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公開番号2025101912
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219012
出願日2023-12-26
発明の名称天井送風装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B60H 1/24 20060101AFI20250701BHJP(車両一般)
要約【課題】第1枝部から車室内に送られる空気の流量と第2枝部から車室内に送られる空気の流量とに差が生じることを抑制できる天井送風装置を提供する。
【解決手段】天井送風装置は、車室内の空気を吸い込んだ後に吐出口から吐出するシロッコファンと、その吐出口から吐出された空気を導入口21から受け入れた後に車室内の他の場所に送るダクト17と、を備える。ダクト17の導入口21は、シロッコファンの吐出口に接続される。ダクト17は、導入口21から分岐して互いに異なる方向に延びる第1枝部27及び第2枝部28を有している。ダクト17の導入口21は、第1枝部27に繋がる第1開口部29と、第2枝部28に繋がる第2開口部30とに区画される。第1開口部29と第2開口部30とは、シロッコファンの回転軸の延びる方向に並ぶように形成されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
車室内の空気を吸い込んだ後に吐出口から吐出するシロッコファンと、そのシロッコファンの前記吐出口から吐出された空気を導入口から受け入れた後に車室内の他の場所に送るダクトと、を備え、前記ダクトの前記導入口は、前記シロッコファンの前記吐出口に接続され、前記ダクトは、前記導入口から分岐して互いに異なる方向に延びる第1枝部及び第2枝部を有している天井送風装置において、
前記ダクトの導入口は、前記第1枝部に繋がる第1開口部と、前記第2枝部に繋がる第2開口部とに区画され、
前記第1開口部と前記第2開口部とは、前記シロッコファンの回転軸の延びる方向に並ぶように形成されている天井送風装置。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
前記第1枝部と前記第2枝部とは、前記シロッコファンの回転軸と交差する面に対し平行となるように、且つ互いに異なる方向に延び、
前記第1枝部における前記第1開口部の下流側の箇所と、前記第2枝部における前記第2開口部の下流側の箇所とは、逆の方向に延びている請求項1に記載の天井送風装置。
【請求項3】
前記第1枝部は、前記第1開口部から離れるに従って前記シロッコファンの回転方向とは逆の方向に湾曲する第1湾曲部を有しており、その第1湾曲部を介して前記ダクトの前記導入口に繋がり、
前記第2枝部は、前記第2開口部から離れるに従って前記シロッコファンの回転方向に沿って湾曲する第2湾曲部を有しており、その第2湾曲部を介して前記ダクトの前記導入口に繋がり、
前記第1湾曲部の内部には、その第1湾曲部の湾曲に沿って湾曲するように延びる整流板が形成されている請求項2に記載の天井送風装置。
【請求項4】
前記第2湾曲部の内部には、その第2湾曲部の湾曲に沿って湾曲するように延びる整流板が形成されている請求項3に記載の天井送風装置。
【請求項5】
前記シロッコファンは、車室内における前席側に配置され、
前記ダクトは、前記シロッコファンの前記吐出口から吐出された空気を車室内における後席側に送るものであり、
前記第1枝部における前記第1開口部の下流側の箇所と、前記第2枝部における前記第2開口部の下流側の箇所とは、車両の幅方向において互いに逆の方向に延びている請求項2~4のいずれか一項に記載の天井送風装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、天井送風装置に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に示される天井送風装置は、自動車等の車両における車室内の空気を吸い込んだ後、車室内の他の場所に送るようにしている。これにより、空調装置から車室内に吹き出された空調風が車室内の所定箇所に偏ることは抑制される。天井送風装置はファンとダクトとを備えている。ファンとしては、例えばシロッコファンを用いることが考えられる。ファンは、車室内の空気を吸い込んだ後、その空気を吐出口から吐出する。また、上記ダクトは、ファンの吐出口から吐出された空気を導入口から受け入れた後に上記車室の他の場所に送るためのものである。ダクトの導入口は、ファンの吐出口に接続されている。また、ダクトは、第1枝部と第2枝部とに分岐することにより、車室内における複数の場所に上記空気を送ることが可能なものとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2013/145172号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、ダクトは、設置するスペースの制約を受ける関係から、図8に示すように形成する場合がある。図8に示す天井送風装置では、シロッコファン71の吐出口72に対しダクト73の導入口74が接続されている。そして、ダクト73の第1枝部75と第2枝部76とは、導入口74から分岐して互いに異なる方向に延びている。ダクト73の導入口74は、第1枝部75に繋がる第1開口部77と、第2枝部76に繋がる第2開口部78とに区画されている。
【0005】
図9は、シロッコファン71の吐出口72を図8の一点鎖線で示す矢印方向から見た状態を示している。吐出口72に対し第1開口部77と第2開口部78とが図9に示されるように配置される場合、第1開口部77を介して第1枝部75に流れる空気の流量と、第2開口部78を介して第2枝部76に流れる空気の流量とに差が生じる。これは、シロッコファン71は、ケーシング79内の回転部80を回転軸81周りに回転させることにより、車室からケーシング79内に吸い込んだ空気が、遠心力によって回転軸81を中心とする渦巻き状の流れとなって吐出口72に向けて流れることが関係している。
【0006】
すなわち、第1開口部77と第2開口部78とは、ケーシング79内における上記渦巻き状の空気の流れにおける流れ方向、すなわち図8の二点鎖線の矢印方向に並んでいる。そのため、第1開口部77を介して第1枝部75に流れる空気の流量が、第2開口部78を介して第2枝部76に流れる空気の流量よりも多くなる。その結果、第1枝部75から車室内に送られる空気の流量と、第2枝部76から車室内に送られる空気の流量とに差が生じるため、空調装置から車室内に吹き出された空調風が車室内の所定箇所に偏ることを抑制するうえで不利となる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する天井送風装置は、車室内の空気を吸い込んだ後に吐出口から吐出するシロッコファンと、そのシロッコファンの吐出口から吐出された空気を導入口から受け入れた後に車室内の他の場所に送るダクトと、を備える。ダクトの導入口は、シロッコファンの吐出口に接続される。ダクトは、導入口から分岐して互いに異なる方向に延びる第1枝部及び第2枝部を有している。上記ダクトの導入口は、第1枝部に繋がる第1開口部と、第2枝部に繋がる第2開口部とに区画される。第1開口部と第2開口部とは、シロッコファンの回転軸の延びる方向に並ぶように形成されている。
【0008】
上記構成によれば、シロッコファン内では、車室から吸い込んだ空気が、遠心力によって回転軸を中心とする渦巻き状の流れとなって吐出口に向けて流れる。シロッコファンの吐出口に接続されたダクトの導入口は、第1枝部に繋がる第1開口部と第2枝部に繋がる第2開口部に区画される。第1開口部と第2開口部とはシロッコファンの回転軸の延びる方向に並んでいるため、上述したように渦巻き状に流れる空気が第1開口部と第2開口部とに同程度の流量で流れるようになる。その結果、第1枝部から車室内に送られる空気の流量と、第2枝部から車室内に送られる空気の流量とに差が生じることを抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
車両の全体構成を示す略図である。
図1の車両における天井送風装置を上方から見た状態を概略的に示す平面図である。
図2の天井送風装置におけるシロッコファン及びダクトの導入口付近を示す斜視図である。
図3のシロッコファンの吐出口を矢印IV方向から見た状態を示す正面図である。
図3のダクトの導入口を矢印 V方向から見た状態を示す正面図である。
図3のシロッコファン及びダクトの導入口付近を示す底面図である。
図3のシロッコファン及びダクトの導入口付近を示す平面図である。
シロッコファンとダクトとの接続構造の従来例を示す平面図である。
図9のシロッコファンの吐出口を一点鎖線で示す矢印方向から見た状態を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、天井送風装置の一実施形態について、図1~図7を参照して説明する。
図1に示す車両の前部には、車室11内の空調を行うための空調装置12が配置されている。空調装置12は、車両の前部に位置する吹出口13から車室11内に空調風を吹き出すことにより、車室11内における温度や湿度の調整といった空調を行う。車室11内のルーフパネル14には天井送風装置15が取り付けられている。この天井送風装置15は、車室11内に吹き出された空調風の車室11内での偏りを抑制するためのものである。
(【0011】以降は省略されています)

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