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公開番号2024166870
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083261
出願日2023-05-19
発明の名称交通車両の停車時分推定装置、コンピュータプログラム
出願人小田急電鉄株式会社
代理人個人
主分類B61L 27/00 20220101AFI20241122BHJP(鉄道)
要約【課題】リアルタイム性が要求される用途に適した停車時分推定装置を提供する。
【解決手段】停車駅に到着した列車が後続停車駅に向けて出発するまでの停車時分の各々を、当該停車駅に到着した後の時間経過ごとに定めた複数の停車時分クラスのいずれかに分類し、各停車時分クラスを停車駅ごとに複数の列車の各々と関連付けて蓄積する。蓄積されている各停車駅の各列車の停車時分クラスの組合せパターンを解析することにより1つ以上の停車駅の前記停車時分クラスが原因で後続停車駅の停車時分クラスが導出される相関ルールを探索し、この相関ルールに基づいて後続停車駅に到着する列車の停車時分を推定する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
所定区間をむすぶ複数の停車駅のうちいずれかの停車駅に到着した列車が後続停車駅に向けて出発するまでの停車時分を推定する装置であって、
前記複数の停車駅で停車する複数の列車の前記停車時分の各々を、当該停車駅に到着した後の時間経過ごとに定めた複数の停車時分クラスのいずれかに分類する分類手段と、
分類された前記停車時分クラスを停車駅ごとに前記複数の列車の各々と関連付けて蓄積する蓄積手段と、
蓄積されている各停車駅の各列車の停車時分クラスの組合せパターンを解析することにより1つ以上の停車駅の前記停車時分クラスが原因で後続停車駅の前記停車時分クラスが導出される相関ルールを探索する解析手段と、
前記相関ルールに基づいて前記後続停車駅に到着する列車の前記停車時分を推定する推定手段と、
を備えてなる交通車両の停車時分推定装置。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記解析手段は、複数の前記相関ルールを包含するルールマップを作成するとともにいずれかの前記列車の現在時刻および現在位置に応じた相関ルールを前記ルールマップから抽出する、請求項1に記載の停車時分推定装置。
【請求項3】
前記相関ルールの抽出に用いる条件パラメータが動的に変更可能である、
請求項2に記載の停車時分推定装置。
【請求項4】
抽出された前記相関ルールのうち優先的に用いるための優先順位が定められている、
請求項3に記載の停車時分推定装置。
【請求項5】
前記蓄積手段に蓄積されている前記停車時分クラスおよびその変化態様を前記停車駅毎に視覚化する視覚化手段をさらに備えた、
請求項1に記載の停車時分推定装置。
【請求項6】
コンピュータを請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の停車時分推定装置として動作させる、コンピュータプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、交通車両の停車時分の推定等を行う技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
列車等の交通車両の運行管理において、遅延を考慮した近未来の駅発着時刻予測の重要性が高い。このような交通車両の運行管理技術として、特許文献1に開示された列車運転支援システムでは、先行列車の停車駅での駅停車時間推定値、先行列車の発車時刻推定値、後続列車の停車駅への目標到着時刻、後続列車が目標到着時刻を満足する停車駅に至る駅間走行パターン、乗降人数推定値および乗車率に基づいて駅停車時間推定値を算出する。この駅停車時間推定値を用いた運行管理を行うことにより、列車の駅発車時刻の推定精度が高まることが期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-042138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に開示された列車運転支援システムのように、従来の運行管理技術の多くは、列車を利用する乗客の需要を考慮し、各列車の混雑や乗客の乗降量を考慮して発車までどれくらいの時間が必要になるかを様々なアプローチで取り入れ、時間帯、曜日、月などの時間的要因の影響、プラットフォーム上の乗客の分布を評価するものであった。
【0005】
そのため、時間をかけて運行計画を立案したり時刻表を改訂する際には有用であるが、例えば乗客が乗車中の列車の後続駅での停車時分を推定するという用途などへの適用は困難であった。
【0006】
本発明の課題の一つは、上記の問題を解消し、リアルタイム性が要求される用途に適した交通車両の停車時分推定技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明の一つの態様は、所定区間をむすぶ複数の停車駅のうちいずれかの停車駅に到着した列車が後続停車駅に向けて出発するまでの停車時分を推定する装置であって、前記複数の停車駅で停車する複数の列車の前記停車時分の各々を、当該停車駅に到着した後の時間経過ごとに定めた複数の停車時分クラスのいずれかに分類する分類手段と、分類された前記停車時分クラスを停車駅ごとに前記複数の列車の各々と関連付けて蓄積する蓄積手段と、蓄積されている各停車駅の各列車の停車時分クラスの組合せパターンを解析することにより1つ以上の停車駅の前記停車時分クラスが原因で後続停車駅の前記停車時分クラスが導出される相関ルールを探索する解析手段と、前記相関ルールに基づいて前記後続停車駅に到着する列車の前記停車時分を推定する推定手段と、を備えてなる交通車両の停車時分推定装置である。
【0008】
本発明のもう一つの態様は、コンピュータを上記の停車時分推定装置として動作させるためのコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0009】
上記態様によれば、リアルタイム性が要求される用途に適した交通車両の停車時分推定技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態の運行サービスシステムの全体構成図である。
列車停車時分推定装置の機能構成例を示す図である。
ユーザ端末の構成例を示す図である。
(a)~(i)は所定期間における各駅での停車時分の分布図である。
路線内の各駅の停車時分クラスの変化を可視化した図である。
トランザクションから抽出された相関ルールの数を示す図である。
トランザクション毎の支持度と確信度の分布を示す図である。
各駅の実際のデータとの誤差を検証した図表である。
(a)~(i)は、本実施形態により予測した停車時分と実際のデータとの誤差を駅毎に示した分布図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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