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公開番号2024163173
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2024150120,2021004522
出願日2024-08-30,2021-01-14
発明の名称ヘッドレストの高さ調整機構
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B60N 2/818 20180101AFI20241114BHJP(車両一般)
要約【課題】ヘッドレストの最低高さにおいて必要とされる当該ヘッドレストの高さが確保された状態でヘッドレストの小型化が可能なヘッドレストの高さ調整機構を得る。
【解決手段】ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて、メインヘッドレストステー18だけでなくサブヘッドレストステー20側においても当該ヘッドレスト14の下降移動を制限するように設定することによって、ヘッドレスト14とシートバック12との間に隙間Hが設けられた状態で当該ヘッドレスト14の最低高さ位置を維持することが可能となる。これにより、ヘッドレスト14の最低高さ位置Pにおいて必要とされる当該ヘッドレスト14の高さが確保された状態で当該ヘッドレスト14を小型化することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
シートバックの上方側に設けられるヘッドレストのシート幅方向の左右から垂下され前記シートバックに保持される一対の脚部のうち、一方の脚部であるメインヘッドレストステー側に設けられ前記メインヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの高さを調整し当該ヘッドレストを所定の高さでロック可能なロック機構を備えたメインサポートと、
前記一対の脚部のうち、他方の脚部であるサブヘッドレストステー側に設けられ、前記メインヘッドレストステーが前記メインサポートに係合された状態で前記ヘッドレストの高さが最低となる最低高さ位置において、当該ヘッドレストと前記シートバックの間に隙間が設けられた状態で前記サブヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの下降移動を制限して前記ヘッドレストの前記最低高さ位置を維持する移動制限機構を備えたサブサポートと、
を含んで構成され、
前記ロック機構は、前記メインヘッドレストステーに設けられ、当該メインヘッドレストステーの垂下方向に沿って形成された複数のメインノッチ部を含み、
前記複数のメインノッチ部は、前記ヘッドレストを前記最低高さ位置に設定する最低高さ用メインノッチ部と、前記最低高さ用メインノッチ部よりも前記メインヘッドレストステーの垂下方向下方に位置する1つ以上のメインノッチ部と、を有し、
前記移動制限機構は、前記サブヘッドレストステーに設けられたサブノッチ部を含み、
前記サブノッチ部は、前記最低高さ用メインノッチ部の高さと同じ位置となるように形成された最低高さ用サブノッチ部を有すると共に前記最低高さ用サブノッチ部よりも前記サブヘッドレストステーの垂下方向下方に位置するサブノッチ部を有さないヘッドレストの高さ調整機構。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記ロック機構は、前記メインサポートに設けられ、前記メインノッチ部に係合して前記メインヘッドレストステーの昇降移動を制限するメインロック部をさらに含んで構成されている請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構。
【請求項3】
前記移動制限機構は、前記サブサポートに設けられ、前記サブノッチ部に係合して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限するサブロック部をさらに含んで構成されている請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構。
【請求項4】
前記サブノッチ部は、前記サブヘッドレストステーの表面が当該サブヘッドレストステーの垂下方向に対して直交する方向に沿って凹み前記サブロック部が進入可能な凹部であり、
前記凹部は、
前記凹部内の上側に形成され、前記凹部内に進入した前記サブロック部の上面が面接触可能に当接する水平部と、
前記水平部と繋がり、前記凹部内の下方側に向かうにつれて前記サブヘッドレストステーの表面側へ向かって傾斜する傾斜部と、
を含んで構成されている請求項3に記載のヘッドレストの高さ調整機構。
【請求項5】
前記移動制限機構は、
前記サブヘッドレストステーに設けられ、前記ヘッドレストの前記最低高さ位置において、前記ヘッドレスト及び前記サブサポートに当接して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限するカラーを含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構。
【請求項6】
前記移動制限機構は、
前記サブヘッドレストステーに形成され、前記ヘッドレストの前記最低高さ位置において、前記サブサポートと干渉して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限する屈曲部を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構。
【請求項7】
前記移動制限機構は、
前記サブヘッドレストステーに形成され、前記ヘッドレストの前記最低高さ位置において、前記サブサポートと干渉して前記サブヘッドレストステーの下降移動を制限する突起部を含んで構成されている請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストの高さ調整機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレストの高さ調整機構に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、ヘッドレストステーを係合するヘッドレストサポートのロック機構に関する技術が開示されている。ヘッドレストサポートに設けられたロック解除ノブを押圧しヘッドレストを下方側へ向かって押圧することにより、当該ヘッドレストをヘッドレストの下面がシートバックの上面に当接するまで下降させることができる。つまり、この先行技術では、ヘッドレストがシートバックに当接した位置がヘッドレストの最低高さとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2010-136770号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、一般に、ヘッドレストは、ウレタンフォーム等の発泡体によって構成されているため、弾性変形可能とされる。このため、ヘッドレストにおいて弾性変形による車両上下方向の寸法のバラツキが生じる。したがって、ヘッドレストがシートバックに当接した位置がヘッドレストの最低高さとなるように規定する場合、当該バラツキを考慮してヘッドレストの最低高さが設定されるため、その分、ヘッドレストは大型化してしまう。
【0005】
本発明は、上記事実を考慮し、ヘッドレストの最低高さにおいて必要とされる当該ヘッドレストの高さが確保された状態でヘッドレストの小型化が可能なヘッドレストの高さ調整機構を得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構は、シートバックの上方側に設けられるヘッドレストのシート幅方向の左右から垂下され前記シートバックに保持される一対の脚部のうち、一方の脚部であるメインヘッドレストステー側に設けられ前記メインヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの高さを調整し当該ヘッドレストを所定の高さでロック可能なロック機構を備えたメインサポートと、前記左右一対の脚部のうち、他方の脚部であるサブヘッドレストステー側に設けられ、前記メインヘッドレストステーが前記メインサポートに係合された状態で前記ヘッドレストの高さが最低となる最低高さ位置において、当該ヘッドレストと前記シートバックの間に隙間が設けられた状態で前記サブヘッドレストステーと共に前記ヘッドレストの下降移動を制限して前記ヘッドレストの前記最低高さ位置を維持する移動制限機構を備えたサブサポートと、を含んで構成され、前記ロック機構は、前記メインヘッドレストステーに設けられ、当該メインヘッドレストステーの垂下方向に沿って形成された複数のメインノッチ部を含み、前記複数のメインノッチ部は、前記ヘッドレストを前記最低高さ位置に設定する最低高さ用メインノッチ部と、前記最低高さ用メインノッチ部よりも前記メインヘッドレストステーの垂下方向下方に位置する1つ以上のメインノッチ部と、を有し、前記移動制限機構は、前記サブヘッドレストステーに設けられたサブノッチ部を含み、前記サブノッチ部は、前記最低高さ用メインノッチ部の高さと同じ位置となるように形成された最低高さ用サブノッチ部を有すると共に前記最低高さ用サブノッチ部よりも前記サブヘッドレストステーの垂下方向下方に位置するサブノッチ部を有さない。
【0007】
請求項1に記載のヘッドレストの高さ調整機構では、メインサポート及びサブサポートを含んで構成されている。シートバックの上方側に設けられるヘッドレストのシート幅方向の左右からは一対の脚部が垂下されており、当該一対の脚部がシートバックに保持される。
【0008】
この一対の脚部のうち、一方の脚部がメインヘッドレストステーとされ、他方の脚部がサブヘッドレストステーとされる。当該メインサポートは、メインヘッドレストステー側に設けられており、メインヘッドレストステーと共にヘッドレストの高さを調整し当該ヘッドレストを所定の高さでロック可能なロック機構を備えている。一方、当該サブサポートは、サブヘッドレストステー側に設けられており、サブヘッドレストステーと共にヘッドレストの下降移動を制限する移動制限機構を備えている。
【0009】
ここで、当該移動制限機構は、メインヘッドレストステーがメインサポートに係合された状態でヘッドレストの高さが最低となる最低高さ位置において、当該ヘッドレストとシートバックとの間に隙間が設けられた状態で、サブヘッドレストステーと共にヘッドレストの下降移動を制限(いわゆるロック状態)し、当該ヘッドレストの最低高さ位置を維持する。
【0010】
本発明では、ヘッドレストの最低高さ位置において、当該ヘッドレストとシートバックの間に隙間が設けられることによって、ヘッドレストとシートバックとの間に隙間が設けられない場合と比較して、ヘッドレストの最低高さ位置が同じ場合、ヘッドレストの大きさを当該隙間分高さ方向に小さくすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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