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公開番号2024133991
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-03
出願番号2023044048
出願日2023-03-20
発明の名称居室設備
出願人富士フイルム株式会社
代理人個人,個人
主分類E06B 9/24 20060101AFI20240926BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約【課題】様々な観察角度からでも好適にディスプレイ表示光を遮断し、居室のプライバシーを確保できる居室設備を提供する。
【解決手段】表示面から光を出射するディスプレイと、居室外に面した窓を有し、窓は、表示面からの光の入射量I1よりも、表示面からの前記光の出射量I2が小さく、光の前記居室外への光漏れが防止された、居室設備。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
表示面から光を出射するディスプレイと、居室外に面した窓を有する居室設備であって、前記窓は、前記表示面からの前記光の入射量I1よりも、前記表示面からの前記光の出射量I2が小さく、前記光の前記居室外への光漏れが防止された、居室設備。
続きを表示（約 410 文字）【請求項２】
前記ディスプレイの出射光が円偏光であり、かつ前記窓には少なくとも直線偏光板と１／４λ板が積層されており前記ディスプレイの前記円偏光を吸収する、請求項１に記載の居室設備。
【請求項３】
前記１／４λ板は、複数の光学異方性フィルムから構成される積層体である、請求項１に記載の居室設備。
【請求項４】
前記複数の光学異方性フィルムのうち少なくとも１つ以上のフィルムが配向を固定化された液晶材料からなる、請求項１に記載の居室設備
【請求項５】
前記居室設備は自動車車内設備である、請求項１～４のいずれか一項に記載の居室設備。
【請求項６】
前記居室設備は自動車車内設備であり、前記ディスプレイは運転席よりも後方に配置されたパッセンジャー向けディスプレイであり、前記窓はリアサイドおよび／またはリアウインドウである、請求項５に記載の居室設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、居室内のディスプレイの表示光や内容が居室外に見えないようにしプライバシー性を向上させる一方で、室内から窓を通して十分な明るさで室外を見ることができる居室設備を提供する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
液晶や有機ＥＬなどに代表されるディスプレイの進化と自動車の車内空間快適性技術向上の両面から、自動車車内への薄型軽量ディスプレイの導入が進んでいる。カーナビやインパネ計器の代替に加え、近年はパッセンジャー向けのディスプレイが導入され、特に後部座席用の大型化が進んでいる。
【０００３】
これにともない、ディスプレイの表示光や内容が車外からも容易に視認できるようになり、プライバシーの観点で問題になりつつある。
また、こうしたディスプレイ光は他のドライバーの注意力を阻害し、安全運転の上でも好ましくない状況にある。
【０００４】
室内からの光漏れ防止の観点では、ディスプレイ光とは直接関連しないものの、特許文献１には、反射偏光子と円偏光光源を用いた室内設備が開示されているが、室内側も室外側いずれも窓からの反射光強度が高くなり鏡のような見栄えになるため、意匠的には好ましくないか好みが別れる。また、窓の法線方向に対して斜め方向から見た場合には１／４λ条件からずれるために円偏光補償がされず、光漏れが多く観察される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２０１１－１４４５１１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
本発明が解決しようとする課題は、様々な観察角度からでも好適にディスプレイ表示光を遮断し居室のプライバシーを確保できる居室設備を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
すなわち、本発明者らは、以下の構成により上記課題を解決できることを見出した。
【０００８】
［１］表示面から光を出射するディスプレイと、居室外に面した窓を有する居室設備であって、前記窓は、前記表示面からの前記光の入射量I1よりも、前記表示面からの前記光の出射量I2が小さく、前記光の前記居室外への光漏れが防止された、居室設備。
［２］上記ディスプレイの出射光が円偏光であり、かつ上記窓には少なくとも直線偏光板と１／４λ板が積層されており上記ディスプレイの前記円偏光を吸収する、［１］に記載の居室設備。
［３］上記１／４λ板は、複数の光学異方性フィルムから構成される積層体である、［１］または［２］に記載の居室設備。
［４］上記複数の光学異方性フィルムのうち少なくとも１つ以上のフィルムが配向を固定化された液晶材料からなる、［１］～［３］のいずれか１つに記載の居室設備
［５］上記居室設備は自動車車内設備である、［１］～［４］のいずれか１つに記載の居室設備。
［６］上記居室設備は自動車車内設備であり、上記ディスプレイは運転席よりも後方に配置されたパッセンジャー向けディスプレイであり、上記窓はリアサイドおよび／またはリアウインドウである、［５］に記載の居室設備。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、室内に設置したディスプレイ表示の窓から室外への光漏れを遮断することができる居室設備、特に様々な方向への光漏れを好適に抑制でき、車載にも有効な居室設備を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明の居室設備の一実施態様の概略断面図の例である。
本発明の居室設備の光漏れ防止の仕組みを示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

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