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公開番号
2024158901
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-08
出願番号
2023074524
出願日
2023-04-28
発明の名称
シートバック
出願人
トヨタ紡織株式会社
代理人
弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類
B60N
2/427 20060101AFI20241031BHJP(車両一般)
要約
【課題】簡便な構成でバックパッドの組付性を向上できるサイドエアバッグ装置付きのシートバックを提供すること。
【解決手段】シートバック2は、バックパッド20と、バックフレーム10と、バックカバー30と、バックフレーム10のサイドフレーム11に取り付けられて、バックパッド20に形成されたパッド貫通孔26を通ってバックカバー30の縫合部35を破断させながらシート前方に膨張展開されるサイドエアバッグ43を備えるサイドエアバッグ装置40と、破断縫合部35に縫合され、パッド貫通孔26を通ってサイドエアバッグ43の展開経路をガイドするようにバックパッド20とサイドフレーム11との間に通される力布50と、バックパッド20のパッド裏面に取り付けられ、力布50をパッド裏面に沿って通すことが可能な隙間Sを備える布部材60と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
シートバックであって、
着座者の荷重を弾性的に支持するバックパッドと、
該バックパッドをパッド裏側から支持するバックフレームと、
前記バックパッドをパッド表側から被覆するバックカバーと、
前記バックフレームの側部であるサイドフレームに取り付けられるエアバッグ装置であって、前記バックパッドに形成されたパッド貫通孔を通って前記バックカバーの継ぎ目である破断縫合部を破断させながらシート前方に膨張展開されるサイドエアバッグを備えるサイドエアバッグ装置と、
前記破断縫合部に縫合され、前記パッド貫通孔を通って前記サイドエアバッグの展開経路をガイドするように前記バックパッドと前記サイドフレームとの間に通される力布と、
前記バックパッドのパッド裏面に取り付けられ、前記力布を前記パッド裏面に沿って通すことが可能な通し口を備える面状部材と、を有するシートバック。
続きを表示(約 660 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のシートバックであって、
前記面状部材は、前記サイドフレームのフレームエッジと前記パッド裏面との間に挟まれるように設けられるシートバック。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のシートバックであって、
前記力布が、前記サイドエアバッグ装置と前記サイドフレームとをひとまとめに取り囲むループ状に形成されるシートバック。
【請求項4】
請求項3に記載のシートバックであって、
前記通し口が、前記サイドエアバッグ装置よりもシート幅方向の内側の位置において前記面状部材と前記パッド裏面との間に形成されるスリット状の隙間とされ、
前記力布が、
一端が前記破断縫合部に縫製されて前記パッド貫通孔を通って前記隙間に通されるように延びる内側力布と、一端が前記破断縫合部に縫製されて前記バックパッドの外側面を覆うように延びる外側力布と、を有し、
前記内側力布と前記外側力布との他端同士が互いに結合されるシートバック。
【請求項5】
請求項4に記載のシートバックであって、
前記バックパッドが、前記サイドフレーム外周を後端部まで覆うようにシート幅方向の外側から回し込まれるパッド後部を有し、
該パッド後部が、前記サイドフレームよりもシート幅方向の内側に延び出るパッド延長部を有し、
前記力布が、前記パッド延長部よりもシート幅方向の内側を通るように設けられるシートバック。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シートバックに関する。詳しくは、サイドフレームに取り付けられるサイドエアバッグ装置を備えるシートバックに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、サイドエアバッグ装置を備えたシートバックが開示されている。サイドエアバッグ装置は、サイドフレームに固定されてバックパッドにより前側から覆われるように設けられる。バックパッドは、前後に貫通するパッド貫通孔を有する。バックパッドを被覆するバックカバーは、パッド貫通孔の前端部と対向する位置に破断しやすい破断縫合部を有する。サイドエアバッグ装置のサイドエアバッグは、バックパッドのパッド貫通孔を通ってバックカバーの破断縫合部からシート外部に展開する。
【0003】
シートバックは、エアバッグの展開経路をガイドする2枚の力布を有する。2枚の力布は、破断縫合部に縫製されパッド貫通孔を通ってバックパッドの裏面に沿って延びる。2枚の力布は、サイドエアバッグ装置をシート幅方向の内側と外側から覆うようにサイドフレームに取り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6254643号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
バックパッドは、予め2枚の力布が縫製されたバックカバーが被せられた状態でサイドフレームに組み付けられる。その際、2枚の力布をサイドエアバッグ装置に対し内側を通るルートと外側を通るルートとに分けて配設する必要があるが、どちらかに偏って配設される誤組み付けを生じる恐れがある。そこで、簡便な構成で力布の誤組み付けを抑制できるサイドエアバッグ装置付きのシートバックを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のシートバックは次の手段をとる。
【0007】
すなわち、本発明のシートバックは、着座者の荷重を弾性的に支持するバックパッドと、バックパッドをパッド裏側から支持するバックフレームと、バックパッドをパッド表側から被覆するバックカバーと、バックフレームの側部であるサイドフレームに取り付けられるエアバッグ装置であって、バックパッドに形成されたパッド貫通孔を通ってバックカバーの継ぎ目である破断縫合部を破断させながらシート前方に膨張展開されるサイドエアバッグを備えるサイドエアバッグ装置と、破断縫合部に縫合され、パッド貫通孔を通ってサイドエアバッグの展開経路をガイドするようにバックパッドとサイドフレームとの間に通される力布と、バックパッドのパッド裏面に取り付けられ、力布をパッド裏面に沿って通すことが可能な通し口を備える面状部材と、を有する。
【0008】
このように力布が通し口を通ることで、力布がパッド裏面に沿った位置に保持されやすくなる。その結果、力布をバックパッドとサイドフレームとの間を通るように適切に配設することができる。
【0009】
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていても良い。面状部材は、サイドフレームのフレームエッジとパッド裏面との間に挟まれるように設けられる。このため、面状部材により、パッド裏面をフレームエッジから保護することができる。すなわち、面状部材により力布の位置決めとフレームエッジからの保護とを合理的に行うことができる。
【0010】
また、本発明のシートバックは、更に次のように構成されていても良い。力布が、サイドエアバッグ装置とサイドフレームとをひとまとめに取り囲むループ状に形成される。これにより、力布がサイドエアバッグを破断縫合部に向けてより誘導しやすくなり、破断縫合部にサイドエアバッグの展開圧を適切に掛かることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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