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公開番号2024162005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-21
出願番号2023077123
出願日2023-05-09
発明の名称回転電機のロータ
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類H02K 1/276 20220101AFI20241114BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】永久磁石が脱落し難い構造にすることのできる回転電機のロータを提供する。
【解決手段】ロータ10は、ロータコア11、収容孔12、永久磁石13、および固定部材14を有する。ロータコア11は、円筒状をなす。収容孔12は、ロータコア11を中心線L方向に貫通する形状をなす。永久磁石13は、収容孔12の内部に収容された状態で固定される。固定部材14は、合成樹脂材料からなるとともに、収容孔12の内面と永久磁石13の外面との間隙を埋める態様で設けられる。永久磁石13は、分割面が中心線Lに沿って延びる態様で2つの分割体20,21に分割されてなるとともに、2つの分割体20,21の間隔が中心線L方向における前記分割体20,21の第1端13Aから第2端13Bに向かうに連れて狭くなる態様で配置されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
円筒状をなすロータコアと、
前記ロータコアの中心線方向に同ロータコアを貫通する収容孔と、
前記収容孔の内部に収容された状態で固定された永久磁石と、
前記収容孔の内面と前記永久磁石の外面との間隙を埋める態様で設けられた合成樹脂材料からなる固定部材と、を有する回転電機のロータにおいて、
前記永久磁石は、分割面が前記中心線方向に延びる態様で2つの分割体に分割されてなるとともに、前記2つの分割体の間隔が、当該分割体の前記中心線方向における一端から他端に向かうに連れて狭くなる態様で配置されている、
回転電機のロータ。
続きを表示(約 400 文字)【請求項2】
前記固定部材は、前記収容孔における前記一端の側の開口を塞ぐ蓋部を有する、
請求項1に記載の回転電機のロータ。
【請求項3】
前記永久磁石は、前記他端における前記2つの分割体の並び方向外側の部分が、前記収容孔の内面に当接している、
請求項1に記載の回転電機のロータ。
【請求項4】
前記永久磁石は、前記2つの分割体の前記一端同士が当接する態様で配置されている、
請求項1に記載の回転電機のロータ。
【請求項5】
前記2つの分割体に挟まれた部分のうちの前記他端の側の部分は、前記固定部材の存在しない空隙部になっている、
請求項1に記載の回転電機のロータ。
【請求項6】
前記固定部材は、熱可塑性の合成樹脂材料からなる、
請求項1~5のいずれか一項に記載の回転電機のロータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、回転電機のロータに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
回転電機のロータとしては、磁石埋込型のものが知られている(特許文献1参照)。このロータは、円筒状をなすロータコアを有している。ロータコアには、中心線方向に貫通する収容孔が設けられている。収容孔の内部には、永久磁石が収容された状態で固定されている。
【0003】
特許文献1に記載のロータでは、永久磁石の外面とロータコアの収容孔の内面との間隙を埋めるように、合成樹脂材料からなる固定部材が設けられている。この固定部材を介して、永久磁石は収容孔の内部に固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-103836号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記ロータにおいて、単に固定部材を介して永久磁石を収容孔の内部に固定すると、回転電機(ロータ)に衝撃が加わった場合には、永久磁石が固定部材から外れてロータコアの収容孔から脱出するといったように、永久磁石が脱落するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための回転電機のロータは、円筒状をなすロータコアと、前記ロータコアの中心線方向に同ロータコアを貫通する収容孔と、前記収容孔の内部に収容された状態で固定された永久磁石と、前記収容孔の内面と前記永久磁石の外面との間隙を埋める態様で設けられた合成樹脂材料からなる固定部材と、を有する回転電機のロータにおいて、前記永久磁石は、分割面が前記中心線方向に延びる態様で2つの分割体に分割されてなるとともに、前記2つの分割体の間隔が、当該分割体の前記中心線方向における一端から他端に向かうに連れて狭くなる態様で配置されている。
【0007】
上記構成では、2つの分割体からなる永久磁石が固定部材の内部で保持されるスペースは、同永久磁石の一端(以下、第1端)から他端(以下、第2端)に向かうに連れて先細の形状になる。そして上記構成では、永久磁石が固定部材の内部に「くさび」のように配置されるようになる。
【0008】
上記構成によれば、ロータに衝撃が加わる等して永久磁石を第2端側に押す力が作用する場合には、同永久磁石は固定部材の内部における先細の部分に押し込まれるようになる。そして、この場合には、固定部材の内面と永久磁石の外面とが当接することで、同永久磁石を構成する2つの分割体の第2端側への移動が規制されるようになる。上記構成によれば、このようにして第2端側への永久磁石の脱落を抑えることができるため、ロータの構造を永久磁石が脱落し難い構造にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
一実施形態の回転電機のロータの平面図である。
同ロータの図1における2-2線に沿った側断面図である。
同ロータの底面図である。
同ロータの図1に一点鎖線で示す領域の平面図である。
同ロータの図4における5-5線に沿った側断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、一実施形態の回転電機のロータについて説明する。
<ロータコア>
図1~図3に示すように、ロータ10は円筒状をなすロータコア11を有している。ロータコア11は、複数枚の円環板状の電磁鋼板が積層された構造をなしている。なお本実施形態のロータ10が適用される回転電機は、永久磁石界磁式の同期モータである。
(【0011】以降は省略されています)

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