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公開番号
2024164042
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-26
出願番号
2024127869,2021516863
出願日
2024-08-02,2019-06-03
発明の名称
タンパク質と細胞のグリカン分析
出願人
エムユーエスシー ファウンデーション フォー リサーチ ディベロップメント
,
バン アンデル リサーチ インスティテュート
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01N
27/62 20210101AFI20241119BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本発明は、生体試料中のタンパク質及び細胞を含む複合溶液中のグリカン分析のための方法及び組成物を提供する。
【解決手段】前記方法は、多重分析用にタンパク質及び細胞を捕捉するための基板の調製を含む。細胞及びタンパク質は、抗体アレイ、培養、又は直接沈着によって捕捉され得る。本発明はさらに、病状及び疾患進行の診断及びスクリーニングにおけるタンパク質及び細胞グリカン分析の使用に関する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
少なくとも1つの試料のグリカン分析ための方法であって、
複数の抗体がスポットされた表面を有する基板を提供する工程、
ブロッキング溶液中で前記基板をインキュベートする工程、
少なくとも1つの試料で前記基板をインキュベートする工程、
前記基板に酵素放出溶液を噴霧する工程、及び
質量分析によって前記基板をスキャンして、グリカンの存在を検出及び識別する工程、
を含む、方法。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
前記少なくとも1つの試料が、少なくとも1つのタンパク質溶液を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの試料が、少なくとも1つの細胞集団を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記少なくとも1つの細胞集団が、前記基板に酵素放出溶液を噴霧する工程の前に、固定剤及びリンス剤中でインキュベートされる、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記固定及びリンス剤が、ホルマリン、カルノア液、パラホルムアルデヒド、エタノール系固定剤、及びポリエチレングリコール系固定剤からなる群から選択される、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記基板がガラス又はプラスチックの顕微鏡スライド又はマルチウェルプレートである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記ブロッキング溶液が血清である、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記血清が、PBS及び洗浄剤中の1%BSAである、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記ブロッキング溶液が、3×PBS浴及び1×水浴を含む洗浄工程で除去される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記少なくとも1つの試料が、湿度チャンバー内で室温で2時間インキュベートされる、請求項1に記載の方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2018年6月1日に出願された米国特許仮出願第62/679,202号明細書の優先権を主張し、その内容は、参照によりその全体が本明細書に援用される。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
連邦政府が後援する研究又は開発に関する声明
本発明は、米国国立がん研究所(National Cancer Institute、NCI)によって提供された助成金番号R21CA225474の下で米国政府の支援を受けてなされた。米国政府は本発明において一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
細胞表面及び分泌タンパク質のN-結合型グリコシル化の変化は、多くの癌で発生することが知られている。実際に、これらのグリカンはしばしば癌細胞とその環境との間の相互作用を媒介する。現在使用されている癌のバイオマーカーのほとんどは、癌胎児性抗原(carcinoembryonic antigen、CEA)などの糖タンパク質又はCA-19-9などのグリカン自体である。ただし、タンパク質及びそのタンパク質上のグリカンの同一性が推定されるグライコプロテオミクス(glycoproteomics)には固有の難しさがあるため、ほとんどの糖タンパク質バイオマーカーアッセイは、CEAの場合のようにタンパク質自体のみ、又はCA-19-9の場合は、グリカン自体のみを対象とする。最近の研究では、特定のタンパク質上の特定のグリカンが癌のバイオマーカーとして機能する場合があり、多くの場合、タンパク質単独よりも優れたマーカーであることが示されている。しかしながら、このグリカン情報を取得することは煩雑かつ困難である。
【0004】
現在、グリカンは、個々のタンパク質、又は血清や尿などの大きなタンパク質プールで検査されるが、グリカン情報は取得されても、タンパク質情報は失われる。したがって、妥協点は、グリカン結合部位を使用して1つずつ分析されたいくつかのタンパク質についてグリカン情報を取得できること、又はタンパク質群若しくはグリカン群(共にではなく)についてデータを取得できることである。この問題に対処する試みである1つのアプローチは、抗体レクチンアレイの使用である。この場合、特定のタンパク質に対する抗体がスライドガラス上にスポットされ(spotted)、捕捉された糖タンパク質上のグリカンが糖結合タンパク質(レクチン)で調べられる。このデータは特定の構造モチーフのエビデンスを提供するが、タンパク質におけるグリカンの多様性に対する真の洞察を提供するものでも、真の構造情報を提供するものでもない。
【0005】
複合溶液中の特定の糖タンパク質の構造グリカン情報を提供する方法の必要性が依然として存在する。本発明はこの必要性を満たす。
【発明の概要】
【0006】
一態様では、本発明は、少なくとも1つの試料のグリカン分析ための方法であって、複数の抗体がスポットされた表面を有する基板を提供する工程、
ブロッキング溶液中で前記基板をインキュベートする工程、
少なくとも1つの試料で前記基板をインキュベートする工程、
前記基板に酵素放出溶液を噴霧する工程、及び
質量分析によって前記基板をスキャンして、グリカンの存在を検出及び識別する工程、を含む、前記方法を提供する。
【0007】
一実施形態では、前記少なくとも1つの試料が、少なくとも1つのタンパク質溶液を含む。一実施形態では、前記少なくとも1つの試料が、少なくとも1つの細胞集団を含む。一実施形態では、前記少なくとも1つの細胞集団が、前記基板に酵素放出溶液を噴霧する工程の前に、固定及びリンス剤(a fixing and rinsing agent)中でインキュベートされる。一実施形態では、前記固定及びリンス剤が、ホルマリン、カルノア液(Carnoy’s solution)、パラホルムアルデヒド、エタノール系固定剤、及びポリエチレングリコール系固定剤からなる群から選択される。
【0008】
一実施形態では、前記基板がガラス又はプラスチックの顕微鏡スライド又はマルチウェルプレートである。一実施形態では、前記ブロッキング溶液が血清である。一実施形態では、前記血清が、PBS及び洗浄剤中の1%BSAである。一実施形態では、前記ブロッキング溶液が、3×PBS浴及び1×水浴を含む洗浄工程で除去される。一実施形態では、前記少なくとも1つの試料が、湿度チャンバー内で室温で2時間インキュベートされる。一実施形態では、前記酵素放出溶液がPNGaseFを含む。
【0009】
一実施形態では、前記質量分析は、マトリックス支援レーザー脱離イオン化イメージングフーリエ変換イオンサイクロトロン共鳴(MALDI-FTICR)質量分析、マトリックス支援レーザー脱離イオン化飛行時間型(MALDI-TOF)質量分析、走査型マイクロプローブMALDI(SMALDI)質量分析、赤外線マトリックス支援レーザー脱離エレクトロスプレーイオン化(MALD-ESI)質量分析、表面支援レーザー脱離イオン化(SALDI)質量分析、脱離エレクトロスプレーイオン化(DESI)質量分析、二次イオン質量分析(SIMS)、及びイージーアンビエントソニックスプレーイオン化(EASI)質量分析からなる群から選択される。一実施形態では、前記スキャンする工程は、前記基板にMALDIマトリックス材料を噴霧する工程が先行する。一実施形態では、前記MALDIマトリックス溶液が、2,5-ジヒドロキシ安息香酸、α-シアノ-4-ヒドロキシ桂皮酸、シナピン酸、1,5-ジアミノナフタレン、及び9-アミノアクリジンからなる群から選択される。
【0010】
一実施形態では、前記複数の抗体が、A1AT、フェチュイン-A、ヘモペキシン、Apo-J、LMWキニノーゲン、HMWキニノーゲン、apo-H、トランスフェリン、IgG、IgM、IgA、フィブロネクチン、ラミニン、セルロプラスミン、フィブリン、アンギオテンシノーゲン、フィブリリン-1、TIMP1、トロンボスポンジン1、ガレクチン-3結合タンパク質、補体C1R、クラステリン、ガレクチン1、α-2-マクログロブリン、ビタミンD結合タンパク質、ヒスチジンリッチ糖タンパク質、ヒスチジンリッチ糖タンパク質、CD109、CEA、カテプシン、AFP、GP731、及びそれらの組み合わせからなる群から選択されるタンパク質に特異的に結合する。一実施形態では、前記抗体が肝細胞癌の存在を検出するのに有用である。
(【0011】以降は省略されています)
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