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公開番号2024167411
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-03
出願番号2024155171,2024539758
出願日2024-09-09,2024-03-07
発明の名称EUVリソグラフィ用反射型マスクブランクおよび導電膜付き基板
出願人AGC株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類G03F 1/24 20120101AFI20241126BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】導電膜側から入射させた場合に、波長1000~1100nm、および600~700nmの範囲の光を透過し、波長400~500nmの範囲の光の透過が抑制されるとともに、露光装置へ固定した際の固定力に優れる、EUVマスクブランクの提供。
【解決手段】基板と、上記基板の裏面側に配置される導電膜と、上記基板の表面側に配置される反射層と、上記反射層上に配置される吸収層とを有し、上記導電膜は、窒素(N)およびホウ素(B)の少なくともいずれか一方を含有し、上記導電膜に含まれるNとBの合計含有量は0at%超、65at%以下であり、上記導電膜の波長1000~1100nm、600~700nm、400~500nmにおける屈折率と消衰係数、並びに上記導電膜の膜厚tおよび抵抗率が特定範囲内である、EUVリソグラフィ用反射型マスクブランクに関する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
基板と、
前記基板の裏面側に配置される導電膜と、
前記基板の表面側に配置され、EUV光を反射する反射層と、
前記反射層上に配置され、EUV光を吸収する吸収層とを有する、EUVリソグラフィ用反射型マスクブランクであって、
前記導電膜は、窒素(N)およびホウ素(B)の少なくともいずれか一方を含有し、
前記導電膜に含まれるNとBの合計含有量は0at%超、65at%以下であり、
前記導電膜の波長1000~1100nmにおける屈折率n
λ1000-1100nm
が5.300以下であり、消衰係数k
λ1000-1100nm
が5.200以下であり、
前記導電膜の波長600~700nmにおける屈折率n
λ600-700nm
が4.300以下であり、消衰係数k
λ600-700nm
が4.500以下であり、
前記導電膜の波長480~500nmにおける屈折率n
λ480-500nm
が2.500以上であり、消衰係数k
λ480-500nm
が0.440以上であり、
前記導電膜の膜厚tが20~350nmであり、
導電膜の抵抗率は3.5mΩ・cm以下であり、
導電膜のシート抵抗値は、0.1Ω/□以上250Ω/□以下である、
EUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記導電膜が、タンタル(Ta)およびクロム(Cr)のうち少なくとも一方を含有する、請求項1に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項3】
前記導電膜が、TaとNとを含有する、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項4】
前記導電膜は、Nを0at%超、65at%以下含有する、請求項3に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項5】
前記導電膜が、TaとBとを含有する、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項6】
前記導電膜は、Bを0at%超、35at%以下含有する、請求項5に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項7】
前記導電膜の抵抗率は、0.050mΩ・cm以上、3.5mΩ・cm以下である、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項8】
前記導電膜が、Taを含有し、out of plane XRD法で観測される前記導電膜由来の回折ピーク中、Taのbcc(110)面に帰属される回折ピークの半値幅FWHMが1.5~4.0°である、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項9】
前記導電膜は、波長1000~1100nmの光線透過率が1.0%以上であり、波長600~700nmの光線透過率が1.0%以上であり、波長400~500nmの光線透過率が1.0%以下である、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
【請求項10】
前記導電膜は、波長1000~1100nmの光線透過率が1.0%以上であり、波長600~700nmの光線透過率が1.0%以上であり、波長400~500nmの光線透過率が1.0%未満である、請求項1または2に記載のEUVリソグラフィ用反射型マスクブランク。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、半導体製造等に使用されるEUV(Extreme Ultra Violet:極端紫外)リソグラフィ用反射型マスクブランク(以下、本明細書において、「EUVマスクブランク」という。)、および該EUVマスクブランクの製造に使用される導電膜付き基板に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来、半導体産業において、Si基板等に微細なパターンからなる集積回路を形成する上で必要な微細パターンの転写技術として、可視光や紫外光を用いたフォトリソグラフィ法が使用されてきた。しかし、半導体デバイスの微細化が加速する一方で、従来のフォトリソグラフィ法の限界に近づいてきた。フォトリソグラフィ法の場合、パターンの解像限界は露光波長の1/2程度である。液浸法を用いても露光波長の1/4程度と言われており、ArFレーザ(193nm)の液浸法を用いても20~30nm程度が限界と予想される。そこで20~30nm以降の露光技術として、ArFレーザよりさらに短波長のEUV光を用いた露光技術のEUVリソグラフィが有望視されている。本明細書において、EUV光とは、軟X線領域または真空紫外線領域の波長の光線を指す。具体的には波長10~20nm程度、特に13.5nm±0.3nm程度の光線を指す。
【0003】
EUV光は、あらゆる物質に対して吸収されやすく、かつこの波長で物質の屈折率が1に近い。そのため、従来の可視光または紫外光を用いたフォトリソグラフィのような屈折光学系を使用できない。このため、EUVリソグラフィでは、反射光学系、すなわち反射型フォトマスクとミラーとが使用される。
【0004】
一方で、光の短波長化とは別に、位相シフトマスクを利用した解像度向上技術が提案されている。位相シフトマスクは、マスクパターンの透過部を、隣接する透過部とは異なる物質または形状とすることにより、それらを透過した光に180度の位相差を与えるものである。したがって両透過部の間の領域では、180度位相の異なる透過回折光同士が打ち消し合い、光強度が極めて小さくなって、マスクコントラストが向上し、結果的に転写時の焦点深度が拡大するとともに転写精度が向上する。なお、位相差は原理上180度が最良であるが、実質的に175~185度程度であれば、解像度向上効果は十分得られる。
【0005】
マスクブランクは、フォトマスク製造に用いられるパターニング前の積層体である。EUVマスクブランクの場合、ガラス製等の基板上にEUV光を反射する反射層と、EUV光を吸収する吸収層とがこの順で形成された構造を有している。
【0006】
反射層としては、EUV光に対して低屈折率となる低屈折率層と、EUV光に対して高屈折率となる高屈折率層とを交互に積層することで、EUV光を層表面に照射した際の光線反射率が高められた多層反射膜が通常使用される。多層反射膜の低屈折率層としては、モリブデン(Mo)層が、高屈折率層としては、ケイ素(Si)層が通常使用される。
【0007】
吸収層には、EUV光に対する吸収係数の高い材料、具体的にはたとえば、クロム(Cr)やタンタル(Ta)を主成分とする材料が用いられる。
【0008】
多層反射膜および吸収層は、イオンビームスパッタリング法やマグネトロンスパッタリング法を用いてガラス基板の光学面上に成膜される。多層反射膜および吸収層を成膜する際、ガラス基板は支持手段によって保持される。ガラス基板の支持手段として、機械的チャックおよび静電チャックがあるが、発塵性の問題から、静電チャックが好ましく用いられる。また、マスクパターニングプロセス時、あるいは露光時のマスクハンドリングの際にも、ガラス基板の支持手段として静電チャックが用いられる。
【0009】
静電チャックは、半導体装置の製造プロセスにおいて、シリコン(Si)ウエハの支持手段として従来用いられている技術である。このため、ガラス基板のように、誘電率および導電率の低い基板の場合、Siウエハの場合と同程度のチャック力を得るには、高電圧を印加する必要があるため、絶縁破壊を生じる危険性がある。
【0010】
そのため、基板の静電チャッキングを促進するため、基板を挟んで多層反射膜と反対側に導電膜が形成される。
(【0011】以降は省略されています)

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