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公開番号2024162734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078589
出願日2023-05-11
発明の名称炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法
出願人住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01L 29/78 20060101AFI20241114BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】金属不純物を効率よく捕獲できる層間絶縁膜を有する炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】炭化珪素半導体装置は、第1主面を有する炭化珪素基板と、前記炭化珪素基板の前記第1主面の上に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極を覆うように設けられた層間絶縁膜と、を有し、前記層間絶縁膜は、リンのデルタドープ層を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1主面を有する炭化珪素基板と、
前記炭化珪素基板の前記第1主面の上に設けられたゲート絶縁膜と、
前記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、
前記ゲート電極を覆うように設けられた層間絶縁膜と、
を有し、
前記層間絶縁膜は、リンのデルタドープ層を含む、
炭化珪素半導体装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記デルタドープ層におけるリン原子のピーク濃度は、5×10
16
cm
-3
以上1×10
19
cm
-3
以下である、
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項3】
前記デルタドープ層の厚さは、0.05μm以上0.3μm以下である、
請求項1に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項4】
前記層間絶縁膜は、深さ方向において互いに離隔した複数の前記デルタドープ層を有する、
請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素半導体装置。
【請求項5】
第1主面を有する炭化珪素基板の前記第1主面の上にゲート絶縁膜を形成する工程と、
前記ゲート絶縁膜の上にゲート電極を形成する工程と、
前記ゲート電極を覆うように層間絶縁膜を形成する工程と、
を有し、
前記層間絶縁膜を形成する工程は、
前記ゲート電極を覆うように絶縁膜を形成する工程と、
イオン注入によって前記絶縁膜にリン原子がドープされたデルタドープ層を形成する工程と、
を含み、
前記絶縁膜を形成する工程において、前記炭化珪素基板を800℃以上の温度に加熱する、
炭化珪素半導体装置の製造方法。
【請求項6】
前記絶縁膜を形成する工程において、減圧CVD法によって前記絶縁膜を形成する、
請求項5に記載の炭化珪素半導体装置の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
PSG(Phosphorus Silicate Glass)膜を含む層間絶縁膜を有する炭化珪素半導体装置が知られている。PSG膜は、例えば常圧CVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-86064号公報
特開2018-82054号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
常圧CVD法によりPSG膜を形成する場合、リン原子を高濃度に含ませると、表面に凹凸が形成されやすい。そのため、PSG膜にリン原子を高濃度で含ませることが難しい。PSG膜に含まれるリン原子が低濃度である場合、ナトリウムなどの金属不純物を効率よく捕獲することが困難である。
【0005】
本開示は、金属不純物を効率よく捕獲できる層間絶縁膜を有する炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の炭化珪素半導体装置は、第1主面を有する炭化珪素基板と、前記炭化珪素基板の前記第1主面の上に設けられたゲート絶縁膜と、前記ゲート絶縁膜の上に設けられたゲート電極と、前記ゲート電極を覆うように設けられた層間絶縁膜と、を有し、前記層間絶縁膜は、リンのデルタドープ層を含む。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、金属不純物を効率よく捕獲できる層間絶縁膜を有する炭化珪素半導体装置および炭化珪素半導体装置の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置を示す断面図である。
図2は、層間絶縁膜を示す断面図である。
図3は、層間絶縁膜の深さ方向におけるリン濃度分布を示す図である。
図4は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その1)である。
図5は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その2)である。
図6は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その3)である。
図7は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その4)である。
図8は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その5)である。
図9は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その6)である。
図10は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その7)である。
図11は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その8)である。
図12は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その9)である。
図13は、実施形態に係る炭化珪素半導体装置の製造方法を示す断面図(その10)である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施するための形態について、以下に説明する。
【0010】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(【0011】以降は省略されています)

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