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公開番号2025099709
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023216593
出願日2023-12-22
発明の名称乗物用内装材の取付構造
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B60R 13/02 20060101AFI20250626BHJP(車両一般)
要約【課題】第2部材の第1部材に対する飛散防止機能を有しつつ、第2部材の第1部材に対する着脱を簡便に行うことが可能な乗物用内装材の取付構造を提供する。
【解決手段】第2部材26は、第1部材22の被係合部48に係合する複数の係合部46と、先端部が基端側の軸部52の外寸より大きな外寸とされるとともにネジ山が形成された雄ねじ部54とされたボルト部50と、を備えるものとする。第1部材22には、雄ねじ部54の外寸より大きな内寸の第1部材貫通孔60が形成され、パネル18には、ボルト部50の軸部52の外寸より大きく、かつ、雄ねじ部54が噛み合うことが可能なパネル貫通孔64が形成されており、第2部材26は、雄ねじ部54が第1部材貫通孔60およびパネル貫通孔64を乗物室外側に通過した状態で、複数の係合部46が被係合部48に係合して第1部材22に取り付けられた構成とする。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
乗物室の外殻を形成するパネルに対して乗物用内装材を取り付ける乗物用内装材の取付構造であって、
前記乗物用内装材は、前記パネルを覆う主体となる第1部材と、前記第1部材に対して前記第1部材の一部を覆うように取り付けられる第2部材と、を含んで構成され、
前記第2部材は、
前記第1部材の一部を覆う板状の本体部と、
前記本体部の裏面側に形成され、前記第1部材の被係合部に係合する複数の係合部と、
前記本体部の裏面から前記係合部より乗物室外側に延び出す状態で設けられ、先端部が基端側の軸部の外寸より大きな外寸とされるとともにネジ山が形成された雄ねじ部とされたボルト部と、
を備え、
前記第1部材には、前記雄ねじ部の外寸より大きな内寸の第1部材貫通孔が形成され、
前記パネルには、前記ボルト部の前記軸部の外寸より大きく、かつ、前記雄ねじ部が噛み合うことが可能なパネル貫通孔が形成され、
前記第2部材は、前記ボルト部の前記雄ねじ部が前記第1部材貫通孔および前記パネル貫通孔を乗物室外側に通過した状態で、複数の前記係合部が前記被係合部に係合して前記第1部材に取り付けられている、乗物用内装材の取付構造。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
前記第1部材は、前記第1部材貫通孔の孔縁部が、前記パネルの前記パネル貫通孔の孔縁部に当接あるいは近接している、請求項1に記載の乗物用内装材の取付構造。
【請求項3】
前記第1部材は、前記乗物室外側に向かって膨出する膨出部を有し、
前記膨出部の先端に、前記第1部材貫通孔が形成されており、
前記膨出部は、乗物室内側の内寸が、前記第1部材貫通孔に向かうほど小さくされている、請求項2に記載の乗物用内装材の取付構造。
【請求項4】
前記係合部は、爪状で、前記被係合部に掛かり止まるものである、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乗物用内装材の取付構造。
【請求項5】
前記パネルは、車両用サイドドアのドアパネルであり、
前記乗物用内装材は、前記ドアパネルに取り付けられるドアトリムであり、
前記第2部材は、前記第1部材であるトリム本体部材の加飾を行う加飾部材である、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の乗物用内装材の取付構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、乗物用内装材の取付構造に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、車両用ドアトリムにおいて、第1部材であるグリップベースに対して、第2部材であるグリップカバーを取り付けるための取付構造が開示されている。そのような車両において、車両の側面に対して衝突が生じた場合に、その衝突に衝撃で、第2部材が外れて飛散しないように、第1部材に対する第2部材の取付構造には、いわゆるテザークリップが設けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-196131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年では、第2部材が乗物用内装材の加飾を行う部材である場合に、異なるデザインのものに変更したいというニーズがある。しかしながら、上記特許文献1のように、テザークリップを用いた場合、テザークリップの取り外しや組み付けは、一般の人が行うのは比較的難しい。また、組付方法を誤ると、乗物の衝突時等において、第2部材の飛散防止機能が発揮されない虞がある。
【0005】
本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、第2部材の第1部材に対する飛散防止機能を有しつつ、第2部材の第1部材に対する着脱を簡便に行うことが可能な乗物用内装材の取付構造を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本願に開示される乗物用内装材の取付構造は、下記の構成とされている。
(1)乗物室の外殻を形成するパネルに対して乗物用内装材を取り付ける乗物用内装材の取付構造であって、
前記乗物用内装材は、前記パネルを覆う主体となる第1部材と、前記第1部材に対して前記第1部材の一部を覆うように取り付けられる第2部材と、を含んで構成され、
前記第2部材は、
前記第1部材の一部を覆う板状の本体部と、
前記本体部の裏面側に形成され、前記第1部材の被係合部に係合する複数の係合部と、
前記本体部の裏面から前記係合部より乗物室外側に延び出す状態で設けられ、先端部が基端側の軸部の外寸より大きな外寸とされるとともにネジ山が形成された雄ねじ部とされたボルト部と、
を備え、
前記第1部材には、前記雄ねじ部の外寸より大きな内寸の第1部材貫通孔が形成され、
前記パネルには、前記ボルト部の前記軸部の外寸より大きく、かつ、前記雄ねじ部が噛み合うことが可能なパネル貫通孔が形成され、
前記第2部材は、前記ボルト部の前記雄ねじ部が前記第1部材貫通孔および前記パネル貫通孔を乗物室外側に通過した状態で、複数の前記係合部が前記被係合部に係合して前記第1部材に取り付けられている、乗物用内装材の取付構造。
【0007】
本願に開示された乗物用内装材の取付構造において、第2部材を第1部材に対して取り付ける方法について説明する。その際には、ボルト部の先端の雄ねじ部を、第1部材貫通孔を貫通させて前記パネル貫通孔に押し当てる。次いで、第2部材を、ボルト部の軸線まわりに回転させて、雄ねじ部をパネル貫通孔に螺合させる。そして、そのまま第2部材を回転させて、雄ねじ部がパネル貫通孔を通過するまで挿入する。その後、第2部材の向きを、第1部材に合わせ、複数の係合部の各々を対応する被係合部に係合させることで、第2部材の第1部材に対する取り付けが完了する。
【0008】
本願に開示の乗物用内装材の取付構造は、複数の係合部が被係合部から外れたとしても、ボルト部の雄ねじ部がパネル貫通孔から抜けることはなく、この雄ねじ部がパネルに掛かり止まるアンカーとして機能する。したがって、本願に開示の乗物用内装材の取付構造は、乗物の製造等を行う作業者以外の一般の人であっても、比較的容易に第2部材を第1部材に対して取り付けることができるとともに、ボルト部のアンカー機能を確実に発揮させ、第2部材の飛散を防止することができる。
【0009】
また、上記構成の乗物用内装材の取付構造において、以下に示す種々の態様とすることが可能である。
【0010】
(2)前記第1部材は、前記第1部材貫通孔の孔縁部が、前記パネルの前記パネル貫通孔の孔縁部に当接あるいは近接している、(1)項に記載の乗物用内装材の取付構造。
(【0011】以降は省略されています)

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