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公開番号
2024135290
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-10-04
出願番号
2023045909
出願日
2023-03-22
発明の名称
二重窓用の内窓
出願人
個人
代理人
弁理士法人平和国際特許事務所
主分類
E06B
3/984 20060101AFI20240927BHJP(戸,窓,シャッタまたはローラブラインド一般;はしご)
要約
【課題】既設窓枠に取り付けて使用することができ、なるべく簡易な構造で高い施工性と強度を有して、周囲の雰囲気に調和しやすい見た目にも優れた二重窓用の内窓を提供する。
【解決手段】建築物の既存の窓1の窓枠2に取り付けられる二重窓用の内窓100Aであって、上枠11,下枠12,左縦枠13,右縦枠14の枠部材を組み立ててなる木製の枠体10と、前記枠体10の内側に保持された樹脂製の窓板20と、からなり、前記窓板20は前記枠体10の内側に形成した溝に差し込んで保持されており、前記窓枠20の枠部材同士は、円柱形係合凸部31と、同形状の円柱形係合凹部32との嵌合によって組み立てられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物の既存の窓に取り付けられる二重窓用の内窓であって、
上枠,下枠,左縦枠,右縦枠の枠部材を組み立ててなる木製の枠体と、
前記枠体の内側に保持された樹脂製の窓板と、からなり、
前記枠部材のうち少なくとも対向する一対の枠部材は、組立時に内側に位置する側面に長さ方向に溝が形成されており、前記窓板は前記溝に差し込んで保持されており、
前記窓枠の枠部材同士は、円柱係合凸部と、同形状の円柱係合凹部との嵌合によって組み立てられている、
ことを特徴とする二重窓用の内窓。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
前記窓板が、中空構造のポリカーボネート製である、
ことを特徴とする請求項1記載の二重窓用の内窓。
【請求項3】
前記枠体の外側形状が、前記窓の窓枠の内側形状と略一致する、
ことを特徴とする請求項1記載の二重窓用の内窓。
【請求項4】
前記枠体の部材として更に中間枠を有する、
ことを特徴とする請求項1記載の二重窓用の内窓。
【請求項5】
前記窓板が複数枚であるとともに前記溝が平行に複数本形成されており、各前記窓板が各前記溝に差し込まれている、
ことを特徴とする請求項1記載の二重窓用の内窓。
【請求項6】
前記枠体の外周に外枠を有し、
前記外枠と前記枠体は蝶番により開閉自在に接続されており、
前記外枠の外側形状が、前記窓の窓枠の内側形状と略一致する、
ことを特徴とする請求項1記載の二重窓用の内窓。
【請求項7】
前記枠体を構成する枠部材のうち少なくとも1つは、長さ方向に分割された各片と、前記各片を接合する接合手段とからなり、
前記接合手段は、
前記各片同士の対向する端面に穿設された挿入穴と、
連通した前記挿入穴の双方に挿入される柱状部材と、
ピン状部材と、からなり、
前記柱状部材を前記挿入穴に挿入した状態で、前記片の側面から前記柱状部材を貫通して前記ピン状部材を装着することで接合するものである、
ことを特徴とする請求項1記載の二重窓用の内窓。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、既設窓枠に取り付けて使用する二重窓用の内窓に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、室内外を断熱して、暖房効率の向上や省エネルギーを図るための二重窓が知られているが、主に暖房が必須となる寒冷な地域において採用されることが多かった。一方、近年は特に化石燃料の高騰などを要因として省エネルギーの重要性と意識が高まり、建造物における断熱性能が広く求められるようになったが、二重窓、あるいは複層ガラスのような特殊な窓は一般的にコストが高く、気軽に導入できるものとは言い難かった。
【0003】
そこで、例えば特開2014-088677号公報(特許文献1)、特開2011-069142号公報(特許文献2)、特開2006-233736号公報(特許文献3)に示すように、緩衝材(シール材)を介して合成樹脂製の断熱材を既設窓に装着する形式の二重窓が知られており、これら従来発明によれば、安価に二重窓と同様の断熱効果が得られるものとされている。
【0004】
しかしながら、例えば住宅や事業所等の人の目に触れる建築物においては数値上の断熱性能のみが重要視されるものではなく、見た目、すなわち周囲の雰囲気との調和も不可欠な要素であるところ、上述の従来発明は見た目に関する配慮に欠けるものであり、また、容易に装着または着脱可能な施工性と、振動や衝撃に対する強度のバランスについても改善の余地があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2014-088677号公報
特開2011-069142号公報
特開2006-233736号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、既設窓枠に取り付けて使用することができ、なるべく簡易な構造で高い施工性と強度を有して、周囲の雰囲気に調和しやすい見た目にも優れた二重窓用の内窓を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するためになされた本発明である二重窓用の内窓は、建築物の既存の窓に取り付けられる二重窓用の内窓であって、
上枠,下枠,左縦枠,右縦枠の枠部材を組み立ててなる木製の枠体と、
前記枠体の内側に保持された樹脂製の窓板と、からなり、
前記枠部材のうち少なくとも対向する一対の枠部材は、組立時に内側に位置する側面に長さ方向に溝が形成されており、前記窓板は前記溝に差し込んで保持されており、
前記窓枠の枠部材同士は、円柱形係合凸部と、同形状の円柱形係合凹部との嵌合によって組み立てられている、ことを特徴とする。
【0008】
上記構成を有する本発明によれば、既設の窓に取り付ける二重窓用の内窓において木製の枠体と樹脂板を用いることで、既存の窓の雰囲気を阻害することなく、且つ、円柱形係合凸部と、同形状の円柱形係合凹部との嵌合によって組み立てるものとしたことで、組立が容易であるとともに、ねじれを吸収可能であるため、窓板に加わる負荷を軽減し、構造的にも強い内窓を提供することができる。
【0009】
本発明において、前記窓板が、中空構造のポリカーボネート製である場合、軽量で強靭かつ優れた断熱性能を発揮するため特に望ましい。
【0010】
本発明において、前記枠体の外側形状が、前記窓の窓枠の内側形状と略一致する場合、別途取付部材を要さずに単純な嵌め込みによって取り付けが可能となり、枠体である木材の調湿・膨張収縮作用が働くため、隙間を生じる心配もない。
(【0011】以降は省略されています)
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