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公開番号
2024164499
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-27
出願番号
2023080010
出願日
2023-05-15
発明の名称
電気化学装置
出願人
スタンレー電気株式会社
代理人
弁理士法人むつきパートナーズ
主分類
G02F
1/1506 20190101AFI20241120BHJP(光学)
要約
【課題】電気化学装置において金属膜を得られない部分が生じることを解消すること。
【解決手段】第1基板の一面側に設けられた第1電極、第2基板の一面側に設けられた第2電極、前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた電解質層、前記電解質層を囲むようにして設けられたシール材、前記第1基板及び前記第2基板のうち少なくとも1つの一面に設けられており、前記シール材の前記電解質層に接する側の端部よりも当該電解質層に近い側へ所定幅で突出した張り出し部位を有する絶縁膜を含み、前記電解質層は、Agを含むエレクトロデポジション材料、Ti、Bi、Cu若しくはSnを含む金属塩を一種以上含有するメディエーター、支持塩並びに溶媒を含む電解液である、電気化学装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
各々の一面が対向するように配置された第1基板及び第2基板と、
前記第1基板の一面側に設けられた第1電極と、
前記第2基板の一面側に設けられた第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた電解質層と、
前記電解質層を囲むようにして前記第1基板と前記第2基板との間に設けられたシール材と、
前記第1電極と前記第2電極のうち少なくとも1つの一面に設けられており、前記シール材の前記電解質層に接する側の端部よりも当該電解質層に近い側へ所定幅で突出した張り出し部位を有する絶縁膜と、
を含み、
前記電解質層は、Agを含むエレクトロデポジション材料、Ti、Bi、Cu若しくはSnを含む材料を一種以上含有するメディエーター、支持塩並びに溶媒を含む電解液である、
電気化学装置。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記電解質層の前記溶媒の比誘電率が8以下である、
請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項3】
前記電解質層の前記溶媒は、エーテル系有機溶剤、炭酸エステル系有機用剤の何れか一種以上を含む、
請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項4】
前記エーテル系有機溶剤は、トリエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、エチレングリコールジメチルエーテルの何れかである、
請求項3に記載の電気化学装置。
【請求項5】
前記炭酸エステル系有機溶剤は、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネート、エチルメチルカーボネートの何れかである、
請求項3に記載の電気化学装置。
【請求項6】
前記絶縁膜の前記張り出し部位の幅が3mm以上である、
請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項7】
前記絶縁膜は、平面視において枠状に設けられている、
請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項8】
前記絶縁膜は、平面視における四隅に円弧状部位を有する、
請求項7に記載の電気化学装置。
【請求項9】
前記シール材は、前記第1電極又は前記第2電極に接する部位を有さずに前記絶縁膜に重なる部位を有するように設けられている、
請求項1に記載の電気化学装置。
【請求項10】
前記シール材は、前記第1電極又は前記第2電極の一面に接する部位を有するとともに前記絶縁膜と重なる部位を有するように設けられている、
請求項1に記載の電気化学装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電気化学装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
対向電極間に電解質液を保持し、電気化学的反応によりAgによるミラー層(金属膜)を電極上に析出/溶解できるエレクトロデポジション型の電気化学装置が知られている(例えば、特許第6738679号公報参照)。本願発明者らの検討によると、この種の電気化学装置において構成材料の組み合わせによっては、繰り返し金属膜の析出と溶解を繰り返した際に、金属膜を溶解して透明状態とするタイミングで金属膜の溶け残りが発生する場合があった。また、金属膜の溶け残りが発生する場合において、特定の構成材料には金属塩の析出、金属膜が得られない部分の発生に至る場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6738679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示に係る具体的態様は、電気化学装置において金属膜の溶け残りを解消し得る技術を提供することを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示に係る一態様の電気化学装置は、
各々の一面が対向するように配置された第1基板及び第2基板と、
前記第1基板の一面側に設けられた第1電極と、
前記第2基板の一面側に設けられた第2電極と、
前記第1電極と前記第2電極との間に設けられた電解質層と、
前記電解質層を囲むようにして前記第1基板と前記第2基板との間に設けられたシール材と、
前記第1電極と前記第2電極のうち少なくとも1つの一面に設けられており、前記シール材の前記電解質層に接する側の端部よりも当該電解質層に近い側へ所定幅で突出した張り出し部位を有する絶縁膜と、
を含み、
前記電解質層は、Agを含むエレクトロデポジション材料、Ti、Bi、Cu若しくはSnを含む金属塩を一種以上含有するメディエーター、支持塩並びに溶媒を含む電解液である、
電気化学装置である。
【0006】
上記構成によれば、電気化学装置において金属膜の溶け残りを解消し得る技術が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1(A)は、一実施形態の電気化学装置の構成を説明するための模式的な断面図である。図1(B)は、一実施形態の電気化学装置の構成を説明するための模式的な平面図である。
図2(A)及び図2(B)は、それぞれ駆動電圧の波形例を示す図である。
図3は、比較例の電気化学装置の構成を説明するための模式的な断面図である。
図4は、電解質液への浸漬時間に対するITO膜のシート抵抗の変化を示したグラフである。
図5(A)~図5(D)は、比較例の電気化学装置における駆動電圧の繰り返し印加時における経時的な変化を模式的に示す図である。
図6(A)は、比較例の電気化学装置においてAgイオンの溶解性が低下するメカニズムを説明するための図である。図6(B)は、実施形態の電気化学装置における動作のメカニズムを説明するための図である。
図7は、比較例と実施例の各電気化学装置に対して駆動電圧を繰り返し印加した際の反射率の変化を示すグラフである。
図8(A)~図8(C)は、変形例の電気化学装置の構成を説明するための模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
図1(A)は、一実施形態の電気化学装置の構成を説明するための模式的な断面図である。また、図1(B)は、一実施形態の電気化学装置の構成を説明するための模式的な平面図である。図1(A)に示す断面図は図1(B)に示すa-a線断面に対応している。本実施形態の電気化学装置(エレクトロデポジション装置)は、例えば、透明状態と鏡面状態を切り替え可能なミラーデバイスとして用いられるものである。
【0009】
第1基板11と第2基板12は、互いの一面同士が対向するように配置されている。これらの第1基板11、第2基板12としては、ガラス基板、樹脂基板などの透明基板が用いられる。第1基板11と第2基板12の間には図示しないスペーサーが設けられており、それらスペーサーによって基板間の隙間が数μm~数百μmに保たれている。スペーサーとしては、例えば樹脂を用いて形成された球状、柱状ないし隔壁状のスペーサーを用いることができる。
【0010】
第1電極13は、第1基板11の一面側に設けられている。第2電極14は、第2基板12の一面側に設けられている。これらの第1電極13、第2電極14としては、例えば錫ドープ酸化インジウム膜(ITO膜)、鉛ドープ酸化インジウム膜(IZO膜)、フッ素ドープ酸化錫膜(FTO膜)、アンチモンドープ酸化錫膜(AZO膜)などの透明導電膜を用いることができる。また、ポリピロール、PEDOT(ポリ3,4-エチレンジオキシチオフェン)などの導電性ポリマーや、IrOx、MnOx、CrOx、NiOx、WOx(いずれもxは任意の正の値)の材料を用いて各電極を構成してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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