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公開番号
2024166251
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2024153209,2023123406
出願日
2024-09-05,2018-12-21
発明の名称
レジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物
出願人
日産化学株式会社
代理人
弁理士法人はなぶさ特許商標事務所
主分類
G03F
7/11 20060101AFI20241121BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】レジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物を提供する。
【解決手段】下記(A)成分、(C)成分及び(D)成分を含有する、レジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物である。
(A)成分:下記(Z2)を満たす、アミド基を有するアルカリ可溶性樹脂(該アミド基はアクリルアミド、メタクリルアミドから選ばれる少なくとも1つのモノマーに由来する)、
(Z2):自己架橋性基をさらに有するか、又はヒドロキシ基、カルボキシル基、アミド基及びアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基と反応する基をさらに有する(C)成分:溶剤、
(D)成分:感光剤
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(A)成分、(C)成分及び(D)成分を含有する、レジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物。
(A)成分:下記(Z2)を満たす、アミド基を有するアルカリ可溶性樹脂(該アミド基はアクリルアミド、メタクリルアミドから選ばれる少なくとも1つのモノマーに由来する)、
(Z2):自己架橋性基をさらに有するか、又はヒドロキシ基、カルボキシル基、アミド基及びアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基と反応する基をさらに有する(C)成分:溶剤、
(D)成分:感光剤
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【請求項2】
(D)成分がキノンジアジド化合物である、請求項1に記載のレジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物。
【請求項3】
(D)成分がヒドロキシ基又はアミノ基のいずれか一方か、ヒドロキシ基及びアミノ基の両方を有する化合物であって、これらのヒドロキシ基又はアミノ基(ヒドロキシ基とアミノ基の両方を有する場合は、それらの合計量)のうち、10モル%乃至100モル%が1,2-キノンジアジドスルホン酸でエステル化、またはアミド化された化合物である、請求項2に記載のレジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物。
【請求項4】
下記(Z4)をさらに満足する、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のレジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物。
(Z4):(D)成分が(D-3)である光酸発生剤であり、さらに(G)成分として、(D)成分より発生した酸により共有結合を形成する官能基を2個以上有する化合物を含有する
【請求項5】
(A)成分のアミド基を有するアルカリ可溶性樹脂の数平均分子量がポリスチレン換算で2,000乃至50,000である、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載のレジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載のレジスト膜の下層膜形成用感光性樹脂組成物により形成された硬化膜。
【請求項7】
請求項6に記載の硬化膜を有する表示素子。
【請求項8】
請求項6に記載の硬化膜を画像形成用隔壁として有する表示素子。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性樹脂組成物から得られる硬化膜のバンクパターンの形成方法に関する。この感光性樹脂組成物を用いた硬化膜のバンクパターンの形成方法は、特に液晶ディスプレイやELディスプレイにおける層間絶縁膜、インクジェット方式に対応した遮光壁または隔壁を形成する方法として好適である。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
薄膜トランジスタ(TFT)型液晶表示素子、有機EL(electroluminescent)素子等のディスプレイ素子の作製工程においてインクジェットを用いたフルカラー表示基板作製技術が近年活発に検討されている。たとえば液晶表示素子におけるカラーフィルタ作製に関しては、従来の印刷法、電着法、染色法または顔料分散法に対して、あらかじめパターニングされた画素を規定する区画(以下バンクという)を、光を遮断する感光性樹脂層で形成し、このバンクに囲まれた領域にインク滴を滴下するカラーフィルタおよびその製造方法(特許文献1)などが提案されている。また有機EL表示素子においてもあらかじめバンクを作製し、同様に発光層となるインクを滴下し、有機EL表示素子を作製する方法(特許文献2)が提案されている。
【0003】
また、有機EL表示装置におけるコントラストを高め、視認性を向上させる目的で、バンク材料に顔料を混合して遮光性を持たせる試みがなされている。また、バンク材料の解像度を向上させる目的でバンク材料に微粒子を混合する試みがなされている。また、感光性樹脂組成物の屈折率や透明性の向上を目的として微粒子を混合する試みがなされている。しかしながら、これらの方法ではいずれも添加した顔料や微粒子の残渣がパターン開口部に残存し、有機EL表示装置の不良の原因となる問題があった。
【0004】
バンクにおける開口部の残渣を抑制する方法として、撥液性を有するバンク材料の下層に親水性化合物を含有する層を設け、上層のバンク材料とともに現像除去することによってバンク材料の成分により親液性を有するべきバンク開口部が汚染されることを防ぐ方法が提案されている(特許文献5~7)。しかしながら、この方法では下層の親水性が高いために吸湿が起こりやすく、パターンが剥離する等の問題があった。
【0005】
バンクにおける開口部の残渣を抑制する方法として、撥液性を有するバンク材料の下層に有機層を設け、上層のバンク材料でパターンを形成した後にドライエッチング工程により下層を除去することによってバンク開口部の親液性を向上する方法が提案されている(特許文献8)。しかしながら、この方法では工程が煩雑になる問題があった。
【0006】
また、積層した二層の有機層に対して一度の露光工程、一度の現像工程を行うことによりパターンを形成方法として特許文献9、特許文献10が提案されている。しかしながら、これらはいずれもパターン開口部の残渣の抑制を目的としたものではなかった。また、特許文献9の方法では下層の有機層が感光性を有していないため、パターンの寸法を制御するためには精密な工程制御が必要であった。特許文献10の方法では露光工程の後に加熱処理を行う必要があり、工程が煩雑であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2000-187111号公報
特開平11-54270号公報
特開2000-353594号公報
特開平10-197715号公報
特開2010-33925号公報
特開2010-73340号公報
特開2010-129344号公報
特開2011-216250号公報
特許第4182358号公報
特許第5083566号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、表示素子の性能を向上し得る顔料や微粒子を含有するバンク、プロセス的に簡便で生産コスト的にも有利な撥液性のバンクを用いても、バンク以外の領域に顔料や微粒子、撥液性のレジスト材料の成分などの残渣が残りにくいバンクパターンの形成方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、基板上に直接または他の層を介して、アミド基を有するアルカリ可溶性樹脂を含有する第一の感光性樹脂組成物を塗布して下層膜を設け、この下層膜上に、撥液成分である重合体や微粒子を含有する第二の感光性樹脂組成物を、塗布してレジスト膜を設け、レジスト膜を露光および現像することによりバンクを形成する。この現像過程において、非バンク部の下層膜が、非バンク部のレジスト膜とともに除去されることで、基板上に撥液成分や微粒子等を含むレジスト膜残渣を低減させ開口部の親液性を維持したまま膜表面に撥水性と撥液性を効率的に付与できることを見出し、本発明を完成させた。
ここで、基板上にバンクが所在する領域はバンク部とし、バンク以外の領域は非バンク部とする。
【0010】
即ち、本発明は以下に関する。
1.基板上にバンクと該バンクによって区画された領域とを形成する方法であって、該バンクによって区画された領域に有機薄膜を形成するためのバンクパターンの形成方法において、
基板上に直接または他の層を介して、下記(A)成分、(C)成分及び(D)成分を含有する第一の感光性樹脂組成物を塗布して、下層膜を設ける下層膜形成工程と、
該下層膜上に、下記(a)成分、(b)成分、(c)成分及び(d)成分を含有する第二の感光性樹脂組成物を塗布して、レジスト膜を設けるレジスト膜形成工程と、
該レジスト膜を露光しそして現像することにより、バンクを形成し、その現像過程において非バンク部の下層膜が非バンク部のレジスト膜と共に除去されるバンク形成工程とを含むバンクパターンの形成方法。
(A)成分:アミド基を有するアルカリ可溶性樹脂、
(C)成分:溶剤、
(D)成分:感光剤、
(a)成分:アルカリ可溶性樹脂、
(b)成分:微粒子、
(c)成分:溶剤、
(d)成分:感光剤。
2.(b)成分は無機微粒子である上記1に記載のバンクパターンの形成方法。
3.(b)成分は着色剤を含む微粒子である上記1に記載のバンクパターンの形成方法。4.(b)成分の平均粒子径が5nm~1000nmである上記1乃至上記3のいずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。
5.前記第一の感光性樹脂組成物は、下記(Z1)乃至(Z4)のうち少なくともいずれか1つを満足する上記1乃至上記4のいずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。
(Z1):(E)成分である架橋剤をさらに含有する;
(Z2):(A)成分のアミド基を有するアルカリ可溶性樹脂が、自己架橋性基をさらに有するか、又はヒドロキシ基、カルボキシル基、アミド基及びアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基と反応する基をさらに有する;
(Z3):(D)成分が(D-2)である光ラジカル発生剤であり、さらに(F)成分として、エチレン性二重結合を2個以上有する化合物を含有する;
(Z4):(D)成分が(D-3)である光酸発生剤であり、さらに(G)成分として、(D)成分より発生した酸により共有結合を形成する官能基を2個以上有する化合物を含有する
6.前記第二の感光性樹脂組成物は、下記(z1)乃至(z4)のうち少なくともいずれか1つを満足する上記1乃至上記5のいずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。(z1):(e)成分である架橋剤をさらに含有する;
(z2):(a)成分のアルカリ可溶性樹脂が、自己架橋性基をさらに有するか、又はヒドロキシ基、カルボキシル基、アミド基及びアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基と反応する基をさらに有する;
(z3):(d)成分が(d-2)である光ラジカル発生剤であり、さらに(f)成分として、エチレン性二重結合を2個以上有する化合物を含有する;
(z4):(d)成分が(d-3)である光酸発生剤であり、さらに(g)成分として、(d)成分より発生した酸により共有結合を形成する官能基を2個以上有する化合物を含有する
7.(D)および/または(d)成分がキノンジアジド化合物である上記1乃至上記4のいずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。
8.(D)成分がキノンジアジド化合物であり、さらに、前記(Z1)および/または(Z2)のいずれかを満足する上記5に記載のバンクパターンの形成方法。
9.(d)成分がキノンジアジド化合物であり、さらに、前記(z1)および/または(z2)のいずれかを満足する上記6に記載のバンクパターンの形成方法。
10.(D)成分がジアゾナフトキノンである上記8に記載のバンクパターンの形成方法。
11.(d)成分がジアゾナフトキノンである上記9に記載のバンクパターンの形成方法。
12.第二の感光性樹脂組成物に、さらに下記(h)成分を含む上記1乃至上記11のいずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。
(h)成分:撥液性基(h1)を有する重合体、
13.(h)成分が更に、下記(h2)を有する重合体である上記12に記載のバンクパターンの形成方法。
(h2):N-アルコキシメチルアミド基、ブロックイソシアネート基及びトリアルコキシシリル基から選ばれる少なくとも1つの基。
14.(h)成分が更に、下記(h3)を有する重合体である上記12または13に記載のバンクパターンの形成方法。
(h3):ヒドロキシ基、カルボキシル基、アミド基及びアミノ基からなる群から選ばれる少なくとも1つの基。
15.(h)成分の前記撥液性基(h1)が炭素原子数3乃至10のフルオロアルキル基、ポリフルオロエーテル基、シリルエーテル基及び式5で表されるポリシロキサン基からなる群より選ばれる少なくとも一種の基である上記12乃至上記14いずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。
-(SiR
1
R
2
-O)
n
-SiR
1
R
2
R
3
・・・式5
(ただし、R
1
、R
2
は独立に水素原子、アルキル基、シクロアルキル基またはアリール基を表し、R
3
は水素または炭素原子数1乃至10の有機基を表し、nは1乃至200の整数を表す。)。
16.(h)成分の重合体がアクリル重合体である上記12乃至上記15のいずれか一項
に記載のバンクパターンの形成方法。
17.(h)成分のアクリル重合体の数平均分子量がポリスチレン換算で2,000乃至100,000である上記16に記載のバンクパターンの形成方法。
18.100質量部の(a)成分に、(h)成分が0.1質量部乃至20質量部を占めることを特徴とする上記12乃至上記17のいずれか一項に記載のバンクパターンの形成方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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