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公開番号2024166523
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-29
出願番号2023082675
出願日2023-05-19
発明の名称解体方法、及び、昇降装置
出願人株式会社大林組,株式会社北川鉄工所
代理人個人,個人
主分類G21F 9/30 20060101AFI20241122BHJP(核物理;核工学)
要約【課題】原子炉格納容器内の内容物の解体及び搬出を簡略化可能な原子力プラントの解体方法、及び、原子力プラントの解体に用いられる昇降装置を提供する。
【解決手段】原子炉格納容器2を上部2Uと下部2Lとに分割し、上部2Uを昇降装置10により上昇させることで、上部2Uと下部2Lとの間に搬出口2Aを形成し、搬出口2Aから原子炉格納容器2内の搬出対象物を搬出し、搬出の終了後に、昇降装置10により上部2Uを下降させて下部2Lに設置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
原子炉格納容器を上部と下部とに分割し、
前記上部を昇降装置により上昇させることで、前記上部と前記下部との間に搬出口を形成し、
前記搬出口から前記原子炉格納容器内の搬出対象物を搬出し、
前記搬出の終了後に、前記昇降装置により前記上部を下降させて前記下部に設置する
ことを特徴とする解体方法。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
前記昇降装置は、前記原子炉格納容器の周囲に配置された複数のマストに設けられた昇降部であって、前記上部に接続された前記昇降部を、前記マストに沿って移動させることにより、前記上部を上昇または下降する
ことを特徴とする請求項1に記載の解体方法。
【請求項3】
前記原子炉格納容器の内部に配置された内部クレーンが前記上部に位置するように、前記原子炉格納容器を前記上部と前記下部とに分割し、
前記上部を前記内部クレーンとともに上昇させた状態で、前記原子炉格納容器内の内容物を前記内部クレーンに吊り下げて揚重する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の解体方法。
【請求項4】
前記昇降装置により前記上部を保持した状態で前記上部の下端部を解体し、前記上部に次の下端部を設けることと、
前記昇降装置により前記解体後の前記上部を下降させることと、を交互に繰り返すことで、前記上部を解体する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の解体方法。
【請求項5】
原子力プラントの解体に用いる昇降装置であって、
原子炉格納容器の周囲に配置された複数のマストと、
上部と下部とに分割された前記原子炉格納容器の前記上部に固定され、かつ、前記マストに沿って上下に移動する昇降部と、を備え、
前記昇降部は、前記上部を上昇させることで、前記上部と前記下部との間に、前記原子炉格納容器内の搬出対象物を搬出する搬出口を形成する
ことを特徴とする昇降装置。
【請求項6】
前記マストは、前記原子炉格納容器と、前記原子炉格納容器の周囲に配置された外部遮蔽壁との間に配置される
ことを特徴とする請求項5に記載の昇降装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、原子力プラントの解体方法、及び、原子力プラントの解体に用いられる昇降装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
原子力プラントの廃止措置では、一例として、系統除染、安全貯蔵、原子炉や周辺設備の解体撤去、及び、建屋の解体撤去が行われる。例えば、特許文献1には、加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)において使用される周辺設備の一例である蒸気発生器の解体方法が開示されている。特許文献1では、原子炉格納容器内に設置された蒸気発生器を、原子炉格納容器内で解体する旨が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-59148号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
原子炉格納容器から内容物を搬出する際には、内容物を細かく解体したうえで原子炉格納容器内から撤去する必要があった。そのため、原子炉格納容器内の内容物の解体及び搬出の簡略化が望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する解体方法は、原子炉格納容器を上部と下部とに分割し、前記上部を昇降装置により上昇させることで、前記上部と前記下部との間に搬出口を形成し、前記搬出口から前記原子炉格納容器内の搬出対象物を搬出し、前記搬出の終了後に、前記昇降装置により前記上部を下降させて前記下部に設置する。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、原子炉格納容器内の内容物の解体及び搬出を簡略化できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、昇降装置が配置された原子力プラントの構成を示す正面図である。
図2は、昇降装置が配置された原子力プラントの構成を示す上面図である。
図3は、分割された原子炉格納容器の上部を昇降装置によって上昇させた状態を示す正面図である。
図4は、原子炉格納容器の上部を上昇させたときに、当該上部に配置された内部クレーンを用いて原子炉格納容器内の内容物を揚重した状態を示す正面図である。
図5は、原子炉格納容器の上部を上昇させた後に、当該上部を下降させた状態を示す正面図である。
図6は、昇降装置の変更例として、昇降装置が破砕機を備える構成を正面から見た要部拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、原子力プラントの解体方法、及び、原子力プラントの解体に用いられる昇降装置の一実施形態について図1~図6を参照して説明する。なお、本発明の解体方法及び昇降装置が適用される原子力プラントは、一例として、加圧水型原子炉を用いて発電を行う原子力発電所であるが、沸騰水型原子炉を用いる原子力発電所であってもよい。
【0009】
[原子力プラント]
図1に示すように、原子力プラント1は、原子炉格納容器2と、外部遮蔽壁3とを備える。原子炉格納容器2は、一例として、鋼鉄等の金属材料製である。外部遮蔽壁3は、一例として、鉄筋コンクリート製である。原子炉格納容器2は、円筒型でもよいし、釣鐘型でもよいし、円錐型でもよい。外部遮蔽壁3は、原子炉格納容器2の周囲を囲むように、かつ、原子炉格納容器2に対して隙間を空けて配置される。
【0010】
原子炉格納容器2及び外部遮蔽壁3は、基礎100によって支持される。基礎100は、原子炉格納容器2及び外部遮蔽壁3の重量を地盤に伝える。基礎100は、一例として、鉄筋コンクリートによって構成される。
(【0011】以降は省略されています)

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