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公開番号
2024165262
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023081300
出願日
2023-05-17
発明の名称
塵芥収集車
出願人
株式会社モリタホールディングス
代理人
個人
,
個人
主分類
B65F
3/00 20060101AFI20241121BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約
【課題】作業員の負担軽減と第三者による操作防止を両立した後部扉の開閉操作機構を備えた塵芥収集車を提供する。
【解決手段】塵芥収集車1は、塵芥を収容する収容箱3と、収容箱3の後方に設けられ塵芥が投入される投入口1Aを有する投入箱4と、投入口1Aに設けられた開閉式の後部扉5と、後部扉5を開閉させる扉開閉装置10と、作業員が携帯する非接触タグを読み取るリーダー20と、制御装置30とを備え、作業員が非接触タグをリーダー20に近接させると、リーダー20は非接触タグから受信した信号に基づくデータを制御装置30に送信し、制御装置30は受信したデータに基づき後部扉5の操作権限の有無を判断し、操作権限を有すると判断した場合は扉開閉装置10に対して開閉動作を指示する指令信号を送信し、指令信号を受信した扉開閉装置10は後部扉5の開動作又は閉動作を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
塵芥を収容する収容箱と、
前記収容箱の後方に設けられ前記塵芥が投入される投入口を有する投入箱と、
前記投入口に設けられた開閉式の後部扉と、
前記後部扉を開閉させる扉開閉装置と、
作業員が携帯する非接触タグを読み取るリーダーと、
制御装置と、を備え、
前記作業員が前記非接触タグを前記リーダーに近接させると、前記リーダーは前記非接触タグから受信した信号に基づくデータを前記制御装置に送信し、前記制御装置は受信した前記データに基づき前記後部扉の操作権限の有無を判断し、前記操作権限を有すると判断した場合は前記扉開閉装置に対して開閉動作を指示する指令信号を送信し、前記指令信号を受信した前記扉開閉装置は前記後部扉の開動作又は閉動作を行うことを特徴とする塵芥収集車。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記リーダーは、車両の後部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
【請求項3】
前記リーダーの検知範囲は50mm以内であることを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
【請求項4】
前記扉開閉装置は、前記投入口の側面に設けられたシリンダ及びアームを有し、
前記アームは、一端が前記シリンダのロッドに接続されると共に他端が前記後部扉に接続されており、
前記後部扉の開閉は、前記シリンダの前記ロッドの伸縮に伴う前記アームの回転により行われることを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
【請求項5】
前記シリンダは、電動シリンダであることを特徴とする請求項4に記載の塵芥収集車。
【請求項6】
前記後部扉の開閉をロックするロック装置を備え、
前記ロック装置は、前記アームの回転軌道に位置するロック位置と前記アームの回転軌道から外れた非ロック位置とに変位可能な回転阻止体を有し、
前記回転阻止体は、前記後部扉の全閉時又は全開時に前記ロック位置となり前記アームの回転を阻止することを特徴とする請求項4に記載の塵芥収集車。
【請求項7】
前記ロック装置は、前記制御装置から前記扉開閉装置に対して開閉動作を指示する前記指令信号が送信されたときに前記回転阻止体を前記非ロック位置とすることを特徴とする請求項6に記載の塵芥収集車。
【請求項8】
前記後部扉の全閉位置が前記投入口の下端よりも上方に設定されていることにより、前記後部扉が前記全閉位置にあるとき前記後部扉と前記投入口の前記下端との間に前記作業員が手を入れることが可能な隙間が形成され、
前記隙間には開閉自在のカバーが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の塵芥収集車。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、投入口に開閉式の後部扉を備える塵芥収集車に関する。
続きを表示(約 4,600 文字)
【背景技術】
【0002】
図5は従来の塵芥収集車の図であり、図5(a)は側面図、図5(b)は投入箱の斜視図である。
塵芥収集車1は、塵芥(ゴミ)が投入される投入口1Aが後面に形成された投入箱4と、投入された塵芥を収容する収容箱3を備える。投入箱4の内部には、押し込み板1Bや回転板1Cといった可動部を有する塵芥積込装置が設けられている。また、投入口1Aには上下に開閉する後部扉5が設けられており、その後部扉5には作業員が開閉に用いる把手1Dが設けられている。
後部扉5は、各ゴミ集積所において塵芥投入開始時に開けて塵芥投入終了後に閉めるが、巡回ルートに存在するごみ集積所の数は数十以上であることが多く、そのたびに作業員は把手1Dを持って後部扉5を上下にスライドさせるため負担が大きい。
ここで、後部扉の開閉を自動的に行う技術として、特許文献1には、塵芥投入箱における塵芥積込装置の上方に設けられ、塵芥投入箱の左右側壁をつなぐクロスバーと、クロスバーに固定された駆動モータと、駆動モータに駆動されるベルト又はチェーンよりなり、上下に延びる伝動部材と、一端が伝動部材に回動可能に連結され、他端が投入口カバーに回動可能に連結されて上下に移動するアーム部と、駆動モータを制御して投入口カバーを上端位置と下端位置との間でスライド移動させて塵芥投入口を開閉させる制御部とを備えた塵芥収集車が開示されている。
また、特許文献2には、塵芥容器の後方に、押込装置を内装したパッカを連接し、パッカの後面に投入口を開口した塵芥車において、投入口の両側壁にガイドレ-ルを設け、投入口を開閉する投入口扉の下部をガイドレ-ルにて上下方向に案内可能に設け、投入口上部には、一端がパッカ側面にて上下回動可能に軸支されたア-ムの他端を軸支し、ア-ムとパッカとの間にはネジ軸の回転にてア-ムを上下回動させるシリンダを設けてなる塵芥車における投入口扉開閉装置が開示されている。
また、特許文献3には、昇降することで塵芥投入口を開閉する扉と、一端側が塵芥投入箱本体に回転自在に連結されるとともに、他端側が扉に回転自在に連結され、扉の昇降動作に連動して一端側の連結位置を中心に回動するよう設けられた扉開閉アームとを備え、一端側が塵芥投入箱本体に回転自在に連結されるとともに、他端側が扉開閉アームの中間部に回転自在に連結され、伸縮することにより扉開閉アームをその一端側の連結位置を中心に回動させるよう設けられた油圧シリンダを更に備える塵芥収集車の塵芥投入箱が開示されている。
また、特許文献4には、受信部による子機の検知結果として、危険エリアで子機が検知されているとき、または、安全エリアで子機が検知されていないときには、塵芥圧縮・回収機構の動作を不許可とするための信号と、安全エリアで子機が検知されているときには、塵芥圧縮・回収機構の動作を許可するための信号とを生成する処理部と、処理部により生成された信号を塵芥圧縮・回収機構の制御機構に出力する出力部とを有する塵芥収集支援装置が開示されており、段落0021において、一般住民が不適切にモノを塵芥圧縮・回収機構に投げ込む行為を明示的に禁止するため、子機が安全エリアの外であるときに、塵芥圧縮・回収機構を停止させるだけでなく、塵芥投入口を閉じることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-202887号公報
実開平06-008313号公報
特開2010-228850号公報
特開2020-011840号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の塵芥収集車は、投入口カバー(後部扉)を自動で開閉させるものであるが、投入口カバーの開閉は、開閉スイッチが押されるか、又は開閉のための動作がカメラにより認識されたことにより実行されるため、作業員以外の者によって開閉される可能性がある。
特許文献2に記載の投入口扉開閉装置は、アームとシリンダを利用して投入口扉(後部扉)の開閉操作を容易とするものであるが、投入口扉の開閉は、切換スイッチの操作により実行されるため、作業員以外の者によって開閉される可能性がある。
特許文献3に記載の塵芥投入箱は、油圧シリンダによって塵芥投入口の扉(後部扉)を開閉するものであるが、塵芥投入口の扉の開閉は上昇用ボタン及び下降用ボタンの操作により実行されるため、作業員以外の者によって開閉される可能性がある。
特許文献4に記載の塵芥収集支援装置は、作業者(作業員)がパッカー車から離れて子機が安全エリアの外にあるときに塵芥投入口を閉じるものであるが、作業者が近くにいない状況で後部扉の開閉が行われることには安全上の懸念がある。
そこで本発明は、作業員の負担軽減と第三者による操作防止を両立した後部扉の開閉操作機構を備えた塵芥収集車を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1記載の本発明の塵芥収集車1は、塵芥を収容する収容箱3と、収容箱3の後方に設けられ塵芥が投入される投入口1Aを有する投入箱4と、投入口1Aに設けられた開閉式の後部扉5と、後部扉5を開閉させる扉開閉装置10と、作業員が携帯する非接触タグを読み取るリーダー20と、制御装置30とを備え、作業員が非接触タグをリーダー20に近接させると、リーダー20は非接触タグから受信した信号に基づくデータを制御装置30に送信し、制御装置30は受信したデータに基づき後部扉5の操作権限の有無を判断し、操作権限を有すると判断した場合は扉開閉装置10に対して開閉動作を指示する指令信号を送信し、指令信号を受信した扉開閉装置10は後部扉5の開動作又は閉動作を行うことを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の塵芥収集車1において、リーダー20は、車両の後部に設けられていることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の塵芥収集車1において、リーダー20の検知範囲は50mm以内であることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の塵芥収集車1において、扉開閉装置10は、投入口1Aの側面に設けられたシリンダ11及びアーム12を有し、アーム12は、一端がシリンダ11のロッドに接続されると共に他端が後部扉5に接続されており、後部扉5の開閉は、シリンダ11のロッドの伸縮に伴うアーム12の回転により行われることを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項4に記載の塵芥収集車1において、シリンダ11は、電動シリンダであることを特徴とする。
請求項6記載の本発明は、請求項4に記載の塵芥収集車1において、後部扉5の開閉をロックするロック装置50を備え、ロック装置50は、アーム12の回転軌道に位置するロック位置とアーム12の回転軌道から外れた非ロック位置とに変位可能な回転阻止体51を有し、回転阻止体51は、後部扉5の全閉時又は全開時にロック位置となりアーム12の回転を阻止することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の塵芥収集車1において、ロック装置50は、制御装置30から扉開閉装置10に対して開閉動作を指示する指令信号が送信されたときに回転阻止体51を非ロック位置とすることを特徴とする。
請求項8記載の本発明は、請求項1に記載の塵芥収集車1において、後部扉5の全閉位置が投入口1Aの下端よりも上方に設定されていることにより、後部扉5が全閉位置にあるとき後部扉5と投入口1Aの下端との間に作業員が手を入れることが可能な隙間が形成され、隙間には開閉自在のカバー60が設けられていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、作業員の負担軽減と第三者による操作防止を両立した後部扉の開閉操作機構を備えた塵芥収集車を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施例による塵芥収集車の外観図
同扉開閉装置を示す図
同後部扉を全開にした状態を示す図
同点検扉を少し開けた状態を示す図
従来の塵芥収集車の図
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の第1の実施の形態による塵芥収集車は、塵芥を収容する収容箱と、収容箱の後方に設けられ塵芥が投入される投入口を有する投入箱と、投入口に設けられた開閉式の後部扉と、後部扉を開閉させる扉開閉装置と、作業員が携帯する非接触タグを読み取るリーダーと、制御装置とを備え、作業員が非接触タグをリーダーに近接させると、リーダーは非接触タグから受信した信号に基づくデータを制御装置に送信し、制御装置は受信したデータに基づき後部扉の操作権限の有無を判断し、操作権限を有すると判断した場合は扉開閉装置に対して開閉動作を指示する指令信号を送信し、指令信号を受信した扉開閉装置は後部扉の開動作又は閉動作を行うものである。
本実施の形態によれば、非接触タグをリーダーに近接させれば後部扉が自動開閉するので、作業員の負担を軽減できる。また、後部扉の開閉が容易になることで第三者によるいたずら等が懸念されるが、非接触タグが鍵となっているため後部扉の開閉操作を作業員に限定することができる。
【0009】
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による塵芥収集車において、リーダーは、車両の後部に設けられているものである。
本実施の形態によれば、リーダーが車両の後部に設けられていることにより、作業員は後部扉を開閉しようとする場合は必ずその近くへ移動するため、後部扉の近くに人がいないことを確認せずに後部扉の開閉が行われることを防止できる。車両の後部に設けるリーダーの数や位置は任意であるが、少なくとも車両の左後部に一個設けるか、又は車両の左後部と右後部に各一個設けることが好ましい。リーダーが車両の左後部に設けられていることにより作業員は歩道側の位置から後部扉の開閉操作を行えるので、塵芥収集車に他車両が衝突した場合に作業員が巻き込まれて負傷する可能性を低減できる。また、リーダーが車両後部の左右両側に設けられている場合は、作業員が車両の左右どちら側からでも後部扉の開閉操作を行えるため利便性が高い。
【0010】
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による塵芥収集車において、リーダーの検知範囲を50mm以内としたものである。
本実施の形態によれば、リーダーの検知範囲を狭くすることで、リーダーの設置箇所近傍で作業員がゴミの投入等を行っている最中に意図せず後部扉の開閉が行われてしまうことを防止できる。
(【0011】以降は省略されています)
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