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公開番号2024172582
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-12
出願番号2023090381
出願日2023-05-31
発明の名称建具
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E06B 3/30 20060101AFI20241205BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】建具の高級感や美観や質感を損なうことなく、建具の縦辺部での断熱性を向上させる。
【解決手段】建具における少なくとも1つの縦辺部は、縦辺金属部と、縦辺樹脂部と、縦辺カバーと、を含む。縦辺金属部は、上下方向に延在する金属製の部位である。縦辺樹脂部は、縦辺金属部に沿って上下方向に延在する樹脂製の部位である。縦辺カバーは、縦辺樹脂部に沿って上下方向に延在すると共に、縦辺樹脂部における見付け方向の少なくとも一方側の端部を覆う金属製の部位である。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
建具であって、
前記建具における少なくとも1つの縦辺部は、
上下方向に延在する金属製の縦辺金属部と、
前記縦辺金属部に沿って上下方向に延在する樹脂製の縦辺樹脂部と、
前記縦辺樹脂部に沿って上下方向に延在すると共に、前記縦辺樹脂部における見付け方向の少なくとも一方側の端部を覆う金属製の縦辺カバーと、を含む、
建具。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
内周側に開口が形成されている枠体と、前記枠体の室外側寄りに設けられており、戸尻側への移動によって前記開口を開き、戸先側への移動によって前記開口を閉じる障子と、を備え、
前記障子における前記戸先側の前記縦辺部としての戸先框は、前記縦辺金属部としての戸先框金属部と、前記縦辺樹脂部としての戸先框樹脂部と、前記縦辺カバーとしての戸先框カバーと、を備える、
請求項1に記載の建具。
【請求項3】
内周側に開口が形成されている枠体と、前記枠体の室外側寄りに設けられており、戸尻側への移動によって前記開口を開き、戸先側への移動によって前記開口を閉じる障子と、を備え、
前記障子における前記戸尻側の前記縦辺部としての戸尻框は、前記縦辺金属部としての戸尻框金属部と、前記縦辺樹脂部としての戸尻框樹脂部と、前記縦辺カバーとしての戸尻框カバーと、を備える、
請求項1又は2に記載の建具。
【請求項4】
内周側に開口が形成されている枠体と、前記枠体の室外側寄りに設けられており、戸尻側への移動によって前記開口を開き、戸先側への移動によって前記開口を閉じる障子と、を備え、
前記枠体における前記開口よりも前記戸尻側の前記縦辺部としての戸尻枠は、前記縦辺金属部としての戸尻枠金属部と、前記縦辺樹脂部としての戸尻枠樹脂部と、前記縦辺カバーとしての戸尻枠カバーと、を備える、
請求項1又は2に記載の建具。
【請求項5】
前記戸先框金属部は、室内側に突出すると共に上下方向に延在する突条を備え、
前記戸先框樹脂部は、前記戸先框金属部の突条よりも前記戸尻側を含む範囲に設けられており、
前記戸先框カバーは、前記戸先框樹脂部における少なくとも前記戸尻側の端部を前記戸尻側から覆う、
請求項2に記載の建具。
【請求項6】
前記戸尻框金属部は、室内側に突出すると共に上下方向に延在する突条を備え、
前記戸尻框樹脂部は、前記戸尻框金属部の突条よりも前記戸先側を含む範囲に設けられており、
前記戸尻框カバーは、前記戸尻框樹脂部における少なくとも前記戸先側の端部を前記戸先側から覆う、
請求項3に記載の建具。
【請求項7】
前記戸尻枠金属部は、前記室外側に突出すると共に上下方向に延在する突条を備え、
前記戸尻枠樹脂部は、前記戸尻枠金属部の突条よりも前記戸尻側を含む範囲に設けられており、
前記戸尻枠カバーは、前記戸尻枠樹脂部における少なくとも前記戸尻側の端部を前記戸尻側から覆う、
請求項4に記載の建具。
【請求項8】
前記障子よりも前記室内側には、可動框と、一端部が前記可動框に接続されている網部と、を含む網戸が設けられており、前記網戸を全開した状態において、前記網部は、前記枠体における前記開口よりも前記戸先側の縦辺部と前記可動框とによって囲まれる領域に収納され、
前記障子を全閉すると共に、前記網戸を全開した状態において、前記戸先框カバーにおける前記戸尻側の見込み面と、前記網戸における前記戸尻側の見込み面とが、同一平面上に位置する、
請求項5に記載の建具。
【請求項9】
前記障子を全閉した状態において、前記戸尻框カバーにおける前記戸先側の見込み面と、前記枠体の前記縦辺部における前記戸先側の見込み面とが、同一平面上に位置する、
請求項6に記載の建具。
【請求項10】
前記障子を全閉した状態において、前記障子における前記戸尻側の見込み面と、前記戸尻枠カバーにおける前記戸尻側の見込み面とが、同一平面上に位置する、
請求項7に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、建具に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
建具の中には、上下方向に延在する金属製の縦辺部を備えるものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-46078号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示者らは、このような建具において、以下に示す問題がある点に着目した。縦辺部は強度上、金属製が好ましいが、断熱性能が悪いという欠点がある。他方、これを解決するために、単に縦辺部の室内側などを樹脂製の部材で覆う構造にしたのでは、建具から高級感や美観や質感が損なわれてしまう。
【0005】
本開示は、上記事情に鑑みてなされたものであり、建具の高級感や美観や質感を損なうのを抑制しつつ、建具の縦辺部での断熱性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の建具における少なくとも1つの縦辺部は、
上下方向に延在する金属製の縦辺金属部と、
前記縦辺金属部に沿って上下方向に延在する樹脂製の縦辺樹脂部と、
前記縦辺樹脂部に沿って上下方向に延在すると共に、前記縦辺樹脂部における見付け方向の少なくとも一方側の端部を覆う金属製の縦辺カバーと、を含む。
【図面の簡単な説明】
【0007】
第1実施形態の建具を室内側から見た図である。
図1の状態から障子を開けて網戸を閉めた状態を示す図である。
図1のIII-III線の断面を示す図である。
左枠およびその周辺を示す平面断面図である。
最左の方立およびその周辺を示す平面断面図である。
右枠およびその周辺を示す平面断面図である。
開閉窓を示す平面断面図であり、具体的には図3の左部を拡大した図である。
図7の状態から障子を開けて網戸を閉めた状態を示す図であり、具体的には、図2のVIII-VIII線の断面を示す図である。
網戸を全閉する直前の網戸の右端部を示す平面断面図である。
網戸の全閉状態を示す平面断面図であり、具体的には、図8の右端部を拡大した図である。
網戸を示す左断面図であり、具体的には、図2のXI-XI線の断面を示す図である。
全開状態の網戸の右上端部を示す正面断面図であり、具体的には、図4のXII-XII線の断面の一部を示す図である。
全閉状態の網戸の右上端部を示す断面斜視図である。
障子を示す左断面図であり、具体的には、図1のXIV-XIV線の断面を示す図である。
FIX窓を示す左断面図であり、具体的には、図1のXV-XV線の断面を示す図である。
ガラスパネルの嵌め込み作業時を示す左断面図である。
下枠にガラスパネル仮置き部材を取り付けた状態を示す左断面図である。
さらにデッキを取り付けた状態を示す左断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。ただし、本開示は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱ない範囲内で適宜変更して実施できる。
【0009】
[第1実施形態]
図1に示す本実施形態の建具1は、所定の部屋の内側としての室内と、当該部屋の外側としての室外と、を仕切っている。以下、図3に示すように、室内から室外に向かう方向を「室外方向O」といい、その反対方向を「室内方向I」という。また、室外方向Oと室内方向Iとを、まとめて「見込み方向O,I」という。また、図1に示すように、室内から室外方向Oに見たものを「正面視」といい、正面視での左側を「左」といい、正面視での右側を「右」という。ただし、本実施形態は、以下とは左右反対に実施してもよい。なお、以下でいう「左右方向」は、「見付け方向」と読み替えてもよい。
【0010】
図1に示すように、建具1は、左端部に開閉窓3を備えると共に、開閉窓3よりも右側に複数のFIX窓7を左右方向L,Rに並べて備える。図ではFIX窓7は3枚であるが、2枚であっても、4枚以上であってもよい。開閉窓3および複数のFIX窓7の上下方向の寸法は、いずれも3m以上である。
(【0011】以降は省略されています)

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