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公開番号2024165167
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081083
出願日2023-05-16
発明の名称物品搬送装置
出願人澁谷工業株式会社
代理人個人,個人
主分類B65G 47/86 20060101AFI20241121BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】 大きさの異なる物品を中心をずらすことなく保持する。
【解決手段】 グリッパGを構成する把持部材21を直線上で移動するように支持する支持部材と、上下動可能に設けられた昇降プレート24と、当該昇降プレート24に形成され、上記把持部材21に設けられた係合部21bを収容可能な略逆ハの字形に配置された長穴状のガイド部31と、上記昇降プレート24を上下動させる円筒カム26と、上記円筒カム26を昇降させるカム昇降手段を備えている。
上記円筒カム26によって昇降プレート24が上下動すると、上記ガイド部31に沿って各把持部材21の係合部21bが移動し、上記把持部材21が開閉し(a)(b)、
上記カム昇降手段が円筒カム26を昇降させると、上記ガイド部31に沿って上記把持部材21の係合部21bが移動し、上記把持部材21を上記大径用開閉位置(A)または小径用開閉位置(B)に位置させる。
【選択図】 図7
特許請求の範囲【請求項1】
物品を把持する一対の把持部材を備えた複数のグリッパと、上記グリッパの把持部材を開閉させる開閉機構と、上記把持部材の間隔を、大径の物品を把持可能な大径用開閉位置と、小径の物品を把持可能な小径用開閉位置とに設定する間隔設定機構とを備えた物品搬送装置において、
上記開閉機構は、対向する把持部材を直線上で相対移動するように支持する支持部材と、当該支持部材に対して上下動可能に設けられた昇降プレートと、当該昇降プレートに形成され、上記把持部材に設けられた係合部と係合する略ハの字形または略逆ハの字形に配置された一対のガイド部と、上記昇降プレートを上下動させるカムとを備え、
上記カムによって昇降プレートが上下動すると、上記昇降プレートのガイド部に沿って各把持部材の係合部が移動し、上記支持部材に支持された上記把持部材が直線状に移動して開閉し、
上記間隔設定機構は、上記カムを昇降させるカム昇降手段を備え、
上記カム昇降手段によってカムが昇降すると、上記昇降プレートのガイド部に沿って各把持部材の係合部が移動し、上記把持部材を上記大径用開閉位置または小径用開閉位置に位置させることを特徴とする物品搬送装置。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
上記一対のガイド部の互いの先端部と先端部とを、上下方向にオフセットさせて設けるとともに、左右方向において重複するように設けたことを特徴とする請求項1に記載の物品搬送装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は物品搬送装置に関し、詳しくは物品を把持する一対の把持部材を備えた複数のグリッパを備え、上記把持部材の間隔を、大径の物品を把持可能な大径用開閉位置と、小径の物品を把持可能な小径用開閉位置とに設定する間隔設定機構を備えた物品搬送装置に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、物品を保持するグリッパを備えた物品搬送装置が知られ、このような物品搬送装置は例えば上記物品としての容器にキャップを装着するキャッピング装置に採用されている。
上記キャッピング装置では、グリッパによって把持した容器の中心を、キャッピングヘッドの中心に一致させる必要がある一方、ひとつのキャッピング装置で異なる径の容器を処理する場合がある。
上記グリッパとして、把持部材を揺動させて開閉させる構成を有したものが知られているが、このようなグリッパによって径の異なる容器を保持すると、保持した容器の中心位置が大径の容器と小径の容器とでずれてしまい、上記キャッピングヘッドの中心と一致させることができないためグリッパを交換する型替えを行う必要があった。
このような型替え作業を解消するため、上記グリッパの対向する把持部材を平行移動させる開閉機構と、上記把持部材の間隔を、大径の容器を把持可能な大径用開閉位置と、小径の容器を把持可能な小径用開閉位置とに設定する間隔設定機構とを備えた物品搬送装置が知られている(特許文献1)。
上記特許文献1の物品搬送装置は、上記グリッパの把持部材を平行移動させて開閉させることから、把持部材を大径用開閉位置または小径用開閉位置に位置させた場合であっても、保持した物品の中心を一致させることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4437897号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら上記特許文献1のグリッパは、複数のラックやピニオンを備えるなど複雑な構成を有しているため、コストが高く、また例えば回転テーブル等に設けた場合には遠心力が増大してしまうという問題があった。
このような問題に鑑み、本発明は大きさの異なる物品を、中心をずらすことなく保持し、また簡素な構成を有する物品搬送装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
すなわち請求項1の発明にかかる物品搬送装置は、物品を把持する一対の把持部材を備えた複数のグリッパと、上記グリッパの把持部材を開閉させる開閉機構と、上記把持部材の間隔を、大径の物品を把持可能な大径用開閉位置と、小径の物品を把持可能な小径用開閉位置とに設定する間隔設定機構とを備えた物品搬送装置において、
上記開閉機構は、対向する把持部材を直線上で相対移動するように支持する支持部材と、当該支持部材に対して上下動可能に設けられた昇降プレートと、当該昇降プレートに形成され、上記把持部材に設けられた係合部と係合する略ハの字形または略逆ハの字形に配置された一対のガイド部と、上記昇降プレートを上下動させるカムとを備え、
上記カムによって昇降プレートが上下動すると、上記昇降プレートのガイド部に沿って各把持部材の係合部が移動し、上記支持部材に支持された上記把持部材が直線状に移動して開閉し、
上記間隔設定機構は、上記カムを昇降させるカム昇降手段を備え、
上記カム昇降手段によってカムが昇降すると、上記昇降プレートのガイド部に沿って各把持部材の係合部が移動し、上記把持部材を上記大径用開閉位置または小径用開閉位置に位置させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
上記発明によれば、グリッパの把持部材は上記開閉機構によって支持部材において直線上で相対移動するため、大きさの異なる物品を把持しても、物品の中心がずれないようになっている。
また上記開閉機構は、昇降可能な昇降プレートに設けた略ハの字形または略逆ハの字形に配置した長穴状のガイド部に、把持部材に設けた係合部を係合させた構成であり、上記昇降プレートをカムによって昇降させることで、把持部材を開閉させることができる。
しかも、上記ガイド部に沿って係合部を移動させれば把持部材を大径用開閉位置および小径用開閉位置に位置させることが可能であり、間隔設定機構を上記カムを昇降させるカム昇降手段によって構成することで、上記カムやカム昇降手段を回転テーブル等に設ける必要がなく、簡易な構成とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本実施形態にかかる物品搬送装置を備えたキャッピング装置の平面図
図1におけるII-II部の断面図
グリッパの側面図
グリッパの平面図
グリッパを回転テーブルの中心側から見た図
図1におけるVI-VI部の断面図
グリッパを大径用開閉位置および小径用開閉位置に位置させる際の動作を説明する図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図示実施例について説明すると、図1は物品としての容器1(図2参照)にキャップを装着するキャッピング装置2を示しており、上記容器1は搬送方向上流側から順に設けられた供給コンベヤ3、供給ホイール4、キャッピングホイール5、排出ホイール6、排出コンベヤ7によって搬送され、その際、上記キャッピングホイール5に設けられたキャッピングヘッド5a(図2参照)によって容器1の口部にキャップが装着されるようになっている。
上記キャッピングホイール5は本発明にかかる物品搬送装置を構成しており、その外周には容器1を把持するグリッパGが等間隔に設けられ、例えば供給ホイール4とキャッピングホイール5とが接近した位置では、供給ホイール4に設けられたグリッパとキャッピングホイール5のグリッパGとの間で容器1の受け渡しが行われるようになっている。
【0009】
図2は図1におけるII-II部の断面図を示し、上記キャッピングホイール5の断面図を示したものとなっている。
キャッピングホイール5は、回転軸11aを中心に回転する回転テーブル11と、当該回転テーブル11の外周に沿って等間隔に設けられた本発明にかかるグリッパGと、当該グリッパGの下方に設けられた載置プレート12と、各グリッパGの上方に設けられたキャッピングヘッド5aとから構成されている。
また上記キャッピングホイール5は図示しない駆動手段によって駆動されるとともに、隣接して設けられた上記供給ホイール4および排出ホイール6と同期して回転するように構成されている。
上記グリッパGは、上記回転テーブル11の略中央の高さに設けられた支持プレート11bの下方に設けられ、後述する開閉機構22によって把持部材21を開閉させることにより容器1の首部の把持および解放を行うようになっている。
また本実施形態のグリッパGは、径の異なる容器1を把持することが可能となっており、後述する間隔設定機構23によって、把持部材21の間隔を、大径の容器1Lを把持可能な大径用開閉位置と、小径の容器1Sを把持可能な小径用開閉位置とに設定することが可能となっている。
【0010】
上記載置プレート12は上記回転テーブル11の回転軸11aに固定されており、図示しない充填装置によって液体が充填された容器1が載置されると、上記グリッパGと一体的に移動して、容器1の搬送を行うようになっている。
また上記載置プレート12は、保持する容器1の高さに応じて図示しない昇降機構によって昇降可能に設けられており、当該載置プレート12に載置された容器1の首部を上記グリッパGの高さに位置させるように調整されている。
上記キャッピングヘッド5aは従来公知の構成を有しているため詳細な説明は省略するが、上記回転テーブル11に対して昇降可能に設けられており、所要のキャッピング位置で下降することにより、容器1の口部にキャップを装着するようになっている。このような昇降動作を行う機構としては、カム機構を採用することが知られているが、その他に、モータやシリンダ等の駆動手段を採用してもよい。
本実施形態のグリッパGは上記支持プレート11bの外周縁に沿って等間隔に設けられており、上記支持プレート11bの下方には、連結部材11eを介して略円盤状の上部支持部材11cと下部支持部材11dとが固定されている。
ここで、上記上部支持部材11cおよび下部支持部材11dについては、上記グリッパGによる容器1の把持動作やキャッピングヘッド5aの動作に支障が無いような形状に形成されている。
(【0011】以降は省略されています)

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