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公開番号2024163328
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2024159508,2020176171
出願日2024-09-13,2020-10-20
発明の名称使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類B09B 5/00 20060101AFI20241114BHJP(固体廃棄物の処理;汚染土壌の再生)
要約【課題】使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品由来のプラスチック材料であって、不純物が抑制されたプラスチック材料を提供する。
【解決手段】本プラスチック材料は、使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品由来のプラスチック材料である。本プラスチック材料に含まれるパルプ繊維及び高吸水性ポリマーの割合は5質量%以下である。本プラスチック材料に含まれる灰分の割合は10質量%未満である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
パルプ繊維及び高吸水性ポリマーを含む使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品由来のプラスチック材料であって、
前記プラスチック材料に含まれるパルプ繊維及び高吸水性ポリマーの割合は5質量%以下であり、
前記プラスチック材料に含まれる灰分の割合は10質量%未満である、
プラスチック材料。
続きを表示(約 390 文字)【請求項2】
前記プラスチック材料の大きさは、150mm以下である、
請求項1に記載のプラスチック材料。
【請求項3】
前記プラスチック材料は酸性であり、
前記プラスチック材料では塩素は残留していない、
請求項1又は2に記載のプラスチック材料。
【請求項4】
前記プラスチック材料では一般細菌は検出限界以下である、
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のプラスチック材料。
【請求項5】
前記使用済み不織布製品は、前記使用済み吸収性物品の他に、不織布を資材として有する、医療用ガウン、医療用キャップ及びマスクの少なくとも一つを含む、
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のプラスチック材料。
【請求項6】
請求項1乃至5のいずれか一項に記載のプラスチック材料由来の液状生成物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する技術が知られている。例えば、特許文献1(特開2018-171589号公報)には、使用済み吸収性物品から構成部材を回収する方法が開示されている。この方法は、使用済み吸収性物品から構成部材であるフィルム及び吸収体材料を回収する方法である。この方法は、使用済み吸収性物品を水で膨潤させる前処理工程と、膨潤した使用済み吸収性物品に物理的な衝撃を与えて、使用済み吸収性物品を、少なくともフィルムと吸収体材料とに分解する分解工程と、分解されたフィルムと吸収体材料とを分離する分離工程と、を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-171589号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、分離工程において、フィルムや不織布のようなプラスチック材料と、高吸水性ポリマーやパルプ繊維のような吸収体材料と、が互いに分離される。しかし、プラスチック材料から、吸収体材料を完全に分離することは難しく、分離されたプラスチック材料にある程度の吸収体材料が残存すること、すなわち、プラスチック材料にある程度の不純物が含まれることを避けられなかった。そのため、そのようなプラスチック材料の再利用には、固形燃料のようなある程度の不純物を含んでもよい用途しかなかった。
【0005】
このことは、使用済みの医療用ガウンや医療用キャップ、マスクのような他の不織布製品を、使用済みの吸収性物品と共にまとめて回収し、それら使用済みの不織布製品からプラスチック材料を回収する場合にも、同様に当てはまる。
【0006】
本発明の目的は、使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法において、回収されるプラスチック材料の不純物を抑制することが可能な方法、及び、不純物が抑制されたプラスチック材料を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法であって、ここで、前記使用済み不織布製品は、プラスチック材料を含み、前記使用済み吸収性物品は、高吸水性ポリマー及びパルプ繊維を更に含んでおり、不活化水溶液中で、前記使用済み不織布製品を分解して得られる前記プラスチック材料、前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維の混合物から、前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維を分離する一次分離工程と、空気中で、前記混合物に酸化剤水溶液を散布しつつ、物理的衝撃を加えることで、前記一次分離工程で分離されずに残存していた前記高吸水性ポリマー及び前記パルプ繊維を前記プラスチック材料から分離して、前記プラスチック材料を回収する二次分離工程と、を備える、方法、である。
【0008】
本発明の他の態様は、使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品由来のプラスチック材料であって、前記プラスチック材料に含まれるパルプ繊維及び高吸水性ポリマーの割合は5質量%以下であり、前記プラスチック材料に含まれる灰分の割合は10質量%未満である、プラスチック材料、である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の方法によれば、使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法において、回収されるプラスチック材料の不純物を抑制することが可能な方法、及び、不純物が抑制されたプラスチック材料を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態に係る使用済み吸収性物品を含む使用済み不織布製品からプラスチック材料を回収する方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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