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公開番号2024158871
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023074466
出願日2023-04-28
発明の名称光学部材、レンズユニット及び光学部材の製造方法
出願人ニデック株式会社
代理人
主分類G02B 1/18 20150101AFI20241031BHJP(光学)
要約【課題】汚れが付着して親水性の機能が低減したときに、紫外線を照射することにより、親水性の機能を、充分に復帰させることができる光学部材、レンズユニット及び光学部材の製造方法を提供すること。
【解決手段】光学部材100は、透光性部材10と、親水層20とを備える。透光性部材10は、可視光を透過する。親水層20は、透光性部材10を被覆する。親水層20は、複数の二酸化チタンの一次粒子が凝集した二次粒子を含有する。二酸化チタンの一次粒子の平均粒子径は、5nm以上20nm以下である。二酸化チタンの二次粒子の平均粒子径は、15nm以上100nm以下である。前記被覆層の厚さは、5nm以上20nm以下であることが好ましい。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
可視光を透過する透光性部材と、
前記透光性部材を被覆する親水層と
を備え、
前記親水層は、複数の二酸化チタンの一次粒子が凝集した二次粒子を含有し、
前記二酸化チタンの一次粒子の平均粒子径は、5nm以上20nm以下であり、
前記二酸化チタンの二次粒子の平均粒子径は、15nm以上100nm以下である、光学部材。
続きを表示(約 640 文字)【請求項2】
前記親水層の厚さは、20nm以上200nm以下である、請求項1に記載の光学部材。
【請求項3】
前記二酸化チタンは、アナターゼ型の二酸化チタンである、請求項1に記載の光学部材。
【請求項4】
前記親水層上に配置された被覆層を更に備え、
前記被覆層は、複数のシリカの一次粒子を含有し、
前記シリカの一次粒子の平均粒子径は、5nm以上20nm以下である、請求項1に記載の光学部材。
【請求項5】
前記被覆層の厚さは、5nm以上20nm以下である、請求項4に記載の光学部材。
【請求項6】
前記透光性部材と前記親水層との間に配置された反射防止膜を更に備える、請求項1に記載の光学部材。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学部材を含む、レンズユニット。
【請求項8】
親水性材料を塗布する塗布ステップと、
前記親水性材料を乾燥させることにより、親水層を作製する乾燥ステップと
を含み、
前記親水性材料は、複数の二酸化チタンの一次粒子を含有し、
前記二酸化チタンの一次粒子の平均粒子径は、5nm以上20nm以下であり、
前記親水層は、複数の二酸化チタンの一次粒子が凝集した二次粒子を含有し、
前記二酸化チタンの二次粒子の平均粒子径は、15nm以上100nm以下である、光学部材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光学部材、レンズユニット及び光学部材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
野外の風雨に曝される建築物又は自動車の窓ガラスは、水滴により視認性が妨げられる。視認性が妨げられる問題の解決策の一つとして、窓ガラスの表面を親水化する手段が挙げられる。これにより、付着した水を膜状にし、水滴の付着を防止することができ、窓ガラスの視認性を確保することができる。
【0003】
しかし、親水性の部材の表面には、自動車の排気ガス又は工場の排煙に由来する有機物の汚れが付着しやすい。有機物が付着すると、水が滴状に付着し、視認性が著しく低下する。
【0004】
そこで、ガラス基材及びガラス基材上に形成された親水層を備えた親水レンズが開示されている(例えば、特許文献1)。特許文献1の親水レンズでは、親水層は光触媒活性を有する微粒子が分散したシリケート材料を含み、親水層の膜厚は30nm以下であり、微粒子の平均粒子径が30nm以下であり、かつ、親水層表面の算術平均粗さRaが0.7~1.9nmである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2018-77260号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1の親水レンズでは、親水性を長期にわたって確保することができなかった。例えば、汚れが付着して親水性の機能が低減したときに、紫外線を含む太陽光が照射されても、親水性の機能を、充分に復帰させることができなかった。
【0007】
本開示は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、汚れが付着して親水性の機能が低減したときに、紫外線を照射することにより、親水性の機能を、充分に復帰させることができる光学部材、レンズユニット及び光学部材の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の例示的な光学部材は、透光性部材と、親水層とを備える。前記透光性部材は、可視光を透過する。前記親水層は、前記透光性部材を被覆する。前記親水層は、複数の二酸化チタンの一次粒子が凝集した二次粒子を含有する。前記二酸化チタンの一次粒子の平均粒子径は、5nm以上20nm以下である。前記二酸化チタンの二次粒子の平均粒子径は、15nm以上100nm以下である。
【0009】
本開示の例示的なレンズユニットは、上記の光学部材を含む。
【0010】
本開示の例示的な光学部材の製造方法は、塗布ステップと、乾燥ステップとを含む。前記塗布ステップでは、親水性材料を塗布する。前記乾燥ステップでは、前記親水性材料を乾燥させることにより、親水層を作製する。前記親水性材料は、複数の二酸化チタンの一次粒子を含有する。前記二酸化チタンの一次粒子の平均粒子径は、5nm以上20nm以下である。前記親水層は、複数の二酸化チタンの一次粒子が凝集した二次粒子を含有する。前記二酸化チタンの二次粒子の平均粒子径は、15nm以上100nm以下である。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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