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公開番号2024165747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023082223
出願日2023-05-18
発明の名称外壁パネルの取付構造
出願人株式会社システムハウスアールアンドシー
代理人個人,弁護士法人柴田・中川法律特許事務所
主分類E04F 13/08 20060101AFI20241121BHJP(建築物)
要約【課題】 柱材の屋外側表面に固定する構成としつつ、十分な止水効果を発揮させ得る外壁パネルの取付構造を提供する。
【解決手段】 柱材1の屋外側表面には、外壁パネル2,3の支持側端部21,32の近傍を当接可能とする被当接部4が備えられ、外壁パネルの支持側端部の一方には第1の係合部6が、他方には第2の係合部7が、それぞれ設けられる。第1の係合部は、支持側端部の端面60から延出する第1の平面部61と、その先端から屋外側へ立設される第1の突片62とを有する。第2の係合部は、支持側端部の端面70から延出する第2の平面部71と、その先端から屋内側へ立設される第2の突片72とを有する。一方の支持側端部を被当接部に当接させた状態で柱材に固定し、他方の支持側端部の突片を、第1の突片と端面との間隙に挿入しつつ被当接部に当接させた状態で固定する。
【選択図】 図3
特許請求の範囲【請求項1】
建物の柱材に跨がって支持される外壁パネルの取付構造であって、
個々の前記柱材の屋外側表面には、該柱材による支持が予定される前記外壁パネルの両側に位置する支持側端部の近傍を当接可能とする被当接部が備えられ、前記外壁パネルの支持側端部の一方には第1の係合部が、他方には第2の係合部が、それぞれ設けられており、
前記第1の係合部は、前記外壁パネルの一方の支持側端部の端面から延出する第1の平面部と、該第1の平面部の先端から該外壁パネルの表面方向へ立設される第1の突片とを有し、該第1の突片と該外壁パネルの一方の支持側端部の端面との間に適宜な間隙を形成してなり、
前記第2の係合部は、前記外壁パネルの他方の支持側端部の端面から延出する第2の平面部と、該第2の平面部の先端から該外壁パネルの裏面方向へ立設される第2の突片とを有し、該第2の突片と該外壁パネルの他方の支持側端部の端面との間に適宜な間隙を形成してなり、
前記外壁パネルの一方の支持側端部は、前記第1の突片の立設状態を維持しつつ該支持側端部の近傍を前記被当接部に当接させた状態で前記柱材に固定され、前記外側パネルの他方の支持側端部は、一方の支持側端部に設けられる前記第1の係合部の間隙に前記第2の突片を挿入しつつ該支持側端部の近傍を前記被当接部に当接させた状態で前記柱材に固定されるものであることを特徴とする外壁パネルの取付構造。
続きを表示(約 920 文字)【請求項2】
前記被当接部は、
前記柱材の屋外側表面に固着され、前記外壁パネルの支持側端部が固定されるときの該支持側端部近傍裏面側に近接する位置において該裏面側に対向する対向面を有する被当接基部と、
該被当接基部の対向面に積層される弾性材料によって設けられ、前記外壁パネルの支持側端部近傍裏面によって弾性変形されつつ該支持側端部近傍裏面側の当接を許容する弾性部と
を備えるものである請求項1に記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項3】
前記被当接部の被当接基部は、連続させるべき前記外壁パネルの一方の外壁パネルの支持側端部近傍裏面側に対向する第1の対向面と、連続させるべき前記外壁パネルの他方の外壁パネルの支持側端部近傍裏面側に対向する第2の対向面とに区分され、
前記第1および第2の対向面の中間には、両対向面に連続しつつ屋内側に樋状を形成させ、前記支持側端部の端縁方向に連続する溝部が設けられている請求項2に記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項4】
前記弾性部は、前記第1および第2の対向面に対して個別に積層されるものである請求項3に記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項5】
前記外壁パネルの支持側端部の裏面には、前記柱材を挟持する挟持部材が装着可能に構成されており、前記柱材に対する前記外壁パネルの支持側端部の固定は、前記挟持部材によって、該柱材の一部を挟持するものである請求項1~4に記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項6】
前記外壁パネルの支持側端部の裏面には、前記柱材の屋外側表面に当接可能に設けられ、該柱材の屋外側表面と該外壁パネルの裏面との間を所定の間隔に維持するためのスペーサを備えており、前記挟持部材は、前記スペーサに装着されるものである請求項5に記載の外壁パネルの取付構造。
【請求項7】
前記スペーサは、前記外壁パネルの支持側端部の端縁に沿って該支持側端部の全域に設けられるものであり、前記挟持部材は、前記支持側端部の全域のうちの複数箇所に装着されるものである請求項6に記載の外壁パネルの取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、建物の外壁を構成する外壁パネルの取付構造に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
建物の外壁を構成する外壁パネル、特に、システムハウスと呼ばれる組立式の建物における外壁パネルは、当該建物に使用される柱材(鉄骨柱)に支持され、柱材に跨がるように配置されて柱材を介して連続して設けられるものである。このとき、連続して取り付けられる複数の外壁パネルの支持側に位置する端部は、相互に突き合わされた状態で同じ柱材に固定されるものであった。このような構成の場合には、連続して取り付けられる複数の外壁パネルの接続部分には間隙が生じ、その間隙にはシール部材が挿入され、その表面にコーキング材(充填材)を施して、雨水の浸入を防止するように構成されていた(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-297848号公報
特開2020-060064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前掲の特許文献1に開示される技術は、それまでの取付構造では取付工程が煩雑であったことから、外壁パネルの端部の一部をH型鋼のフランジ内側に挿入し、当該フランジを利用して当該端部を固定する構成となっていた。この種の技術は、取付工程の数が大きく省略できることから省力化に優れたものであった。
【0005】
しかしながら、H型鋼のフランジ内側に挿入すべき部分は、外壁パネルと一体に構成されているため、先行して立設されるH型鋼(鉄骨柱)のフランジ内側に、外壁パネルの端部の一部を挿入するためには、外壁パネルを鉄骨支柱の上端まで吊り上げる必要があった。そして高位置まで吊り上げた外壁パネルは、その一部(挿入すべき部分)が鉄骨柱のフランジ内側に配置されるように、高位置において当該外壁パネルの姿勢を調整しなければならず、高所での作業のために作業者の安全管理が必要となっていた。
【0006】
他方において、前掲の特許文献1に開示される技術にあっては、システムハウスの外壁を設置する目的から、隣接する外壁パネル間の間隙や表面位置などの変動することに対応するため、敢えて両端縁の間に空隙を形成させ、その空隙に柔軟性を有するシール部材を挿入することにより、隣接パネル間の間隙等の変動を調整可能としていた。この点、外壁パネルの目地を構成するための各種の技術が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2に開示される技術は、隣接する両側の外壁パネルに設けられる止水板部が相互に密着することにより止水する構成とされていた。そのため、両側の止水板部が密着できない場合は止水効果を減衰させることとなっていた。
【0007】
本発明は、上記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、柱材の屋外側表面に固定する構成としつつ、十分な止水効果を発揮させ得る外壁パネルの取付構造を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そこで、本発明は、建物の柱材に跨がって支持される外壁パネルの取付構造であって、個々の前記柱材の屋外側表面には、該柱材による支持が予定される前記外壁パネルの両側に位置する支持側端部の近傍を当接可能とする被当接部が備えられ、前記外壁パネルの支持側端部の一方には第1の係合部が、他方には第2の係合部が、それぞれ設けられており、前記第1の係合部は、前記外壁パネルの一方の支持側端部の端面から延出する第1の平面部と、該第1の平面部の先端から該外壁パネルの表面方向へ立設される第1の突片とを有し、該第1の突片と該外壁パネルの一方の支持側端部の端面との間に適宜な間隙を形成してなり、前記第2の係合部は、前記外壁パネルの他方の支持側端部の端面から延出する第2の平面部と、該第2の平面部の先端から該外壁パネルの裏面方向へ立設される第2の突片とを有し、該第2の突片と該外壁パネルの他方の支持側端部の端面との間に適宜な間隙を形成してなり、前記外壁パネルの一方の支持側端部は、前記第1の突片の立設状態を維持しつつ該支持側端部の近傍を前記被当接部に当接させた状態で前記柱材に固定され、前記外側パネルの他方の支持側端部は、一方の支持側端部に設けられる前記第1の係合部の間隙に前記第2の突片を挿入しつつ該支持側端部の近傍を前記被当接部に当接させた状態で前記柱材に固定されるものであることを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、柱材の屋外側表面には被当接部が設けられており、この被当接部に対して外壁パネルの支持側端部近傍を当接させた状態で、当該支持側端部を固定させることことができることから、柱材の上方から外壁パネルを挿入させることなく、柱材に対して、屋外側から外壁パネルを支持させることが可能となる。また、外壁パネルの両側端部(支持側端部)には、それぞれ異なる二種類の係合部(第1および第2の係合部)が設けられ、双方ともに平面部(第1および第2の平面部)の先端に異なる方向へ立設された突片(第1および第2の突片)を有し、両突片ともに支持側端部の端面との間に適宜間隔が確保されていることから、柱材によって支持するために当該支持側端部を固定する際、一方の支持側端部を先行して柱材に当接させておくことにより、他方の支持側端部の第2の係合部は、第1の係合部の突片を覆うように配置させることができる。この状態により、柱材を介して連続するように設けられる外壁パネルの表面は、支持側端部において隙間なく一連の外壁を構成することとなり、連結部分(柱材に支持される領域)における雨水や風の浸入を防ぐ効果を得ることができる。このとき、支持側双方の端部において、第2の突片が第1の係合部の間隙に挿入された状態であるから、当該両突片が密着した状態とはならず、相互間に空間的余裕が確保されることとなり、個々の外壁パネルが、振動等により相互の位置が変動する場合の遊びとして機能させることができる。この遊びは、固定時(作業時)における設置場所に対する誤差を解消させる機能としても発揮するものとなる。
【0010】
上記構成の発明において、前記被当接部は、前記柱材の屋外側表面に固着され、前記外壁パネルの支持側端部が固定されるときの該支持側端部近傍裏面側に近接する位置において該裏面側に対向する対向面を有する被当接基部と、該被当接基部の対向面に積層される弾性材料によって設けられ、前記外壁パネルの支持側端部近傍裏面によって弾性変形されつつ該支持側端部近傍裏面側の当接を許容する弾性部とを備える構成とすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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