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公開番号2024168879
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-12-05
出願番号2023085905
出願日2023-05-25
発明の名称建具
出願人株式会社LIXIL
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E06B 3/32 20060101AFI20241128BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】障子が撓んでも気密材の機能が維持される建具を提供する。
【解決手段】建物の開口部4に設けられる枠体2と、枠体2の内側に、移動可能に配置される障子3と、を備える建具であって、枠体2に、障子3が閉じた状態で当該障子3の見込み面32kに当接する気密材60が配置される。気密材60は、障子3に対して見込み方向に所定の長さをもって弾性的に当接する当接部62を有する。気密材60の、障子3が閉じた状態から移動する側の位置に、障子3の移動する側に向かうにつれて枠体2側に開くように延びる傾斜面63bを有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
建物の開口部に設けられる枠体と、
前記枠体の内側に、移動可能に配置される障子と、を備える建具であって、
前記枠体に、前記障子が閉じた状態で当該障子の見込み面に当接する気密材が配置される、建具。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記障子は、当該障子の少なくとも戸先が見込み方向に移動可能に配置される、請求項1に記載の建具。
【請求項3】
前記気密材は、前記障子に対して見込み方向に所定の長さをもって弾性的に当接する当接部を有する、請求項1または2に記載の建具。
【請求項4】
前記気密材の、見込み方向での前記障子の開く側の位置に、前記障子の開く側に向かうにつれて前記枠体側に開くように延びる傾斜面を有する、請求項1または2に記載の建具。
前記気密材の、前記障子が閉じた状態から移動する側の位置に、前記障子の前記移動する側に向かうにつれて前記枠体側に開くように延びる傾斜面を有する、請求項1または2に記載の建具。
【請求項5】
前記気密材の、前記障子に対する離接方向の位置を調整可能な調整部材を有する、請求項1または2に記載の建具。
【請求項6】
前記気密材は、前記調整部材を覆う状態に配置されるとともに、見込み方向両端部の少なくとも一方に、前記枠体に直接あるいは間接的に着脱可能に係合する係合部を有する、請求項5に記載の建具。
【請求項7】
前記枠体と前記気密材との間に、前記気密材を前記障子の側に付勢する付勢部が配置される、請求項1または2に記載の建具。
【請求項8】
前記障子は、前記開口部の幅方向にスライド可能、もしくは見込み方向に平行移動可能である、請求項1または2に記載の建具。
【請求項9】
前記枠体は、前記開口部の幅方向に延びる上枠及び下枠と、前記上枠と下枠とを連結する一対の縦枠と、を含み、
前記上枠及び前記下枠のそれぞれは、前記障子との間を塞ぐ第2気密材を有し、
前記気密材は、前記上枠及び前記下枠に飲み込まれるとともに、前記第2気密材に当接する、請求項1または2に記載の建具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、障子を備える建具に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物の開口部に設けた枠体の内側に、開き窓等の見込み方向に移動可能な障子を配置し、枠体に、障子の見付け面に当接する気密材を取り付けた建具が知られている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載の建具においては、開き窓の戸先側の框と枠体との間に、障子の安定した閉鎖状態を維持するロックピンが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-101428号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、縦枠に取り付けた気密材が障子の室内側の見付け面に当接するような構造の場合、室外(屋外)に面する障子が例えば強風を受けるなどして負圧を受けると、障子が室外側に撓んで気密材から離間する事態が生じる。特に障子の高さが大きい場合、この事態が生じやすい。上記ロックピンを配置すれば、障子は撓みが抑えられ気密材から離間しにくくなるが、構成の複雑化やコスト増大という問題を招く。そこで本開示は、障子が撓んでも気密材の機能が維持される建具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示は、建物の開口部に設けられる枠体と、前記枠体の内側に、移動可能に配置される障子と、を備える建具であって、前記枠体に、前記障子が閉じた状態で当該障子の見込み面に当接する気密材が配置される建具に関する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
実施形態の建具である窓を室内側から見た正面図である。
(A):図1のIIA-IIA線に沿った横断面図、(B):図1のIIA-IIA線に対応する窓1の横断面図であって、窓を開く動作の第1段階を示す図、図2(C):図1のIIA-IIA線に対応する窓1の横断面図であって、窓が開いた状態を示す図である。
図1のIII-III線に沿った横断面図であって、枠体と第1障子との取合い構造の一部を示す図である。
図1のIV-IV線に沿った横断面図であって、枠体と第1障子との取合い構造の一部を示す図である。
図1のIII-III線に沿った横断面に対応する図であって、第1障子が開いた位置にある状態を示す図である。
図1のIII-III線に沿った横断面に対応する図であって、第1障子が閉じた位置にある状態を示す図である。
第1枠体の第1縦枠及び第2枠体の第2縦枠の一部破断斜視図であって、気密材が設けられている状態を示す。
図7の状態から気密材を除いた状態を示す図である。
図8の状態からベースプレートを除いた状態を示す図である。
図3に対応する図であって、気密材をめくって調整部材を操作可能とした状態の一例を示す図である。
気密材の第1変形例を示す横断面図である。
気密材の第2変形例を示す横断面図である。
気密材の第3変形例を示す横断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、実施形態の建具としての窓1について、図面を参照しながら説明する。図1は、実施形態の窓1が閉じた状態を示す図であって、室内側から見た正面図である。図2(A)は、図1のIIA-IIA線に沿った窓1の横断面図である。図2(B)及び図2(C)は、いずれも図1のIIA-IIA線に対応する窓1の横断面図であって、図2(B)は窓1を開く動作の第1段階を示し、図2(C)は窓1が開いた状態を示している。図2(A)、(B)、(C)においては、窓1に対する室内側及び室外側を示している。なお、図3~図13も同様に室内側及び室外側を示している。
【0008】
窓1は、枠体2と、枠体2の内側に配置される複数の障子3と、を備える。枠体2は、住宅等の建物に形成される開口部4の上縁に設けられる上枠2Aと、開口部4の下縁に設けられる下枠2Bと、開口部4の両側縁にそれぞれ設けられ、上枠2Aと下枠2Bとを連結する左右一対の縦枠2C、2Cと、を含む。上枠2A及び下枠2Bは開口部の幅方向に延び、縦枠2Cは上下方向に延びる。上枠2A、下枠2B及び縦枠2Cは、アルミニウム等の金属からなる形材で構成される。
【0009】
実施形態の障子3は、開口部4の幅方向に並ぶ3枚の障子、すなわち第1障子3A、第2障子3B及び第3障子3Cを有する。図1及び図2に示すように、窓1が閉じた状態で、左側から順に第1障子3A、第2障子3B、第3障子3Cが開口部4の幅方向に直線状に並ぶ。
【0010】
図2(B)に示すように、第1障子3Aは、図2(A)に示す閉位置から、室内側に、その厚み1枚分よりもやや大きい程度の距離を平行移動可能に構成される。このように第1障子3Aを室内側に平行移動させた状態で、第2障子3Bは、図2(C)に示すように第1障子3A側にスライドさせて第1障子3Aと見込み方向(室内外方向であって奥行方向)に重ねることができる。これによって窓1は、第2障子3Bがあったスペースが空き、開いた状態となる。すなわち第1障子3Aは、閉位置と開位置との間を、見込み方向に平行移動可能に配置され、第2障子3Bは、下枠2Bに沿って開口部4の幅方向にスライド可能に配置される。
(【0011】以降は省略されています)

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