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公開番号2024166402
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024162449,2021038994
出願日2024-09-19,2021-03-11
発明の名称瓦屋根
出願人元旦ビューティ工業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類E04D 1/30 20060101AFI20241121BHJP(建築物)
要約【課題】軒側から降り込む降雨からも、吹き上げ風による降雨からも、十分に建築物の側方を守ることができ、軒側からの美麗な意匠を継続的に維持することができる瓦屋根を提供する。
【解決手段】本発明の瓦屋根は、屋根勾配に沿って通し材1が配設されると共に、屋根勾配に直交する方向に隣り合う通し材1,1間に被覆状に本瓦2が配設され、瓦屋根が載置される建築物Bの軒先bより、突出状に延在された通し材1の裏面側に、屋根勾配に直交する方向に化粧板3,3が隣り合って接続された化粧面が形成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
屋根勾配に沿って通し材が配設されると共に、前記屋根勾配に直交する方向に隣り合う前記通し材間に被覆状に本瓦が配設される瓦屋根であって、
前記瓦屋根が載置される建築物の軒先より、突出状に延在された前記通し材の裏面側に、前記屋根勾配に直交する方向に化粧板が隣り合って接続された化粧面が形成されていることを特徴とする瓦屋根。
続きを表示(約 230 文字)【請求項2】
前記屋根勾配に直交する方向に隣り合う前記本瓦間には、桟瓦が接続されていることを特徴とする請求項1に記載の瓦屋根。
【請求項3】
前記化粧板は、前記化粧面部が円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の瓦屋根。
【請求項4】
前記通し材は、中央に隆起する固定部を設けた排水部材であって、前記固定部にて隣り合う前記化粧板が接続されていることを特徴とする請求項1~3の何れか一項に記載の瓦屋根。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、軒側から降り込む降雨からも、吹き上げ風による降雨からも、十分に建築物の側方を守ることができ、軒側からの美麗な意匠を継続的に維持することができる瓦屋根に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、瓦屋根の軒先納めは、屋根のはね出しが短いため、建築物を軒側から降り込む降雨から建築物の側方を守るには十分ではなかった。この瓦屋根に用いられる本瓦等の瓦材は、頑丈であるが高重量であるため、軒先へ大きく(長く)はね出すと、留付材が瓦材を支えられなくなるため、はね出し寸法は水切れを考慮した程度の短さとなっていた。
【0003】
例えば特許文献1に提案された従来の瓦屋根の軒先納めは、唐草瓦5やその裏面側に配された敷平瓦4が軒先へ短くはね出し、更にそれらの裏面側に位置する瓦座25や裏甲24といった部材が、軒先からの降雨に曝されている。そのため、軒先からの降雨によって建築物の一部を形成するこれらの部材25,24の劣化等が推測されるが、この事象について、図5に示す比較例にて説明する。
【0004】
図5では、瓦屋根は符号Aで示される複数段の瓦材のみで形成され、前記瓦屋根と建築物Bとの間には軒先面戸Cが配設され、該軒先面戸Cが建築物Bの側方に位置する軒先端bの上方を覆っている。
そのため、軒先面戸Cにて、図中に破線矢印で示す軒先からの降雨を、ある程度は覆うことができるが、図中に一点鎖線で囲った楕円部分に位置する建築物Bの軒先端bの下方部分は降雨に確実に曝され、更に風向きが水平方向に近く生ずる降雨ではより広い範囲の軒先端bが降雨に曝されてしまう。また、最も軒先側に位置する瓦材Aは、軒先に連続していないので、その隙間からの雨水の浸入も見込まれる。
当該図5には、この状態を裏面側から視認する状態を示しているが、同方向より吹き上げ風により吹き込む降雨も想定されるため、建築物Bの軒先端bが雨水に湿潤して劣化が促進してしまう。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第3654321号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前述の特許文献1のような瓦屋根では、軒側から降り込む降雨から建築物の側方を十分に守ることもできず、降雨に曝されて湿潤されることで劣化が促進してしまう。しかも、軒先の裏面側からその劣化等が視認されるため、定期的に部材を交換するか、異なる防水処理の必要性が生じていた。
【0007】
そこで、本発明は、軒側から降り込む降雨からも、吹き上げ風による降雨からも、十分に建築物の側方を守ることができ、軒側からの美麗な意匠を継続的に維持することができる瓦屋根を提案することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、屋根勾配に沿って通し材が配設されると共に、前記屋根勾配に直交する方向に隣り合う前記通し材間に被覆状に本瓦が配設される瓦屋根であって、前記瓦屋根が載置される建築物の軒先より、突出状に延在された前記通し材の裏面側に、前記屋根勾配に直交する方向に、化粧板が隣り合って接続された化粧面が形成されていることを特徴とする瓦屋根に関する。
【0009】
また、本発明は、前記瓦屋根において、前記屋根勾配に直交する方向に隣り合う前記本瓦間には、桟瓦が接続されていることを特徴とする瓦屋根をも提案する。
【0010】
さらに、本発明は、前記瓦屋根において、前記化粧板は、前記化粧面部が円弧状に形成されていることを特徴とする瓦屋根をも提案する。
(【0011】以降は省略されています)

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