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公開番号
2024167710
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-12-04
出願番号
2023083964
出願日
2023-05-22
発明の名称
蓄電セル
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人深見特許事務所
主分類
H01M
10/04 20060101AFI20241127BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】集電箔と集電板との接続を確保しつつ、電極体における電解液の不足を抑制することが可能な蓄電セルを提供すること。
【解決手段】蓄電セル1は、正極電極シート110と負極電極シート120とがセパレータ130を介して巻回されてなる巻回体で構成された電極体100と、集電板410,420と、セルケース200と、電解液と、を備える。正極電極シート及び負極電極シートの各々は、集電箔112,122と活物質層114,124とを有する。集電箔112,122は、活物質層が設けられた主領域112a,122aと、活物質層が設けられていない端部領域112b,122bと、を有する。端部領域における複数のタブは、層端部114a,124aの一部を被覆する被覆領域R10と、層端部の残部を露出させる露出領域R20と、が形成されるように配置されている。集電板410,420は、被覆領域R10に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正極電極シートと負極電極シートとがセパレータを介して巻回されてなる電極体と、
前記電極体に接続された集電板と、
前記電極体及び前記集電板を収容するセルケースと、
前記セルケース内に収容された電解液と、を備え、
前記正極電極シート及び前記負極電極シートの各々は、
集電箔と、
前記集電箔の表面に設けられた活物質層と、を有し、
前記集電箔は、
前記活物質層が設けられた主領域と、
前記活物質層が設けられていない端部領域と、を有し、
前記活物質層は、前記電極体の軸方向における端部で構成された層端部を含み、
前記端部領域は、前記主領域に対して折り曲げられた複数のタブを有し、
前記複数のタブは、前記層端部の一部を被覆する被覆領域と、前記層端部の残部を露出させる露出領域と、が形成されるように配置されており、
前記集電板は、前記被覆領域に接続されている、蓄電セル。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記露出領域は、前記電極体の周方向に環状につながる環状露出領域を含む、請求項1に記載の蓄電セル。
【請求項3】
前記環状露出領域は、前記電極体の径方向における前記被覆領域の内側に形成されている、請求項2に記載の蓄電セル。
【請求項4】
前記被覆領域は、前記電極体の周方向に環状に繋がる環状被覆領域を含む、請求項1に記載の蓄電セル。
【請求項5】
前記環状被覆領域は、前記電極体の径方向における前記露出領域の内側に形成されている、請求項4に記載の蓄電セル。
【請求項6】
前記環状被覆領域は、前記電極体の径方向における前記露出領域の外側に形成されている、請求項4に記載の蓄電セル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電セルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特開平10-162854号公報には、帯状の正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻いた巻回体からなる電極群と、円板状の集電体と、電池ケースと、電解液と、を備える円筒型電池が開示されている。正極板及び負極板は、上下方向の端部から外方向に突き出た導電端縁を有しており、この導電端縁が集電体に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平10-162854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特開平10-162854号公報に記載されるようないわゆるタブレス型の蓄電セルでは、集電箔のタブと集電板とを確実に接続することが求められる。また、特にハイレート充放電時等には、電極体から電解液が流出するため、電極体において電解液が不足する懸念がある。
【0005】
本開示の目的は、集電箔と集電板との接続を確保しつつ、電極体における電解液の不足を抑制することが可能な蓄電セルを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面に従った蓄電セルは、正極電極シート、負極電極シート及びセパレータを有し、前記正極電極シートと前記負極電極シートとが前記セパレータを介して巻回されてなる巻回体で構成された電極体と、前記電極体に接続された集電板と、前記電極体及び前記集電板を収容するセルケースと、前記セルケース内に収容された電解液と、を備え、前記正極電極シート及び前記負極電極シートの各々は、集電箔と、前記集電箔の表面に設けられた活物質層と、を有し、前記集電箔は、前記活物質層が設けられており、前記電極体の径方向に互いに重なり合うように配置された主領域と、前記電極体の軸方向における前記主領域の外側に形成されており、前記活物質層が設けられていない端部領域と、を有し、前記活物質層は、前記軸方向における端部で構成された層端部を含み、前記端部領域は、前記電極体の周方向に互いに分離されており、かつ、前記主領域に対して折り曲げられた複数のタブを有し、前記複数のタブは、前記層端部の一部を被覆する被覆領域と、前記層端部の残部を露出させる露出領域と、が形成されるように配置されており、前記集電板は、前記被覆領域に接続されている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、集電箔と集電板との接続を確保しつつ、電極体における電解液の不足を抑制することが可能な蓄電セルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態における蓄電セルを概略的に示す断面図である。
電極体を概略的に示す平面図である。
巻回前における正極電極シートを概略的に示す正面図である。
電極体の変形例を概略的に示す平面図である。
電極体の変形例を概略的に示す平面図である。
電極体の変形例を概略的に示す平面図である。
電極体の変形例を概略的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一またはそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態における蓄電セルを概略的に示す一部断面図である。この蓄電セル1は、車両に好ましく搭載される。
(【0011】以降は省略されています)
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