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公開番号2024166298
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2024155040,2019552637
出願日2024-09-09,2019-05-30
発明の名称粘着剤、粘着テープ、及び、電子機器部品又は車載部品を固定する方法
出願人積水化学工業株式会社
代理人弁理士法人WisePlus
主分類C09J 133/08 20060101AFI20241121BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】生物由来の炭素の含有率を高くしながら、優れた粘着力を発揮することができる粘着剤、該粘着剤を用いた粘着テープ、及び、電子機器部品又は車載部品を固定する方法を提供する。
【解決手段】生物由来の炭素を含む一般式(1)で表されるモノマーA及び/又は生物由来の炭素を含む一般式(2)で表されるモノマーBに由来する構成単位を48重量%以上含有し、ガラス転移温度が-20℃以下である(メタ)アクリル共重合体を含む、粘着剤。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
生物由来の炭素を含む下記一般式(1)で表されるモノマーA及び/又は生物由来の炭素を含む下記一般式(2)で表されるモノマーBに由来する構成単位を48重量%以上含有し、ガラス転移温度が-20℃以下である(メタ)アクリル共重合体を含む、粘着剤。
TIFF
2024166298000006.tif
38
156
式(1)中、R

はH又はCH

を表し、R

は-C


2n+1
を表し、nは7~14の整数を表す。
式(2)中、R

は-C(=O)C


2m+1
を表し、mは7~13の整数を表す。


及びR

中の炭素は、生物由来の炭素である。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
前記モノマーAは、n-オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート及びデシル(メタ)アクリレートからなる群より選択される少なくとも1種である、請求項1記載の粘着剤。
【請求項3】
前記モノマーAは、ラウリルアクリレート及び/又はラウリルメタクリレートである、請求項1記載の粘着剤。
【請求項4】
前記モノマーBは、カプリン酸ビニル及び/又はラウリン酸ビニルである、請求項1記載の粘着剤。
【請求項5】
前記(メタ)アクリル共重合体は、前記モノマーAに由来する構成単位を含有し、該モノマーAに由来する構成単位のうち、ラウリルアクリレート及び/又はラウリルメタクリレートに由来する構成単位が48重量%以上である、請求項1、2、3又は4記載の粘着剤。
【請求項6】
前記(メタ)アクリル共重合体は、前記モノマーAに由来する構成単位を含有し、該モノマーAに由来する構成単位のうち、ラウリルアクリレートに由来する構成単位が10~90重量%、ラウリルメタクリレートに由来する構成単位が10~90重量%である、請求項1、2、3、4又は5記載の粘着剤。
【請求項7】
前記(メタ)アクリル共重合体は、炭素数16~24のアルキル基を有するアルキルエステル(メタ)アクリレートに由来する構成単位を有する、請求項1、2、3、4、5又は6記載の粘着剤。
【請求項8】
前記(メタ)アクリル共重合体100重量部に対して、生物由来のロジン系粘着付与剤及び/又はテルペン系粘着付与剤を10~50重量部含む、請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の粘着剤。
【請求項9】
請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の粘着剤を含有する粘着剤層を有する、粘着テープ。
【請求項10】
基材を更に有し、該基材がポリエステル又はポリアミドからなるフィルムである、請求項9記載の粘着テープ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、粘着剤、粘着テープ、及び、電子機器部品又は車載部品を固定する方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、電子部品、車輌、住宅及び建材において部品を固定する際に、粘着剤を含有する粘着剤層を有する粘着テープが広く用いられている。具体的には、例えば、携帯電子機器の表面を保護するためのカバーパネルをタッチパネルモジュール又はディスプレイパネルモジュールに接着したり、タッチパネルモジュールとディスプレイパネルモジュールとを接着したりするために粘着シートが用いられている(例えば特許文献1~3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-052050号公報
特開2015-021067号公報
特開2015-120876号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、石油資源の枯渇や、石油由来製品の燃焼による二酸化炭素の排出が問題視されている。そこで、医療分野や包装材料分野を中心に、石油由来材料に代えて生物由来材料を用いることにより、石油資源を節約する試みがなされるようになってきている。このような試みは、あらゆる分野に波及してきており、粘着剤や粘着テープの分野でも生物由来材料の使用が求められるようになっている。
【0005】
粘着力に優れた粘着剤として、(メタ)アクリル共重合体を含有する(メタ)アクリル系粘着剤が広く用いられている。(メタ)アクリル系粘着剤であっても、粘着付与剤としてロジンやテルペン等を用いる等、生物由来材料を選択して用いることは可能であった。しかしながら、多くの材料を生物由来としながら、優れた粘着力を発揮させることは困難である。
【0006】
本発明は、生物由来の炭素の含有率を高くしながら、優れた粘着力を発揮することができる粘着剤、該粘着剤を用いた粘着テープ、及び、電子機器部品又は車載部品を固定する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、生物由来の炭素を含む下記一般式(1)で表されるモノマーA及び/又は生物由来の炭素を含む下記一般式(2)で表されるモノマーBに由来する構成単位を48重量%以上含有し、ガラス転移温度が-20℃以下である(メタ)アクリル共重合体を含む、粘着剤である。
【0008】
TIFF
2024166298000001.tif
38
156
【0009】
式(1)中、R

はH又はCH

を表し、R

は-C


2n+1
を表し、nは7~14の整数を表す。
式(2)中、R

は-C(=O)C


2m+1
を表し、mは7~13の整数を表す。


及びR

中の炭素は、生物由来の炭素である。
以下に本発明を詳述する。
【0010】
本発明者らは、鋭意検討の結果、粘着剤を構成する(メタ)アクリル共重合体の原料として、生物由来の炭素を含む上記一般式(1)で表されるモノマーA(以下、単に「モノマーA」ともいう。)及び/又は生物由来の炭素を含む上記一般式(2)で表されるモノマーB(以下、単に「モノマーB」ともいう。)を選択し、(メタ)アクリル共重合体のガラス転移温度が-20℃以下となるようにすることにより、生物由来の炭素の含有率を高くしながら、優れた粘着力を発揮することができる粘着剤が得られることを見出した。
(【0011】以降は省略されています)

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