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公開番号2024121675
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-06
出願番号2023028895
出願日2023-02-27
発明の名称扉体
出願人三和シヤッター工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 5/20 20060101AFI20240830BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】
扉体の遮音性能を向上させる。
【解決手段】
第1見付面90と、第2見付面91と、中間面部(見付面部150´)と、第1見付面90と中間面部の間の第1空間S1と、第2見付面91と中間面部の間の第2空間S
2と、を備えた扉体であって、第1見付面90の内面には、第1空間S1において扉体の高さ方向に延びる複数の第1補強材18Aが設けてあり、第2見付面91の内面には、第2空間S2において扉体の高さ方向に延びる複数の第2補強材18Bが設けてあり、第1補強材18Aと第2補強材18Bは、異なる形状を有している。
【選択図】図30
特許請求の範囲【請求項1】
第1見付面と、
第1見付面よりも幅狭の第2見付面と、
第1見付面の幅方向両端の左右の第1見込面と、
第2見付面の幅方向両端の左右の第2見込面と、
第1見込面と第2見込面の少なくとも一方を結ぶように延びる中間見付面と、
内部空間と、
を備えた扉体であって、
前記第1見付面の内面には、前記内部空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第1補強材が設けてあり、
前記第2見付面の内面には、前記内部空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第2補強材が設けてあり、
前記第1補強材と前記第2補強材は、扉体の幅方向にズレていると共に、異なる形状を有している、
扉体。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記第1見付面の内面、前記第2見付面の内面の少なくとも一方には、扉体の高さ方向に延びる1本あるいは複数本の第3補強材が設けてあり、
前記第3補強材は、前記第1補強材及び前記第2補強材と異なる形状を有している、
請求項1に記載の扉体。
【請求項3】
前記第3補強材は、前記第1見付面、前記第2見付面を形成する表面材よりも肉厚である、
請求項2に記載の扉体。
【請求項4】
前記第3補強材が2本以上を設けられ、
扉体の幅方向の一方の端部から当該一方の端部に最近の第1の第3補強材までの第1距離と、扉体の幅方向の他方の端部から当該他方の端部に最近の第2の第3補強材までの第2距離が異なる、
請求項2、3いずれかに記載の扉体。
【請求項5】
第1見付面と、
第1見付面よりも幅狭の第2見付面と、
前記第2見付面と同幅で、前記第1見付面と前記第2見付面の間で延びる中間面部と、
第1見付面の幅方向両端の左右の第1見込面と、
第2見付面の幅方向両端の左右の第2見込面と、
第1見付面と中間面部の間の第1空間と、
第2見付面と中間面部の間の第2空間と、
を備えた扉体であって、
前記第1見付面の内面には、前記第1空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第1補強材が設けてあり、
前記第2見付面の内面には、前記第2空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第2補強材が設けてあり、
前記第1補強材と前記第2補強材は、異なる形状を有している、
扉体。
【請求項6】
前記第1補強材と前記第2補強材は、扉体の幅方向にズレている、
請求項5に記載の扉体。
【請求項7】
第1見付面と、
第1見付面よりも幅狭の第2見付面と、
前記第2見付面と同幅で、前記第1見付面と前記第2見付面の間で延びる中間面部と、
第1見付面の幅方向両端の左右の第1見込面と、
第2見付面の幅方向両端の左右の第2見込面と、
第1見付面と中間面部の間の第1空間と、
第2見付面と中間面部の間の第2空間と、
を備えた扉体であって、
前記第1見付面あるいは前記第2見付面の内面には、前記第1空間あるいは前記第2空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第1補強材が設けてあり、
前記中間面部には、前記第1空間あるいは前記第2空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第2補強材が設けてあり、
前記第1補強材と前記第2補強材は、異なる形状を有している、
扉体。
【請求項8】
前記第1補強材と前記第2補強材は、扉体の幅方向にズレている、
請求項7に記載の扉体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、遮音性能が向上された扉体に関するものである。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
遮音性能を表す指標としてT値が知られている。T値とは、サッシやドアの遮音性能を表し、日本工業規格(JIS)が定めた基準に基づいて、T-1・T-2・T-3・T-4という4つの等級に分類されている指標である。また、防音ドアの遮音性能を示す際に、JIS規格の等級(T1~T4)以上の性能のドアを、T-5・T-6といった等級で表す場合もある。近年、現場によっては、JIS規格の等級(T1~T4)以上の高遮音性能が要求される場合も増えてきている。
【0003】
ドア装置の遮音性能は、扉体の遮音性能及びドア枠の遮音性能に依存する。従来、ドア装置のドア枠及び扉体に吸音材(ロックウールやグラスウール等)を充填することで遮音構造を形成していたが(特許文献1参照)、JIS等級以上の高遮音性能を得ることは困難であった。ドア装置としての遮音性能を向上させるためには、扉体の遮音性能を向上させることが重要である。
【0004】
扉体は補強材として複数本の中骨を備えるものが多いが、中骨が屋内外の表面材をブリッジするように配置されると、特定の周波数帯域における音波の振動が中骨を介して共振することで伝わりやすくなり、遮音性能が低下するおそがあるという課題がある。
特開2019-39260
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、ドア装置の扉体の遮音性能を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を解決するべく本発明が採用した第1の技術手段は内部空間が1つの扉体に係り、
第1見付面と、
第1見付面よりも幅狭の第2見付面と、
第1見付面の幅方向両端の左右の第1見込面と、
第2見付面の幅方向両端の左右の第2見込面と、
第1見込面と第2見込面の少なくとも一方を結ぶように延びる中間見付面と、
内部空間と、
を備えた扉体であって、
前記第1見付面の内面には、前記内部空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第1補強材が設けてあり、
前記第2見付面の内面には、前記内部空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第2補強材が設けてあり、
前記第1補強材と前記第2補強材は、扉体の幅方向にズレていると共に、異なる形状を有している、
扉体、である。
1つの態様では、前記第1補強材、前記第2補強材は、断面視コ字形状ないしL形状の中縦骨である。
1つの態様では、前記第1補強材と前記第2補強材の板厚は同じである。
1つの態様では、前記第1補強材と前記第2補強材の板厚は異なる。
1つの態様では、前記第1補強材と前記第2補強材の板厚は、前記第1見付面及び前記第2見付面の板厚よりも厚い。
【0007】
1つの態様では、前記第1見付面の内面、前記第2見付面の内面の少なくとも一方には、扉体の高さ方向に延びる1本あるいは複数本の第3補強材が設けてあり、
前記第3補強材は、前記第1補強材及び前記第2補強材と異なる形状を有している。
1つの態様では、前記第3補強材は、前記第1見付面、前記第2見付面を形成する表面材よりも肉厚である。
1つの態様では、前記第3補強材の板厚は、前記第1補強材の板厚、前記第2補強材の板厚よりも厚い。
1つの態様では、前記第3補強材はフラットバーである。
前記第3補強材は、断面視コ字形状ないしL字形状であってもよい。
1つの態様では、前記第3補強材は垂直状に延びる。
1つの態様では、前記第3補強材は傾斜状に延びる。
1つの態様では、1本の第3補強材が、扉体の幅方向中央に対して偏移した位置に設けられる。
1つの態様では、前記第3補強材が2本以上設けられ、
扉体の幅方向の一方の端部から当該一方の端部に最近の第1の第3補強材までの第1距離と、扉体の幅方向の他方の端部から当該他方の端部に最近の第2の第3補強材までの第2距離が異なる。
1つの態様では、第3補強材間の距離は、前記第1距離及び前記第2距離と異なる。
1つの態様では、3本以上の第3補強材を設けた場合において、各第3補強材間の距離は互いに異なる。
【0008】
本発明が採用した第2の技術手段は、2つの内部空間を備えた扉体に係り、
第1見付面と、
第1見付面よりも幅狭の第2見付面と、
前記第2見付面と同幅で、前記第1見付面と前記第2見付面の間で延びる中間面部と、
第1見付面の幅方向両端の左右の第1見込面と、
第2見付面の幅方向両端の左右の第2見込面と、
第1見付面と中間面部の間の第1空間と、
第2見付面と中間面部の間の第2空間と、
を備えた扉体であって、
前記第1見付面の内面には、前記第1空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第1補強材が設けてあり、
前記第2見付面の内面には、前記第2空間において扉体の高さ方向に延びる複数の第2補強材が設けてあり、
前記第1補強材と前記第2補強材は、異なる形状を有している、
扉体、である。
【0009】
1つの態様では、前記第1補強材と前記第2補強材は、扉体の幅方向にズレている。
1つの態様では、前記第1補強材、前記第2補強材は、断面視コ字形状ないしL形状の中縦骨である。
1つの態様では、前記第1補強材と前記第2補強材の板厚は同じである。
1つの態様では、前記第1補強材と前記第2補強材の板厚は異なる。
【0010】
1つの態様では、前記中間面部には、第1空間あるいは/および第2空間において扉体の高さ方向に延びる第3補強材が設けてある。
1つの態様では、第3補強材は、断面視コ字形状ないしL形状の中縦骨、あるいは、フラットバーである。
1つの態様では、前記第1見付面、前記第2見付面、前記中間面部の少なくとも1つには、前記第3補強材に代えて、あるいは、加えて、第4補強材を設けてもよい。
1つの態様では、前記第4補強材は、フラットバーである。
1つの態様では、前記中間面部には、第1空間あるいは/および第2空間において扉体の幅方向に延びる補強材が設けてある。
1つの態様では、前記補強材は、断面視コ字形状ないしL形状の中横骨、あるいは、フラットバーである。
(【0011】以降は省略されています)

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