特許ウォッチ

公開番号2024166980
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083457
出願日2023-05-19
発明の名称車載装置が実行する方法、及びプログラム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G06F 9/48 20060101AFI20241122BHJP(計算;計数)
要約【課題】次世代方式の車両の車載装置の技術を改善する。
【解決手段】車載装置10は、発生した第1タスクをキューの最後尾に追加する。次に、車載装置10は、キュー内において第1タスクの直前に未実行の第2タスクが存在するか否かを判定するステップ、第2タスクが存在すると判定された場合、第1タスクに割り当てられた第1優先度と、当該第2タスクに割り当てられた第2優先度との比較を行うステップ、及び第1優先度が当該第2優先度より高いと判定された場合、キュー内における第1タスクと当該第2タスクの順番を入替えるステップ、を備える入替処理を実行する。なお、車載装置10は、キュー内において第1タスクの直前に未実行の第2タスクが存在しないと判定されるまで、又は、第1優先度が、キュー内において第1タスクの直前に存在する未実行の第2タスクの第2優先度以下であると判定されるまで、入替処理を繰り返し実行する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項１】
複数のタスクを発生順にキューに追加する車載装置が実行する方法であって、
発生した第１タスクを前記キューの最後尾に追加することと、
前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在するか否かを判定するステップ、
前記第２タスクが存在すると判定された場合、前記第１タスクに割り当てられた第１優先度と、前記第２タスクに割り当てられた第２優先度との比較を行うステップ、及び
前記第１優先度が前記第２優先度より高いと判定された場合、前記キュー内における前記第１タスクと前記第２タスクの順番を入れ替えるステップ、
を備える入替処理を実行することと、
を含み、
前記車載装置は、前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在しないと判定されるまで、又は、前記第１優先度が、前記キュー内において前記第１タスクの直前に存在する未実行の第２タスクの第２優先度以下であると判定されるまで、前記入替処理を繰り返し実行する、方法。
続きを表示（約 860 文字）【請求項２】
請求項１に記載の方法であって、
ユーザ操作に応じて発生するタスクに割り当てられる優先度をそれ以外のタスクに割当てられる優先度より高く設定すること、
を更に含む、方法。
【請求項３】
請求項１に記載の方法であって、
車両の状況に応じて、各タスクに割当てる優先度を変更すること、
を更に含む、方法。
【請求項４】
請求項３に記載の方法であって、
前記車両の状況が初期設定前の場合、前記車両の設定を行うタスクに割当てられる優先度をユーザ操作に応じて発生するタスクに割当てられる優先度より高く設定すること、及び
前記車両の状況が初期設定後の場合、前記ユーザ操作に応じて発生するタスクに割当てられる優先度を前記車両の設定を行うタスクに割当てられる優先度より高く設定すること
を更に含む、方法。
【請求項５】
プログラムであって、
複数のタスクを発生順にキューに追加する車載装置に、
発生した第１タスクを前記キューの最後尾に追加させ、
前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在するか否かを判定するステップ、
前記第２タスクが存在すると判定された場合、前記第１タスクに割り当てられた第１優先度と、前記第２タスクに割り当てられた第２優先度との比較を行うステップ、及び
前記第１優先度が前記第２優先度より高いと判定された場合、前記キュー内における前記第１タスクと前記第２タスクの順番を入れ替えるステップ、
を備える入替処理を行うこと、
を実行させ、且つ前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在しないと判定されるまで、又は、前記第１優先度が、前記キュー内において前記第１タスクの直前に存在する未実行の第２タスクの第２優先度以下であると判定されるまで、前記入替処理を繰り返し実行させる、プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、車載装置が実行する方法、及びプログラムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、車両のリモートコントロール（リモコン）機能等の各機能は、車両に搭載されている複数のマイクロコントローラ（マイコン）のうちの専任のマイコンによって行われている。例えば、特許文献１には、リモコン装置に対する操作に応じて車両がプレ空調運転を開始することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２０－１２５０５０
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
電力を動力源とする自動車等の次世代方式の車両においては、車両のリモコン機能等の一部の機能は専任のマイコンを使用せず、車載装置のオペレーティングシステム（ＯＳ）が一括して管理する方式を採用する。その場合における、車両の車載装置の技術には改善の余地があった。
【０００５】
かかる事情に鑑みてなされた本開示の目的は、次世代方式の車両の車載装置の技術を改善することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の一実施形態に係る方法は、
複数のタスクを発生順にキューに追加する車載装置が実行する方法であって、
発生した第１タスクを前記キューの最後尾に追加することと、
前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在するか否かを判定するステップ、
前記第２タスクが存在すると判定された場合、前記第１タスクに割り当てられた第１優先度と、前記第２タスクに割り当てられた第２優先度との比較を行うステップ、及び
前記第１優先度が前記第２優先度より高いと判定された場合、前記キュー内における前記第１タスクと前記第２タスクの順番を入替えるステップ、
を備える入替処理を実行することと、
を含み、
前記車載装置は、前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在しないと判定されるまで、又は、前記第１優先度が、前記キュー内において前記第１タスクの直前に存在する未実行の第２タスクの第２優先度以下であると判定されるまで、前記入替処理を繰り返し実行する。
【０００７】
本開示の一実施形態に係るプログラムは、
複数のタスクを発生順にキューに追加する車載装置に、
発生した第１タスクを前記キューの最後尾に追加させ、
前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在するか否かを判定するステップ、
前記第２タスクが存在すると判定された場合、前記第１タスクに割り当てられた第１優先度と、前記第２タスクに割り当てられた第２優先度との比較を行うステップ、及び
前記第１優先度が前記第２優先度より高いと判定された場合、前記キュー内における前記第１タスクと前記第２タスクの順番を入替えるステップ、
を備える入替処理を行うこと、
を実行させ、且つ前記キュー内において前記第１タスクの直前に未実行の第２タスクが存在しないと判定されるまで、又は、前記第１優先度が、前記キュー内において前記第１タスクの直前に存在する未実行の第２タスクの第２優先度以下であると判定されるまで、前記入替処理を繰り返し実行させる。
【発明の効果】
【０００８】
本開示の一実施形態によれば、次世代方式の車両の車載装置の技術が改善される。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本開示の一実施形態に係るシステムの概略構成を示すブロック図である。
車載装置のハードウェアの概略構成を示すブロック図である。
車載装置のソフトウェアの概略構成を示すブロック図である。
車載装置の動作を示すフローチャートである。
本実施形態を有さない場合の車載装置のキューの状態と、本実施形態を有する場合の車載装置のキューの状態とを示す概念図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示の実施形態について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許