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公開番号2024162505
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023078067
出願日2023-05-10
発明の名称乗物シート用シートバック
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人名古屋国際弁理士法人
主分類B60N 2/68 20060101AFI20241114BHJP(車両一般)
要約【課題】 バックフレームと乗物とを強固に連結可能な乗物シート用シートバックの一例を開示する。
【解決手段】 バックフレーム2を回転可能に支持するブラケット3は、乗物のフロアパネルFPにFPボルトにて固定される第1固定部31A、及び当該乗物の補強部材CMに固定ボルトにて固定される第2固定部32Aを有する。これにより、シートバック1は、乗物のフロアパネルFP及び補強部材CMにより乗物に連結固定された構成となる。したがって、ブラケット3が強固に乗物に連結固定される構成となり得るので、バックフレーム2と乗物との連結に損傷が生じることが未然に抑制され得る。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
乗物に搭載される乗物用シートに適用されるシートバックにおいて、
骨格を構成するバックフレームと、
前記バックフレームを回転可能に支持するブラケットであって、乗物のフロアパネルにボルトにて固定される第1固定部、及び当該乗物の補強部材にボルトにて固定される第2固定部を有するブラケットとを備え、
前記第2固定部には、固定用のボルトが貫通可能なボルト穴であって、シート前後方向に当該第2固定部を貫通するボルト穴が設けられている乗物シート用シートバック。
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記ブラケットは、
前記第1固定部が設けられたブラケット本体、及び
前記第2固定部が設けられた補強ブラケットであって、ピン状の締結部材を介して前記ブラケット本体に連結された補強ブラケットを有しており、
前記ブラケット本体及び前記補強ブラケットのうち少なくとも一方には、前記締結部材が貫通挿入された締結穴が設けられており、
さらに、前記締結穴の穴径寸法は、前記締結部材の外径寸法より大きい請求項1に記載の乗物シート用シートバック。
【請求項3】
前記補強ブラケットは、前記ブラケット本体に対して前記締結部材の軸線方向と平行な方向に変位可能に当該ブラケット本体に連結されている請求項2に記載の乗物シート用シートバック。
【請求項4】
前記締結穴の内周と前記締結部材の外周との間には、樹脂製のブッシングが配置されている請求項3に記載の乗物シート用シートバック。
【請求項5】
前記補強ブラケットは、
シート前後方向に延びるアーム部であって、一端側が前記前記ブラケット本体に連結されたアーム部、及び
前記アーム部の他端側からシート幅方向に延出した取付部であって、前記第2固定部を構成する取付部を有して構成されており、
さらに、前記アーム部及び前記取付部の下端側には、壁状のフランジ部が設けられている請求項2に記載の乗物シート用シートバック。
【請求項6】
前記ブラケット本体は、
前記バックフレームが連結されたブラケットプレート、及び
前記ブラケットプレートの下端側からシート幅方向に延出した第2の取付部であって、前記第1固定部が設けられた第2の取付部を有して構成されており、
さらに、前記第1固定部及び前記第2固定部は、シート幅方向において、前記ブラケットプレートに対して同一側に位置している請求項5に記載の乗物シート用シートバック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、乗物に搭載される乗物用シートに適用されるシートバックに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載のシートバックでは、バックフレームが車両のフロアパネルに回転可能に支持固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第4984679号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、貨物等の物品がシートバックの後方側に載置されている状態において、車両が急激に停止すると、当該物品が慣性力により当該シートバックに衝突する可能性がある。このため、衝突力が極めて大きい場合には、バックフレームと乗物との連結に損傷が生じるおそれがある。本開示は、当該点に鑑みた乗物シート用シートバックの一例を開示する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
乗物に搭載される乗物用シートに適用されるシートバックは、例えば、以下の構成要件のうち少なくとも1つを備えることが望ましい。
すなわち、当該構成要件は、骨格を構成するバックフレーム(2)と、バックフレーム(2)を回転可能に支持するブラケット(3)であって、乗物のフロアパネル(FP)にボルトにて固定される第1固定部(31A)、及び当該乗物の補強部材(CM)にボルトにて固定される第2固定部(32A)を有するブラケット(3)とを備え、第2固定部(32A)には、固定用のボルトが貫通可能なボルト穴(32B)であって、シート前後方向に当該第2固定部(32A)を貫通するボルト穴(32B)が設けられていることである。
【0006】
これにより、当該乗物シート用シートバック(以下、シートバックと記す。)は、乗物のフロアパネル(FP)及び補強部材(CM)により乗物に連結固定された構成となる。したがって、ブラケット(3)が強固に乗物に連結固定される構成となり得るので、バックフレーム(2)と乗物との連結に損傷が生じることが未然に抑制され得る。
【0007】
また、第2固定部(32A)を構成するボルト穴(32B)がシート前後方向に当該第2固定部(32A)を貫通しているので、第2固定部(32A)を補強部材(CM)に締結固定するボルトは、シート前後方向から補強部材(CM)に締結固定される。
【0008】
そして、物品がシートバックに衝突した場合に当該シートバック(1)に作用する衝突力は、当該固定ボルトに対して、剪断力ではなく、引っ張り力として作用する。一般的なボルトは、通常、剪断力に比べて引っ張り力に対する耐力が大きい。したがって、物品がシートバックに衝突した場合であっても、ブラケット(3)と補強部材(CM)との連結固定状態が確実に保持される。
【0009】
なお、当該シートバックは、例えば、以下の構成であってもよい。
すなわち、ブラケット(3)は、第1固定部(31A)が設けられたブラケット本体(31)、及び第2固定部(32A)が設けられた補強ブラケット(32)であって、ピン状の締結部材(34)を介してブラケット本体(31)に連結された補強ブラケット(32)を有しており、ブラケット本体(31)及び補強ブラケット(32)のうち少なくとも一方には、締結部材(34)が貫通挿入された締結穴(31D)が設けられており、締結穴(31D)の穴径寸法は、締結部材(34)の外径寸法より大きいことが望ましい。
【0010】
これにより、例えば、補強部材(CM)のボルト取付位置と第2固定部(32A)のボルト穴(32B)の位置とがずれた場合であっても、締結穴(31D)の穴径寸法が締結部材(34)の外径寸法より大きいので、当該ずれが吸収され得る。
(【0011】以降は省略されています)

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