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公開番号2024162518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078083
出願日2023-05-10
発明の名称建具
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E06B 1/18 20060101AFI20241114BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】ねじ孔を要因とする外部への漏水を抑制することができるとともに、排水経路250の排水性が確保される建具を提供する。
【解決手段】躯体の開口部7に配置される枠体20と、枠体20の内側に配置される戸体4と、を備える建具であって、枠体20は、排水経路250を有する下枠22Aと、下枠22Aにねじ止めにより接合される縦枠23、24と、を有し、下枠22Aは、排水経路250内にタッピングホール756を有し、縦枠23、24は、ねじ挿通孔23aに挿通されるねじ11がタッピングホール756にねじ込まれることにより下枠22Aに締結され、ねじ11は、ねじ挿通孔23aを液密的に塞ぐシールリング15を含む。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
躯体の開口部に配置される枠体と、
前記枠体の内側に配置される障子と、を備える建具であって、
前記枠体は、排水経路を有する第1の枠体と、
前記第1の枠体にねじ止めにより接合される第2の枠体と、を有し、
前記第1の枠体は、前記排水経路内にねじ孔を有し、
前記第2の枠体は、当該第2の枠体に形成されたねじ挿通孔に挿通されるねじが前記ねじ孔にねじ込まれることにより前記第1の枠体に締結され、
前記ねじは、前記ねじ挿通孔を液密的に塞ぐ止水材を含む、建具。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記第1の枠体は、第1の枠部材と、前記第1の枠部材に接合される第2の枠部材と、を含み、
前記排水経路は、前記第1の枠部材と前記第2の枠部材との間に形成され、
前記ねじ孔は、少なくとも前記第1の枠部材及び前記第2の枠部材のいずれか一方に設けられる、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記止水材は、前記ねじの頭部の座面側に配置されるシールリングである、請求項1に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
従来、形材を四周枠組みした枠体の内側に戸体や窓等の障子が組み込まれる建具が知られている。特許文献1には、上枠及び下枠のそれぞれの長手方向の端面を、左右の縦枠のそれぞれの内側の側面に突き当て、側方から縦枠に挿通したねじを、上枠及び下枠に形成されているタッピングホールにねじ込んで締結する構造の建具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-182618号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
例えば下枠等の枠体は、内部に侵入する雨水等の水を外部に排水するための排水経路を有するものがある。この種の枠体にあって上記のようなタッピングホールを設ける場合には、タッピングホールを介して排水経路から外部へ水分が漏出することを防ぐために、排水経路を区画する枠体の外側にタッピングホールを設けている。しかしながら、枠体の外側にタッピングホールを設ける構造では、タッピングホールを含む枠体全体の断面寸法等に制約がある場合、排水経路が狭くなって排水性の低下を招く。そこで本開示は、タッピングホール等のねじ孔を要因とする外部への漏水を抑制することができるとともに、排水経路の排水性が確保される建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、躯体の開口部に配置される枠体と、前記枠体の内側に配置される障子と、を備える建具であって、前記枠体は、排水経路を有する第1の枠体と、前記第1の枠体にねじ止めにより接合される第2の枠体と、を有し、前記第1の枠体は、前記排水経路内にねじ孔を有し、前記第2の枠体は、当該第2の枠体に形成されたねじ挿通孔に挿通されるねじが前記ねじ孔にねじ込まれることにより前記第1の枠体に締結され、前記ねじは、前記ねじ挿通孔を液密的に塞ぐ止水材を含む、建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態に係る建具を室外側から見た姿図である。
実施形態に係る建具を室内側から見た姿図である。
実施形態に係る建具であって、当該建具が備える上障子及び下障子が開いた状態を示す斜視図である。
図2のIV-IV線に対応する一部破断断面図である。
図4のV部拡大図である。
縦枠を下枠に取り付ける構造を示す図であって、図2のVI線で囲った部分に対応する正面断面図である。
実施形態のねじを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、図面を参照しつつ実施形態について説明する。なお、本明細書において、「見付方向」とは、建物に形成された開口部に納められた建具における障子の面方向を意味し、「見込方向」とは、上記障子の厚さ方向(奥行方向)を意味する。また、「幅方向」とは、障子を正面から見た場合の左右方向を意味し、「上下方向」とは、障子を正面から見た場合の上下方向を意味する。また、「平行」とは、完全な平行だけでなく、一定の誤差範囲内の実質的な平行も含む。
【0008】
図1は、実施形態の建具1を室外側から見た姿図である。図2は、建具1を室内側から見た姿図である。図3は、建具1が備える上障子5及び下障子6が開いた状態を示す斜視図である。
【0009】
はじめに、図1~図3を参照して、建具1の基本構成について説明する。実施形態の建具1は、勝手口ドア等のドアである。建具1は、建物に形成された縦長矩形の開口部7に納められる。建具1は、建物の開口部7に取り付けられる枠体20と、枠体20の内側に開閉可能に配置される障子としての戸体4と、を備える。戸体4は、一方の側部が枠体20にヒンジ結合されたいわゆる開き戸である。
【0010】
枠体20は、上下にそれぞれ配置される上枠21A及び下枠22Aと、吊元側の縦枠23及び戸先側の縦枠24により矩形に枠組みされる。上枠21A及び下枠22Aは本開示に係る枠体ならびに建具部材の一例であって、幅方向(左右方向)に延びている。各縦枠23、24は、上下方向に延びている。戸体4は、スイング框体40と、スイング框体40に嵌め込まれる上障子5及び下障子6と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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