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公開番号
2024166647
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-29
出願番号
2023082869
出願日
2023-05-19
発明の名称
転がり軸受
出願人
日本精工株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
F16C
33/38 20060101AFI20241122BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】信頼性を向上することができる転がり軸受を提供する。
【解決手段】
転がり軸受1は、第1軌道面2aを有する内輪2と、第2軌道面を有する外輪と、第1軌道面2aと第2軌道面との間に配置された複数の転動体5と、導電性材料により形成され、複数の転動体5を転動自在に保持する保持器10と、を備える。保持器10は、軸方向から見た場合に円環状に形成された環状部11と、環状部11から軸方向に沿って延在する複数の柱部12と、を有する。周方向において隣り合う柱部12の間には、複数の転動体5がそれぞれ配置されている。複数の柱部12の各々における径方向の外面12aには、軸方向に沿って延在し、外輪に接触する第1リブ13が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1軌道面を有する内輪と、
第2軌道面を有する外輪と、
前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に配置された複数の転動体と、
導電性材料により形成され、前記複数の転動体を転動自在に保持する保持器と、を備え、
前記保持器は、軸方向から見た場合に円環状に形成された環状部と、前記環状部から軸方向に沿って延在する複数の柱部と、を有し、周方向において隣り合う前記柱部の間に前記複数の転動体がそれぞれ配置されており、
前記複数の柱部の各々における径方向の外面には、軸方向に沿って延在し、前記外輪に接触する第1リブが形成されている、転がり軸受。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
前記第1リブは、軸方向における前記柱部の全体にわたって延在している、請求項1に記載の転がり軸受。
【請求項3】
前記外輪は、軸方向において前記第2軌道面と隣り合う表面を有し、
前記第1リブは、前記表面に接触する、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項4】
径方向における前記環状部の外面には、周方向に沿って延在する第2リブが形成されている、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項5】
前記複数の柱部の各々における径方向の内面には、軸方向に沿って延在し、前記内輪に接触する第3リブが形成されている、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項6】
前記第1リブは、前記柱部の前記外面に形成された本体部と、前記本体部から径方向に突出する突出部と、を有し、前記突出部において前記外輪に接触する、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項7】
前記突出部は、ブラシ状に形成されている、請求項6に記載の転がり軸受。
【請求項8】
前記保持器は、導電性樹脂により形成されている、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項9】
前記保持器は、単一の部材からなる冠型保持器である、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
【請求項10】
前記保持器は、軸方向において向かい合う一対の部材からなる合わせ保持器である、請求項1又は2に記載の転がり軸受。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、転がり軸受に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、内輪と、外輪と、内輪と外輪との間に配置された複数の転動体と、転動体を保持する保持器と、を備える転がり軸受が記載されている。特許文献1に記載の保持器では、軸受内における電食の発生を防止するために、保持器が導電性物質を含有した樹脂により形成され、保持器に外輪と接触するための接触部が設けられている。保持器は、円環部から軸方向に複数の柱部が延在した構造を有し、接触部は円環部に形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-67112号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述したような転がり軸受には、信頼性を更に向上することが求められる。そこで、本発明は、信頼性を向上することができる転がり軸受を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の転がり軸受は、[1]「第1軌道面を有する内輪と、第2軌道面を有する外輪と、前記第1軌道面と前記第2軌道面との間に配置された複数の転動体と、導電性材料により形成され、前記複数の転動体を転動自在に保持する保持器と、を備え、前記保持器は、軸方向から見た場合に円環状に形成された環状部と、前記環状部から軸方向に沿って延在する複数の柱部と、を有し、周方向において隣り合う前記柱部の間に前記複数の転動体がそれぞれ配置されており、前記複数の柱部の各々における径方向の外面には、軸方向に沿って延在し、前記外輪に接触する第1リブが形成されている、転がり軸受」である。
【0006】
この転がり軸受では、保持器が導電性材料により形成され、複数の柱部の各々における径方向の外面に、軸方向に沿って延在し、外輪に接触する第1リブが形成されている。これにより、転動体に溜まった電荷を保持器を介して外輪に流すことができ、例えば内輪と外輪との間に電位差が発生し得る環境下で軸受が使用された場合でも、軸受内における電食の発生を抑制することができる。また、各柱部に第1リブが形成されていることで、例えば回転時に発生する遠心力による保持器の変形を抑制することができる。さらに、回転時には軸方向に沿って延在する第1リブが外輪に接触しながら周方向に移動するため、第1リブによって潤滑剤を掻くことができ、潤滑剤を軌道面に戻りやすくすることができる。以上より、この転がり軸受によれば、信頼性を向上することができる。
【0007】
本発明の転がり軸受は、[2]「前記第1リブは、軸方向における前記柱部の全体にわたって延在している、[1]に記載の転がり軸受」であってもよい。この場合、保持器の変形を一層抑制することができる。また、保持器の構造によっては、回転時に遠心力により柱部の先端部(環状部とは反対側の端部)が径方向の外側に移動するように柱部が変形する場合があるが、第1リブが軸方向における柱部の全体にわたって延在していることで、そのような場合でも第1リブを外輪に確実に接触させることができ、電食の発生を抑制することができる。
【0008】
本発明の転がり軸受は、[3]「前記外輪は、軸方向において前記第2軌道面と隣り合う表面を有し、前記第1リブは、前記表面に接触する、[1]又は[2]に記載の転がり軸受」であってもよい。この場合、第1リブによって第2軌道面と隣り合う表面上の潤滑剤を掻くことができ、潤滑剤を軌道面に一層戻りやすくすることができる。
【0009】
本発明の転がり軸受は、[4]「径方向における前記環状部の外面には、周方向に沿って延在する第2リブが形成されている、[1]~[3]のいずれかに記載の転がり軸受」であってもよい。この場合、保持器の変形を一層抑制することができる。また、軸方向の外側に流れ出ようとする潤滑剤を第2リブによって堰き止めることができる。
【0010】
本発明の転がり軸受は、[5]「前記複数の柱部の各々における径方向の内面には、軸方向に沿って延在し、前記内輪に接触する第3リブが形成されている、[1]~[4]のいずれかに記載の転がり軸受」であってもよい。この場合、内輪と外輪との間の電位差を一層小さくすることができ、軸受内における電食の発生を一層抑制することができる。また、各柱部に第3リブが形成されていることで、保持器の変形を一層抑制することができる。さらに、回転時には軸方向に沿って延在する第3リブが内輪に接触しながら周方向に移動するため、第3リブによって潤滑剤を掻くことができ、潤滑剤を軌道面に戻りやすくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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