TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024163508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-22
出願番号2023079196
出願日2023-05-12
発明の名称炉心管割れ検知方法および光ファイバ用母材の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人弁理士法人信栄事務所
主分類C03B 37/014 20060101AFI20241115BHJP(ガラス;鉱物またはスラグウール)
要約【課題】光ファイバ用母材の焼結炉における炉心管の割れやピンホールを正確に検知できる炉心管割れ検知方法を提供する。
【解決手段】炉心管内に検出用ガスが含まれた状態で、炉心管の内部圧力を増加させ、炉心管の内部圧力の増加と連動して炉心管の外方に位置する炉体内に流入した検出用ガスを検知する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
炉心管内に検出用ガスが含まれた状態で、前記炉心管の内部圧力を増加させ、
前記炉心管の内部圧力の増加と連動して前記炉心管の外方に位置する炉体内に流入した前記検出用ガスを検知する、光ファイバ用母材の焼結炉における炉心管割れ検知方法。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記検出用ガスは塩素ガスである請求項1に記載の炉心管割れ検知方法。
【請求項3】
前記検出用ガスを検知した際、前記炉心管内にヘリウムガスを供給しつつ、ヘリウムリークディテクタを用いて前記炉体内に流入するヘリウムガスの有無を調べる、請求項2に記載の炉心管割れ検知方法。
【請求項4】
光ファイバ用多孔質母材を炉心管内に挿入し、加熱透明化を行う光ファイバ用母材の製造方法であって、
前記光ファイバ用多孔質母材を前記炉心管内に挿入してから前記光ファイバ用母材を前記炉心管から取り出すまでの間に、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の炉心管割れ検知方法を実施し、
前記炉心管割れ検知方法により炉心管割れを検知した際に、
前記光ファイバ用母材を不良と判断する、または、前記光ファイバ用母材から製造される光ファイバの伝送損失が良好であることを確認するまで前記炉心管を使用した製造を停止する、光ファイバ用母材の製造方法。
【請求項5】
前記光ファイバ用母材の製造方法は脱水工程と透明化工程とを備え、
前記脱水工程は、前記炉心管内に塩素ガスを含むガスを供給しつつ、前記炉心管内を前記炉体の内圧に対して負圧に維持する工程であり、
前記透明化工程は、前記炉心管内を前記炉体の内圧に対して陽圧に維持する工程であり、
前記脱水工程から前記透明化工程への切り替えのタイミングで、請求項2に記載の炉心管割れ検知方法により、前記炉心管の割れの有無を調べる、
請求項4に記載の光ファイバ用母材の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバ用母材の焼結炉における炉心管割れ検知方法および光ファイバ用母材の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
光ファイバ用母材の焼結炉において炉心管に割れやピンホールが生じていると、製造した光ファイバ用母材から得られる光ファイバの伝送特性が悪化する。このため、炉心管に生じた割れやピンホールを検知する方法について検討がなされてきた。特許文献1は、加熱炉のシールガス流通路の途中にセンサを設けたハロゲン系ガス検知器を備える光ファイバ用母材の製造装置を開示している。特許文献2は、ヘリウムリークディテクタを用いた炉心管割れ検知方法を開示している。特許文献3は、炉心管内に検出用ガスを供給し、炉体内に流入した検出用ガスを検知する方法を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平5-78140号公報
特開平11-1337号公報
特開2004-231482号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、例えばヘリウムガスを検出用ガスとして用いる場合、炉心管に割れやピンホールが発生していなくても、排気口から漏れたヘリウムを検知してしまう可能性がある。また、検出用ガスを供給して検知する方法の場合、割れが微小であると炉心管から流出する検出ガスの量が少ないため、割れやピンホールを正確に検知することが難しい。
【0005】
本開示は、光ファイバ用母材の焼結炉における炉心管の割れやピンホールを正確に検知できる炉心管割れ検知方法および光ファイバ用母材の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の炉心管割れ検知方法は、炉心管内に検出用ガスが含まれた状態で、前記炉心管の内部圧力を増加させ、
前記炉心管の内部圧力の増加と連動して前記炉心管の外方に位置する炉体内に流入した前記検出用ガスを検知する。
【0007】
本開示の光ファイバ用母材の製造方法は、光ファイバ用多孔質母材を炉心管内に挿入し、加熱透明化を行う光ファイバ用母材の製造方法であって、
前記光ファイバ用多孔質母材を前記炉心管内に挿入してから前記光ファイバ用母材を前記炉心管から取り出すまでの間に、本開示の一実施形態に係る炉心管割れ検知方法を実施し、
前記炉心管割れ検知方法により炉心管割れを検知した際に、
前記光ファイバ用母材を不良と判断する、または、前記光ファイバ用母材から製造される光ファイバの伝送損失が良好であることを確認するまで前記炉心管を使用した製造を停止する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、光ファイバ用母材の焼結炉における炉心管の割れやピンホールを正確に検知できる炉心管割れ検知方法および光ファイバ用母材の製造方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
光ファイバ用母材の焼結炉の一例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態を列記して説明する。本開示の一実施形態に係る炉心管割れ検知方法は、
(1)炉心管内に検出用ガスが含まれた状態で、前記炉心管の内部圧力を増加させ、
前記炉心管の内部圧力の増加と連動して前記炉心管の外方に位置する炉体内に流入した前記検出用ガスを検知する、光ファイバ用母材の焼結炉における炉心管割れ検知方法である。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

住友電気工業株式会社
成形体
5日前
住友電気工業株式会社
耐熱電線
5日前
住友電気工業株式会社
通信装置および通信制御方法
4日前
住友電気工業株式会社
無線通信システム、無線端末、および更新方法
4日前
住友電気工業株式会社
放送波送信装置、放送システム、放送波送信方法および切り替え方法
4日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
4日前
日本通信電材株式会社
光パネルおよびコネクタ付き光ファイバリボン
5日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
端子モジュール
4日前
住友電気工業株式会社
映像送信装置、映像伝送システム、映像送信方法、およびコンピュータプログラム
1日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタおよびコネクタアセンブリ
4日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
電気接続部品、および電気接続ユニット
4日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
4日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
コネクタ
4日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
配線部材
4日前
株式会社オートネットワーク技術研究所
リアクトル、コンバータ、及び電力変換装置
4日前
坂東機工株式会社
折割装置
3か月前
株式会社フジクラ
シール装置
29日前
個人
ガラス加工方法
4日前
三菱ケミカル株式会社
石英ガラス
4か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス材及び磁気光学素子
2か月前
株式会社フルヤ金属
ガラス熔解装置
3か月前
中島産業株式会社
金属ガラス複合体
29日前
日本電気硝子株式会社
結晶化ガラス及び磁性素子コア材
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
AGC株式会社
ガラス製造方法、及び成形装置
2か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
1か月前
AGC株式会社
車両用フロントガラスとその製造方法
19日前
株式会社オハラ
光学ガラス、及び光学素子
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス板の製造方法
1か月前
個人
無機繊維製品処理システム
2か月前
日本板硝子株式会社
車両用ガラスモジュール
3か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
2か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス製品の製造方法
1か月前
日本電気硝子株式会社
ガラス物品の製造方法
1か月前
デンカ株式会社
延焼防止材、組電池及び自動車
11日前
ノリタケ株式会社
造粒粉およびガラスグリーンシート
4か月前
続きを見る