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公開番号
2024162546
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-21
出願番号
2023078146
出願日
2023-05-10
発明の名称
建具
出願人
YKK AP株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
E06B
9/52 20060101AFI20241114BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】枠体に対して見込方向に開閉される障子を備える建具において、網戸を容易に着脱できる建具を提供すること。
【解決手段】建具1は、枠体10と、枠体10に対して見込み方向に開閉される障子20と、枠体10に着脱可能に取り付けられた網戸5と、を備える。枠体10は、網戸5が取り付けられる取付溝部35を有する。網戸5は、ネット70と、ネット70の外周に沿って配置されるフレーム50とを備える。フレーム50は、ネット70の外周端部71が固定されるネット固定部61と、取付溝部35に取り付けられる枠取付部62と、枠取付部62を取付溝部35から取り外す方向にフレーム50を移動する際に把持される把持部64と、を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
枠体と、
前記枠体に対して見込み方向に開閉される障子と、
前記枠体に着脱可能に取り付けられた網戸と、を備え、
前記枠体は、前記網戸が取り付けられる取付溝部を有し、
前記網戸は、ネットと、前記ネットの外周に沿って配置されるフレームとを備え、
前記フレームは、
前記ネットの外周端部が固定されるネット固定部と、
前記取付溝部に取り付けられる枠取付部と、
前記枠取付部を前記取付溝部から取り外す方向に前記フレームを移動する際に把持される把持部と、を備える
ことを特徴とする建具。
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【請求項2】
請求項1に記載の建具において、
前記フレームは、閉鎖位置に配置された前記障子に当接する当接部をさらに備える
ことを特徴とする建具。
【請求項3】
請求項1に記載の建具において、
前記障子は、矩形枠状に構成される框体と、前記框体に保持される面材とを備え、
前記枠体は、
前記框体の外周面に沿って配置される見込面部と、
前記見込面部から見付方向に突出されて前記框体の室外面または室内面に対向する見付面部と、を備え、
前記フレームの内周側端面の見付方向の位置は、前記見付面部の内周側端面と同一または外周側である
ことを特徴とする建具。
【請求項4】
請求項1に記載の建具において、
前記取付溝部は、
前記枠体の長手方向に連続する取付溝を区画する一対の係合片を備えて構成され、
前記把持部は、前記フレームにおいて、前記枠体の長手方向および前記枠取付部の挿入方向に直交する方向に、一方の係合片から突出した突出部で構成されている
ことを特徴とする建具。
【請求項5】
請求項1に記載の建具において、
前記障子は、矩形枠状に構成される框体と、前記框体に保持される面材とを備え、
前記枠体は、
前記框体の外周面に沿って配置される見込面部と、
前記見込面部から見付方向に突出されて前記框体の室外面または室内面に対向する見付面部と、を備え、
前記取付溝部は、
前記見付面部から延出された第1係合片と、
前記見付面部から延出され、かつ、前記第1係合片よりも前記枠体の外周側に設けられた第2係合片と、を備え、
前記第1係合片および前記第2係合片は、見付方向に離れて配置されて各係合片間に取付溝が形成され、
前記ネット固定部は、
前記第1係合片および前記第2係合片に跨がって配置される第1固定片部と、
前記第1固定片部に前記ネットの外周端部を挟んで配置される第2固定片部と、
前記第1固定片部および前記第2固定片部の外周側端部を連結する連結片部と、を備え、
前記枠取付部は、前記第1固定片部から突出して形成されて前記取付溝内に挿入されて前記第1係合片および前記第2係合片に係合可能に構成され、
前記把持部は、前記ネット固定部において前記第2係合片よりも外周側に突出される突出部で構成される
ことを特徴とする建具。
【請求項6】
請求項1に記載の建具において、
前記障子は、矩形枠状に構成される框体と、前記框体に保持される面材とを備え、
前記枠体は、
前記框体の外周面に沿って配置される見込面部と、
前記見込面部から見付方向に突出されて前記框体の室外面または室内面に対向する見付面部と、を備え、
前記取付溝部は、
前記見付面部から延出された第1係合片と、
前記見付面部から延出され、前記第1係合片よりも前記框体側に配置された第2係合片と、を備え、
前記第1係合片および前記第2係合片は、見込方向に離れて配置されて各係合片間に取付溝が形成され、
前記ネット固定部は、
第1固定片部と、
前記第1固定片部に前記ネットの外周端部を挟んで配置される第2固定片部と、
前記第1固定片部および前記第2固定片部の外周側端部を連結する連結片部と、を備え、
前記枠取付部は、前記連結片部から突出して形成されて前記取付溝内に挿入されて前記第1係合片および前記第2係合片に係合され、
前記把持部は、前記第2係合片から見込方向に突出される突出部で構成される
ことを特徴とする建具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、網戸を備える建具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
枠体と、枠体に対して見込方向に開閉される障子と、枠体に装着された網戸とを備える建具が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1の建具では、金属製の外枠部および合成樹脂製のカバー部材を備える複合枠である枠体に、網戸を着脱可能に取り付けている。網戸は、各カバー部材の見込み部に取り付けられる装着部材と、この装着部材に保持される網体とを備えている。具体的には、カバー部材には、見込み部に開口する取付部が形成され、装着部材にはカバー部材に向かって突出する係合突起が形成され、この係合突起を取付部内の係合部に引っ掛けて係合することで、装着部材はカバー部材に取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-80462号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の建具では、網戸の装着部材には取り外し用の特別な構造が設けられていないため、例えば、カバー部材と装着部材との間にドライバーなどの治具を挿入して装着部材を取り外す必要があり、利用者が網戸を枠体から容易に取り外すことができないという課題がある。
【0005】
本発明の目的は、枠体に対して見込方向に開閉される障子を備える建具において、網戸を容易に着脱できる建具を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の建具は、枠体と、前記枠体に対して見込み方向に開閉される障子と、前記枠体に着脱可能に取り付けられた網戸と、を備え、前記枠体は、前記網戸が取り付けられる取付溝部を有し、前記網戸は、ネットと、前記ネットの外周に沿って配置されるフレームとを備え、前記フレームは、前記ネットの外周端部が固定されるネット固定部と、前記取付溝部に取り付けられる枠取付部と、前記枠取付部を前記取付溝部から取り外す方向に前記フレームを移動する際に把持される把持部と、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、枠体に対して見込方向に開閉される障子を備える建具において、網戸を容易に着脱できる建具を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態の建具を示す内観姿図である。
第1実施形態の建具を示す縦断面図である。
第1実施形態の建具を示す横断面図である。
第1実施形態の網戸の取付構造を示す拡大図である。
第2実施形態の建具の要部を示す横断面図である。
第2実施形態の網戸の取付構造を示す拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
以下、第1実施形態の建具について説明する。
図1から図3に示すように、第1実施形態の建具1は、枠体10および障子20を備え、障子20は、枠体10に対して見込方向に開閉可能に支持されている。本実施形態の建具1は、枠体10に対して障子20を内開きおよび内倒しの2通りの開き方で開閉できるいわゆるドレーキップ窓である。
以下の説明において、建具1の左右方向をX軸方向、建具1の上下方向をY軸方向、建具1の見込方向(室内外方向)をZ軸方向とする。X,Y,Z軸方向は互いに直交する。また、図2、3では、枠体10や障子20の断面を示すハッチングを省略する。
【0010】
枠体10は、上枠11、下枠12および左右の縦枠13、14を四周枠組みすることによって構成したものである。
障子20は、矩形板状の面材25と、面材25の四周に装着されて面材25を保持する框体26とを備えて構成される。框体26は、上框21、下框22および左右の縦框23、24を四周枠組みすることで構成されている。また、上框21、下框22、縦框23、24には、図2および図3に示すように、障子20を閉めた際に枠体10の室内面に当接する室内側タイト材27が四周連続して取り付けられている。
(【0011】以降は省略されています)
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