理に時間がかかる。
【0005】
本開示は上記課題に鑑みて為されたのであり、二つの軸方向に回動するセンサを有する放水装置において、このセンサを用いた火源位置を特定する処理に要する時間を短縮する技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために本開示の第1の態様に係る放水装置は、センサ部と、放水ノズルとを備える。センサ部は、監視領域内の火源位置の特定に用いられるセンサを含む。放水ノズルは、旋回軸を中心に旋回方向に回動し、前記火源位置に向けて、俯仰方向に延びる範囲に放水し得る。センサ部は、前記旋回軸を中心に前記放水ノズルとともに前記旋回方向に回動し、俯仰軸を中心に前記放水ノズルとは独立して前記俯仰方向に回動する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、二つの軸方向に回動するセンサを有する放水装置において、このセンサを用いた火源位置を特定する処理に要する時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る放水システムの構成の一例を示す図である。
放水装置の構成の一例を示す図である。
放水ノズルを正面に向けた状態の放水装置の正面図である。
放水ノズルを正面に向けた状態の放水装置の平面図である。
センサ部を正面に向けた状態の放水装置の正面図である。
センサ部を正面に向けた状態の放水装置の側面図である。
センサ部を正面に向けた状態の放水装置の平面図である。
放水装置による放水の様子の一例を示す図である。
センサ部の正面図である。
図9におけるAA´線に沿ったセンサ部の断面図である。
放水装置の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(A:実施形態)
(A-1:放水システムの構成)
図1は、本実施形態に係る放水システム1の構成の一例を示す図である。放水システム1は、監視領域で火災が発生すると炎を検知し、火源に向けて放水する。図1に示されるように、放水システム1は、火災検知器10と、火災受信機15と、中央制御盤20と、現地制御盤25と、放水装置30とを備える。火災受信機15には、信号線を介して火災検知器10が接続されている。火災受信機15と中央制御盤20とは、信号線を介して接続されている。中央制御盤20と放水装置30とは、信号線を介してループ接続されている。同様に、現地制御盤25と放水装置30とは、信号線を介してループ接続されている。なお、図1では、火災検知器10、火災受信機15、現地制御盤25、及び放水装置30がそれぞれ一つずつ示されているが、これらの装置がそれぞれ複数設けられてもよい。
【0010】
火災検知器10は、監視領域で発生する火災を検知する。火災検知器10の例としては、煙を検知する煙感知器が挙げられる。火災検知器10は、火災を検知すると火災信号を火災受信機15に送信する。火災受信機15は、火災検知器10から火災信号を受信すると、火災移報信号を中央制御盤20に送信する。なお、火災受信機15に発信機が接続されている場合、発信機の押し釦の押下に応じて火災受信機15から中央制御盤20に火災移報信号が送信されてもよい。中央制御盤20は、放水システム1に含まれる各装置を制御する。中央制御盤20は、火災受信機15から火災移報信号を受信すると、放水装置30を起動して火源位置を特定させる。
(【0011】以降は省略されています)

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