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公開番号2024166751
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023083071
出願日2023-05-19
発明の名称医療デバイス
出願人朝日インテック株式会社
代理人個人,個人
主分類A61M 25/14 20060101AFI20241122BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】2つ以上のルーメンを有する医療デバイスにおいて、ガイディングカテーテルの限られたルーメン内において、多くの併用デバイスを使用可能とする。
【解決手段】医療デバイスは、第1ルーメンを有する第1チューブと、第2ルーメンを有する第2チューブと、第3ルーメンを有する第3チューブと、を備える。前記第1チューブの外周面と前記第2チューブの外周面とは接合されており、前記医療デバイスの長手方向の所定位置における横断面において、前記医療デバイスの外周によって囲まれた領域の面積である第1面積は、前記第1チューブと前記第2チューブとの1本の共通外接線と、前記第1チューブ及び前記第2チューブの外周によって形成される輪郭線と、によって囲まれた領域の面積である第2面積以下である。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
医療デバイスであって、
第1ルーメンを有する第1チューブと、
第2ルーメンを有する第2チューブと、
第3ルーメンを有する第3チューブと、
を備え、
前記第1チューブの外周面と前記第2チューブの外周面とは接合されており、
前記医療デバイスの長手方向の所定位置における横断面において、前記医療デバイスの外周によって囲まれた領域の面積である第1面積は、前記第1チューブと前記第2チューブとの1本の共通外接線と、前記第1チューブ及び前記第2チューブの外周によって形成される輪郭線と、によって囲まれた領域の面積である第2面積以下である、医療デバイス。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
請求項1に記載の医療デバイスであって、
前記横断面において、前記共通外接線と、前記第1及び第2チューブの外周との間には、空隙が形成されている、医療デバイス。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の医療デバイスであって、
前記所定位置は第1の所定位置であって、
前記医療デバイスの長手方向の第2の所定位置における横断面であって、前記第3チューブが存在する横断面において、前記1本の共通外接線と、前記第1及び第2チューブの外周との間には空隙が形成され、当該空隙は、前記医療デバイスの内腔である、医療デバイス。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の医療デバイスであって、
前記横断面において、前記共通外接線を第1共通外接線としたとき、前記第1面積は、前記第1共通外接線とは異なる、前記第1チューブと前記第2チューブとの第2共通外接線と、前記第1チューブ及び前記第2チューブの外周によって形成される輪郭線と、によって囲まれた領域の面積である第3面積以下である、医療デバイス。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の医療デバイスであって、
前記第1ルーメンは、画像情報を取得するセンサ用のルーメンである、医療デバイス。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の医療デバイスであって、
前記第1チューブと前記第2チューブと前記第3チューブとは、互いの外周面同士が接合されている、医療デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療デバイスに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
CTO開通のための手技は複雑であることから、超音波によって生体組織の画像情報を取得するセンサのガイド下で手技を行う場合がある。このような場合、2つ以上のルーメンを有するカテーテルを用い、一方のルーメンにセンサを挿入し、他方のルーメンに治療用デバイスを挿入することで、センサと治療用デバイスとを併用しつつ手技が行われる。このようなカテーテルは、安全性と操作性とを向上させるため、先端側は細く柔軟で、基端側は太く剛性の高い構造とされることが一般的である。例えば、特許文献1~3には、このような手技において使用可能なデバイスが開示されている。特許文献4には、ガイドワイヤルーメンと吸引ルーメンとを有する吸引カテーテルが開示されている。特許文献5には、マルチルーメン型潅注チュービングを利用して潅注流を実現する潅注式カテーテルが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-033507号公報
特開2015-180275号公報
特開2013-34652号公報
特開2010-57831号公報
特開2016-5641号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、PCIの手技においては、上述したカテーテルのほか、ガイドワイヤや、マイクロカテーテルといった、手技に使用される複数のデバイスをまとめてCTO病変の位置へと導くためのガイディングカテーテルが使用される場合がある。以降、ガイディングカテーテルに挿入される他のデバイスを「併用デバイス」とも呼ぶ。ガイディングカテーテルは、複数のデバイスを収容可能な太いルーメンを有するものの、血管内に挿入するという制約上、ルーメンの太さは限られている。このため、医療デバイスには、ガイディングカテーテルの限られたルーメン内において、なるべく多くの併用デバイスを使用可能とすることが求められていた。しかし、特許文献1~5に記載のデバイスでは、この点について何ら考慮されていない。
【0005】
なお、このような課題は、CTO開通といったPCIの手技に限らず、経皮的手技において使用される医療デバイスの全般に共通する。また、このような課題は、血管系に限らず、リンパ腺系、胆道系、尿路系、気道系、消化器官系、分泌腺及び生殖器官等、人体内の各器官に挿入される医療デバイスに共通する。
【0006】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、2つ以上のルーメンを有する医療デバイスにおいて、ガイディングカテーテルの限られたルーメン内において、多くの併用デバイスを使用可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することが可能である。
【0008】
(1)本発明の一形態によれば、医療デバイスが提供される。この医療デバイスは、第1ルーメンを有する第1チューブと、第2ルーメンを有する第2チューブと、第3ルーメンを有する第3チューブと、を備え、前記第1チューブの外周面と前記第2チューブの外周面とは接合されており、前記医療デバイスの長手方向の所定位置における横断面において、前記医療デバイスの外周によって囲まれた領域の面積である第1面積は、前記第1チューブと前記第2チューブとの1本の共通外接線と、前記第1チューブ及び前記第2チューブの外周によって形成される輪郭線と、によって囲まれた領域の面積である第2面積以下である。
【0009】
この構成によれば、所定位置における医療デバイスの断面積を小さくできる。従って、2つ以上のルーメンを有する医療デバイスにおいて、ガイディングカテーテルの限られたルーメン内において、多くの併用デバイスを使用できる。
【0010】
(2)上記形態の医療デバイスでは、前記横断面において、前記共通外接線と、前記第1及び第2チューブの外周との間には、空隙が形成されていてもよい。この構成によれば、医療デバイスをガイディングカテーテルに挿入した際に、空隙部分に併用デバイスを位置させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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