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公開番号
2024123841
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-09-12
出願番号
2023031583
出願日
2023-03-02
発明の名称
作業台
出願人
アルインコ株式会社
代理人
個人
主分類
E06C
1/39 20060101AFI20240905BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】天板に対する乗降時や天板上での作業時における作業者の安全を確保する作業台を提供する。
【解決手段】天板に対する乗降方向Xと、該乗降方向に直交する左右幅方向Yに関して、天板の左右幅方向Yの少なくとも一方の側部に上向きに延びる手掛かり棒(12)を配設すると共に、該手掛かり棒の上端部にグリップ(13)を設けており、前記グリップは、手掛かり棒の軸方向に延びるハンドル部(16)の上部にフランジ状のサポート部(17)を設けており、前記サポート部(17)は、作業者が握る手指の触感により乗降方向Xと幅方向Yを感知させるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
支持フレームにより支持された天板に作業者が乗降し、天板の上で作業を行う作業台において、前記天板に対する乗降方向Xと、該乗降方向に直交する左右幅方向Yに関して、
前記作業台は、天板の左右幅方向Yの少なくとも一方の側部に上向きに延びる手掛かり棒(12)を配設すると共に、該手掛かり棒の上端部にグリップ(13)を設けており、
前記グリップは、手掛かり棒の軸方向に延びるハンドル部(16)と、該ハンドル部の上部に設けられたフランジ状のサポート部(17)を備えて成ることを特徴とする作業台。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
支持フレームにより支持された天板に作業者が乗降し、天板の上で作業を行う作業台において、前記天板に対する乗降方向Xと、該乗降方向に直交する左右幅方向Yに関して、
前記作業台は、天板の左右幅方向Yの少なくとも一方の側部に上向きに延びる手掛かり棒(12)を配設すると共に、該手掛かり棒の上端部にグリップ(13)を設けており、
前記グリップは、手掛かり棒の軸方向に延びるハンドル部(16)と、該ハンドル部の上部に設けられたフランジ状のサポート部(17)を備え、
前記サポート部(17)は、乗降方向Xに臨む第1縁部(20)と、左右幅方向Yに臨む第2縁部(21)を相互に、異なる形状として形成することにより、該サポート部(17)を握る手指の触感により乗降方向Xと幅方向Yを感知させるように構成されて成ることを特徴とする作業台。
【請求項3】
前記グリップ(13)は、天板の上に起立した作業者が腕を下向き姿勢としたとき前記サポート部(17)に手を置くことができる高さ位置に設けられており、
前記サポート部(17)は、外周の縁部に、乗降方向Xに対向して臨む一対の第1縁部(20)と、左右幅方向Yに対向して臨む一対の第2縁部(21)を形成しており、
前記第1縁部は、乗降方向Xに交差する直線部(22a)を形成し、前記第2縁部は、左右幅方向Yの内側に向けて凹曲された指受部(22b)を形成して成ることを特徴とする請求項2に記載の作業台。
【請求項4】
前記天板(2)は、前記支持フレームを構成する左右一対のサイドフレーム(1L)(1R)に固設した桟部材(6)により両端部が支持されると共に、前記桟部材の長手方向に間隔をあけて配置した複数の天板固定用ネジ手段(29)により固定されており、
前記手掛かり棒(12)は、一方のサイドフレーム(1R)の桟部材(6)に取付けられる固定金具(14)から立設され、該固定金具は、手掛かり棒を固定保持する保持部(23)の両側に延設された一対の翼部(24a)(24b)のうち一方の翼部を前記桟部材(6)に対して金具固定用ネジ手段(32)により固定されており、
前記天板固定用ネジ手段(29)は、天板(2)に設けた天板固定用ナット(30)に対して、天板固定用ボルト(31)を桟部材(6)の外側から挿通して螺着するように構成され、
前記金具固定用ネジ手段(32)は、前記桟部材(6)に設けた金具固定用ナット(33)に対して、金具固定用ボルト(34)を前記固定金具(14)の一方の翼部に外側から挿通して螺着するように構成され、
複数の天板固定用ネジ手段から選ばれた天板固定用ネジ手段(29)は、天板固定用ナット(30)及び天板固定用ボルト(31)をそれぞれ共締め用ナット(30a)及び共締め用ボルト(31a)とする共締めネジ手段(29a)を構成しており、
前記固定金具(14)の他方の翼部は、該共締めネジ手段(29a)の共締め用ボルト(31a)を外側から該翼部と桟部材(6)に挿通させて共締め用ナット(30a)に螺着することにより固定されるように構成されて成ることを特徴とする請求項2又は3に記載の作業台。
【請求項5】
前記固定金具(14)の一対の翼部(24a)(24b)のうち、一方の翼部を固定する金具固定用ネジ手段(32)と他方の翼部を固定する共締めネジ手段(29a)により1組の固定手段を構成しており、
前記桟部材(6)の長手方向の異なる位置に、複数組の固定手段(M1)(M2)が設けられて成る
ことを特徴とする請求項4に記載の作業台。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、天板に作業者が乗降し、天板の上で作業を行う作業台に関し、特に、乗降時や作業時における作業者の安全を確保する作業台に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
作業台は、作業者が作業を行うためのプラットホームとしての天板を備えており、高所作業のために提供される。
【0003】
例えば、比較的低い位置に天板を設けた踏み台のような小型の作業台においても、左右一対のサイドフレームに天板を架設し、作業者が天板に乗降するための踏板を天板に向けて階段状に設けている。その際、作業者が搭乗していないときは、キャスターにより床面を移動可能とする一方において、作業者が天板に搭乗しているときは、サイドフレームの下端部を床面に接地させることにより移動不能とした安定設置状態を可能とする作業台(以下、「自動接地型のキャスター付き作業台」という。)が知られている(特許文献1)。しかしながら、本明細書における「作業台」の語は、このような自動接地型のキャスター付き作業台や、その他の脚立や踏み台や可搬式作業台等の種々の作業台を広く含む意味であることを理解されたい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6630954号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の自動接地型のキャスター付き作業台の場合、作業者が天板に搭乗したときは、サイドフレームの下端部が床面に完全接地することにより移動不能に安定設置される。しかしながら、踏板に足を掛けながら床面と天板の間を乗降するときは、重心の移動により、接地が不完全とされた不安定な状態となるので、キャスターを介して位置ずれ移動するおそれがある。このため、作業者がよろめいて転倒する危険がある。
【0006】
また、作業者が床面に降下した状態で、作業台を押すことにより、キャスターを介して作業台を別の場所に移動させる際、作業者が手指で握持できるハンドルが設けられていないため、不便である。
【0007】
更に、自動接地型のキャスター付き作業台に限らず、作業台の天板の上に搭乗して高所作業を行う際、作業者は、常に足元を視認しながら作業を行わなければ、天板から足を踏み外すおそれがあり、危険にさらされるという問題がある。
【0008】
本発明は、上記問題を解決した作業台を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そこで、本発明が手段として構成したところは、支持フレームにより支持された天板に作業者が乗降し、天板の上で作業を行う作業台において、前記天板に対する乗降方向Xと、該乗降方向に直交する左右幅方向Yに関して、前記作業台は、天板の左右幅方向Yの少なくとも一方の側部に上向きに延びる手掛かり棒を配設すると共に、該手掛かり棒の上端部にグリップを設けており、前記グリップは、手掛かり棒の軸方向に延びるハンドル部と、該ハンドル部の上部に設けられたフランジ状のサポート部を備えて成る点にあり、好ましくは、前記サポート部は、乗降方向Xに臨む第1縁部と、左右幅方向Yに臨む第2縁部を相互に、異なる形状として形成することにより、該サポート部を握る手指の触感により乗降方向Xと幅方向Yを感知させるように構成されて成る点にある。
【0010】
好ましくは、前記グリップは、天板の上に起立した作業者が腕を下向き姿勢としたとき前記サポート部に手を置くことができる高さ位置に設けられており、前記サポート部は、外周の縁部に、乗降方向Xに対向して臨む一対の第1縁部と、左右幅方向Yに対向して臨む一対の第2縁部を形成しており、前記第1縁部は、乗降方向Xに交差する直線部を形成し、前記第2縁部は、左右幅方向Yの内側に向けて凹曲された指受部を形成している。
(【0011】以降は省略されています)
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