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公開番号2024134828
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-04
出願番号2023045225
出願日2023-03-22
発明の名称建具
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人
主分類E06B 3/62 20060101AFI20240927BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】パネル溝の開口周りに配置される樹脂部材を容易に製造することができる建具を提供する。
【解決手段】建具は、底部311、底部311の屋外側から見付け方向の内側に延びる屋外側壁部312c及び底部311の屋内側から見付け方向の内側に延びる屋内側壁部313cによってパネル溝31Cが形成された金属部材31Aと、金属部材31Aの屋内側に設けられた樹脂部材31Bと、を備え、樹脂部材31Bは、パネル溝31Cの開口側に配置される開口壁部365を有し、屋内側壁部313cの先端部には、係合部315が設けられ、開口壁部365は、係合部315に係合され、屋内側壁部313cの屋外面316aは、開口壁部365の屋外面365aよりも屋外側に配置されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
底部、前記底部の屋外側から見付け方向の内側に延びる屋外側壁部及び前記底部の屋内側から見付け方向の内側に延びる屋内側壁部によってパネル溝が形成された金属部材と、
前記金属部材の屋内側に設けられた樹脂部材と、を備え、
前記樹脂部材は、前記パネル溝の開口側に配置される開口壁部を有し、
前記屋内側壁部の先端部には、係合部が設けられ、
前記開口壁部は、前記係合部に係合され、
前記屋内側壁部の屋外面は、前記開口壁部の屋外面よりも屋外側に配置されている框を備える建具。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記屋内側壁部の屋内面は、前記開口壁部の屋外面に接触している請求項1に記載の建具。
【請求項3】
端部が前記パネル溝に配置されたパネルと、
前記パネルの屋内側を向く面と前記屋内側壁部との間に配置されるシーリング材と、を備えている請求項1または2に記載の建具。
【請求項4】
前記シーリング材は、前記屋内側壁部の見付け方向の内側の端部を覆っている請求項3に記載の建具。
【請求項5】
前記シーリング材は、前記屋内側壁部の屋外面及び前記開口壁部の屋外面に接触している請求項3に記載の建具。
【請求項6】
前記シーリング材は、
前記前記屋内側壁部の屋外面に接触する第1シーリング材と、
前記前記開口壁部の屋外面に接触する第2シーリング材と、を有する請求項5に記載の建具。
【請求項7】
前記第1シーリング材と前記第2シーリング材との間に配置されるバックアップ材及びボンドブレーカーの少なくとも一方を備える請求項6に記載の建具。
【請求項8】
前記第2シーリング材の屋内外方向の幅寸法は、前記第1シーリング材の屋内外方向の幅寸法よりも大きい請求項6に記載の建具。
【請求項9】
前記屋内側壁部の見付け方向の内側の端部は、前記開口壁部の見付け方向の内側の端部よりも、見付け方向の外側に配置されている請求項1または2に記載の建具。
【請求項10】
前記建具は、ビルに設置されるビル用建具である請求項1または2に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建具に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、建物の開口に設置される建具では、ガラスの周縁部が断面略U字状のグレージングチャンネルで覆われて、框のパネル溝に嵌め込まれている。ガラスの周縁部とパネル溝との間の隙間に、シーリング材が嵌め込まれている構成も知られている。アルミ樹脂複合サッシのパネル溝の内周面では、金属部材と樹脂部材とが面一になるように組み合わされていることがある(下記の特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-66746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記の建具では、樹脂部材は押出成形で製造されるため、パネル溝の内周面で金属部材と面一になるように樹脂部材の製造上の寸法精度を管理することが難しいという問題点がある。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、パネル溝の開口周りに配置される樹脂部材を容易に製造することができる建具を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る建具は、底部、前記底部の屋外側から見付け方向の内側に延びる屋外側壁部及び前記底部の屋内側から見付け方向の内側に延びる屋内側壁部によってパネル溝が形成された金属部材と、前記金属部材の屋内側に設けられた樹脂部材と、を備え、前記樹脂部材は、前記パネル溝の開口側に配置される開口壁部を有し、前記屋内側壁部の先端部には、係合部が設けられ、前記開口壁部は、前記係合部に係合され、前記屋内側壁部の屋外面は、前記開口壁部の屋外面よりも屋外側に配置されている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第一実施形態に係る建具の外障子部分の鉛直断面図。
第一実施形態に係る建具の内障子部分の鉛直断面図。
第一実施形態に係る建具の水平断面図。
第一実施形態に係る建具の上框の構成を示す鉛直断面図。
第一実施形態に係る建具の下框の構成を示す鉛直断面図。
第一実施形態に係る建具の戸先框の構成を示す水平断面図。
第一実施形態に係る建具の召合せ框の構成を示す水平断面図。
第二実施形態に係る建具の上框の構成を示す鉛直断面図。
第二実施形態に係る建具の下框の構成を示す鉛直断面図。
第二実施形態に係る建具の戸先框の構成を示す水平断面図。
第二実施形態に係る建具の召合せ框の構成を示す水平断面図。
第三実施形態に係る建具の下框の構成を示す鉛直断面図。
第四実施形態に係る建具の鉛直断面図。
第四実施形態に係る建具の上部の鉛直断面図。
第四実施形態に係る建具の下部の鉛直断面図。
第四実施形態に係る建具の側部の鉛直断面図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第一実施形態)
以下、第一実施形態に係る建具ついて、図面に基づいて説明する。以下の実施形態は、本開示の一態様を示すものであり、本開示を限定するものではなく、本開示の技術的思想の範囲内で任意に変更可能である。以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺等を異ならせている。
【0009】
建物の開口部に設けられる建具の一例として、ビル用建具の引違い窓を用いて説明する。図1に示すように、引違い窓100は、枠体1と、アングル2と、外障子3Xと、図2に示す内障子3Yと、を備えている。外障子3X及び内障子3Yは、枠体1の内側を幅方向にスライド可能とされている。
【0010】
ビル用建具とは、中層ビル(地上からの高さ12m超え31m以下)、高層ビル(地上からの高さ31m超え)及び超高層ビル(地上からの高さ60m超え)の建物に設置される建具である。中層ビル、高層ビル及び超高層ビルに設置される建具は、低層ビル(地上からの高さ12m以下)に設置される建具と比較して、高い耐風圧性能や水密性能、気密性能等が求められる。このため、中層ビル、高層ビル及び超高層ビルに設置されるビル用建具に要求される性能は、JIS A 4706:2021で定められるとおり、耐風圧性能としてはS-4等級以上、水密性能としてはW-4等級以上、気密性能としてはA-4以上が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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