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公開番号
2025021704
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-02-14
出願番号
2023125611
出願日
2023-08-01
発明の名称
コネクタ
出願人
株式会社オートネットワーク技術研究所
,
住友電装株式会社
,
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人上野特許事務所
主分類
H01R
12/71 20110101AFI20250206BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】複数のプレスフィット端子が、端子列ごとに位置をずらした配列パターンで配置されたコネクタであって、回路基板のスルーホールに各プレスフィット端子を圧入接続する際に、同一面内で端子列ごとにずれた位置で各プレスフィット端子を押圧する必要のないコネクタを提供する。
【解決手段】複数のプレスフィット端子2の群は、突出部21の突出方向および垂下部22の垂下方向と交差する並列方向に沿って複数のプレスフィット端子2が並んだ端子列として、近方列と遠方列とを含む少なくとも2列に配列されており、前記近方列と前記遠方列との間で、前記基板接続部24の並列方向の位置が相互にずれているとともに、前記遠方列は、前記基板接続部24の位置が、前記近方列よりも突出方向に沿って前記ハウジング3から離れており、前記遠方列は、ショルダ部25および屈曲部23の位置が、前記近方列よりも、前記垂下方向の先端側にある、コネクタ1とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
複数のプレスフィット端子と、
前記複数のプレスフィット端子を一括して保持するハウジングと、を有し、
前記複数のプレスフィット端子のそれぞれは、
前記ハウジングの壁面から外側に突出した突出部と、
前記突出部の突出方向と異なる垂下方向に延び、回路基板のスルーホールに圧入接続される基板接続部を先端に備えるとともに、前記垂下方向と交差する方向に張り出したショルダ部を前記垂下方向の中途部に備える垂下部と、
前記突出部と前記垂下部とをつなぐ屈曲部と、を一体に有し、
前記複数のプレスフィット端子の群は、前記突出方向および前記垂下方向と交差する並列方向に沿って複数のプレスフィット端子が並んだ端子列として、近方列と遠方列とを含む少なくとも2列に配列されており、
前記近方列と前記遠方列との間で、前記基板接続部の前記並列方向の位置が相互にずれているとともに、
前記遠方列は、前記基板接続部の位置が、前記近方列よりも前記突出方向に沿って前記ハウジングから離れており、
前記遠方列は、前記ショルダ部および前記屈曲部の位置が、前記近方列よりも、前記垂下方向の先端側にある、コネクタ。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
前記複数のプレスフィット端子の群は、前記端子列を3列以上有し、
それら3列以上の端子列において、
相互に隣接する端子列の間で、前記基板接続部の前記並列方向の位置がずれているとともに、
前記突出方向に沿って、前記基板接続部の前記ハウジングからの距離が、端子列ごとに異なっており、
前記基板接続部の位置が前記ハウジングから離れている端子列ほど、前記ショルダ部および前記屈曲部が、前記垂下方向の先端側に位置している、請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記複数のプレスフィット端子の群は、前記基板接続部が千鳥配列をとっている、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記端子列のうち、前記ハウジングに近い側から3列目以遠に配置された端子列のそれぞれにおいて、前記プレスフィット端子の前記突出部が、該端子列よりも前記ハウジングに近い側に配置された端子列の前記プレスフィット端子と接触しないように、湾曲している、請求項3に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記端子列のうち、前記ハウジングに近い側から1列目と2列目とを含む2列の端子列においては、前記プレスフィット端子の前記突出部が、前記ハウジングの前記壁面から前記突出方向に沿ってまっすぐ突出している、請求項4に記載のコネクタ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関する。
続きを表示(約 3,900 文字)
【背景技術】
【0002】
回路基板に形成された電子回路に対して、回路基板の外部の部材との間に電気接続を形成するのに、図6に例示するような、プレスフィット端子2を備えたコネクタ9が用いられる。プレスフィット端子2は、弾性接触片を備えた基板接続部24を先端に有している。プレスフィット端子2の基板接続部24を、回路基板のスルーホールに圧入すると、基板接続部24がスルーホールの内壁面に対して弾性的に接触し、スルーホールと導通接続される。コネクタ9においては、このプレスフィット端子2を多数配列して、共通のハウジング3で保持している。典型的なコネクタの構造の1つに、図示したように、複数の端子列を、前後方向(±x方向)に多段に配置したものが挙げられる。その構造においては、複数のプレスフィット端子2が横方向(±y方向)に配列されて端子列を構成し、複数の端子列が、上下方向(±z方向)に異なる位置において、ハウジング3から後方(+x方向)に突出している。ハウジング3から突出した各プレスフィット端子2は、中途部で屈曲されて下方に垂下し、その垂下部の先端に基板接続部24を有している。垂下部の中途部には、基板接続部24をスルーホールに圧入する際に力を印加するためのショルダ部25が、横方向(±y方向)に突出して設けられている。
【0003】
コネクタ9に備えられた多数のプレスフィット端子2を、回路基板に設けられた複数のスルーホールに同時に圧入接続するために、圧入治具が用いられる。圧入治具は、各プレスフィット端子2のショルダ部25に当接し、ショルダ部25を押圧できるように構成される。具体的には、例えば特許文献1の形態では、図6に示すように、圧入治具8として、溝83によって櫛歯状の構造が形成され、溝83の縁部に当接部81が形成されたものが用いられている。この種の圧入治具8においては、溝83が上下方向(±z方向)に掘り込まれており、上下方向に沿って各プレスフィット端子2の背面側から(+z側から)、櫛歯間にプレスフィット端子2を進入させる。そして、ショルダ部25に当接部81を当接させ、ショルダ部25に背面側から押圧力Fを印加する。また、別の例として、特許文献2の形態では、溝が前後方向(±x方向)に掘り込まれた形態の圧入治具が用いられている。この形態の圧入治具においては、櫛歯間の溝にプレスフィット端子を、前後方向に沿って屈曲部側から(+x側から)進入させた後、溝の内部で上下方向(±z方向)に沿ってプレスフィット端子を移動させることで、溝の縁部に形成された当接部にプレスフィット端子のショルダ部が当接される。
【0004】
近年、回路基板用コネクタにおいて、小型化や省スペース化が求められており、そのための手段の1つとして、回路基板上にスルーホールを高密度に配置できるように、スルーホールを、千鳥配列をはじめとして、列間で位置をずらした配列パターンで配置する方法がある。この場合には、コネクタにおいて、プレスフィット端子の基板接続部の位置が、端子列ごとにずれることになる。すると、上記で説明した特許文献1,2の形態のように、溝を有した櫛歯状の圧入治具を用いる場合に、圧入治具において、溝内にプレスフィット端子を保持し、当接部をプレスフィット端子のショルダ部に当接させる位置も、列ごとにずらす必要が生じる。そのように、端子列間でプレスフィット端子の基板接続部の位置をずらしたコネクタに適用される圧入治具の例が、特許文献3に開示されている。特許文献3では、特許文献2と同様に、溝が前後方向に掘り込まれた形態の圧入治具において、櫛歯状のガイド部の先端部に、千鳥配列のうちハウジングの内奥側に配列された端子が導入されるガイド溝が設けられている。また、特許文献4には、コンタクト(プレスフィット端子)の配列ピッチが不揃いの場合であっても、コンタクトの圧入を信頼性高く行えるように、コンタクトの肩(ショルダ部)に当接する当接部を備えた圧入ヘッドに加え、圧入ヘッドの圧入方向に直交する方向から圧入ヘッドに挿入され、コンタクトの、当接部が当接しない側の側面を支持する支持部材を備えたコンタクト圧入装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2004-342363号公報
特開2004-200066号公報
特開2004-273214号公報
特開2005-197029号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上に述べたとおり、複数の端子列をなしてプレスフィット端子2を配置したコネクタ9においては、端子列ごとに、プレスフィット端子2をハウジング3から突出させる高さ位置を異ならせることが多い。この場合に、各プレスフィット端子2のショルダ部25の高さ位置は、通常、図6に示したとおり、全ての端子列において揃えられる。ショルダ部25の高さ位置を揃えておくことで、圧入治具を用いてショルダ部25を押圧する際に、同一面内で全てのプレスフィット端子2のショルダ部25を押圧することができる。しかし、このショルダ部25の高さが揃ったコネクタ9において、コネクタ9の小型化や省スペース化を目的として、千鳥配列等、端子列ごとに基板接続部24の位置をずらした配列パターンで、プレスフィット端子2を配置するとすれば、各プレスフィット端子2の基板接続部24をスルーホールに圧入するために、圧入治具を用いて各ショルダ部25を押圧する際に、同一面内で、端子列ごとに、横方向(±y方向)にずれた位置において、ショルダ部25を押圧する必要が生じる。限られた平面の中で、端子列ごとに押圧する位置をずらそうとすれば、1つ1つのプレスフィット端子2のショルダ部25を押圧する箇所の面積が小さくなりやすい。また、圧入治具において、特許文献3の形態のガイド溝の箇所のように、構成材料の肉厚が他の箇所よりも薄くなった箇所が生じやすい(特許文献3の図7参照)。すると、プレスフィット端子2のショルダ部25を所定の押圧力で確実に押圧しにくくなる事態や、圧入治具の特定の箇所で構成材料の強度が低くなる事態が懸念される。特許文献4の支持部材のような補助部材を用いるとしても、それらの問題を解消するのは難しい。また、今後、コネクタの小型化に伴って、プレスフィット端子の配置の高密度化がさらに進めば、それらの問題が一層深刻になる可能性もある。
【0007】
そこで、複数のプレスフィット端子が、千鳥配列をはじめとして、端子列ごとに位置をずらした配列パターンで配置されたコネクタであって、回路基板のスルーホールに各プレスフィット端子を圧入接続する際に、同一面内で端子列ごとにずれた位置で各プレスフィット端子を押圧する必要のないコネクタを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示のコネクタは、複数のプレスフィット端子と、前記複数のプレスフィット端子を一括して保持するハウジングと、を有し、前記複数のプレスフィット端子のそれぞれは、前記ハウジングの壁面から外側に突出した突出部と、前記突出部の突出方向と異なる垂下方向に延び、回路基板のスルーホールに圧入接続される基板接続部を先端に備えるとともに、前記垂下方向と交差する方向に張り出したショルダ部を前記垂下方向の中途部に備える垂下部と、前記突出部と前記垂下部とをつなぐ屈曲部と、を一体に有し、前記複数のプレスフィット端子の群は、前記突出方向および前記垂下方向と交差する並列方向に沿って複数のプレスフィット端子が並んだ端子列として、近方列と遠方列とを含む少なくとも2列に配列されており、前記近方列と前記遠方列との間で、前記基板接続部の前記並列方向の位置が相互にずれているとともに、前記遠方列は、前記基板接続部の位置が、前記近方列よりも前記突出方向に沿って前記ハウジングから離れており、前記遠方列は、前記ショルダ部および前記屈曲部の位置が、前記近方列よりも、前記垂下方向の先端側にある。
【発明の効果】
【0009】
本開示にかかるコネクタは、複数のプレスフィット端子が、千鳥配列をはじめとして、端子列ごとに位置をずらした配列パターンで配置されたコネクタであって、回路基板のスルーホールに各プレスフィット端子を圧入接続する際に、同一面内で端子列ごとにずれた位置で各プレスフィット端子を押圧する必要のないコネクタとなる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の一実施形態にかかるコネクタを示す斜視図である。
図2は、図1の端子部分を拡大して示す斜視図である。
図3は、上記コネクタを示す正面図である。第三列のプレスフィット端子にハッチングを付して表示している。
図4は、上記コネクタを示す平面図である。第三列のプレスフィット端子にハッチングを付して表示している。
図5は、上記コネクタの側面図を、圧入治具とともに、模式的に示す図である。
図6は、複数のプレスフィット端子を備えた従来一般のコネクタを示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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