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公開番号2025101291
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218034
出願日2023-12-25
発明の名称二次電池及び二次電池の製造方法
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01M 50/178 20210101AFI20250630BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】シール性の向上を図る。
【解決手段】二次電池Aは、積層電極体10を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシート32と、積層電極体10に接続され、ラミネートシート32の外周縁部32Eを横切ってラミネートシート32の外部へ突出した板状のタブ16と、2枚のラミネートシート32の外周縁部32Eに挟まれた状態で、タブ16の側縁16Sと隣り合うように配置されたシート状保持体23と、ラミネートシート32とシート状保持体23とに密着した接着層38とを備え、シート状保持体23の側縁部23Sには、凹部26が形成され、接着層38におけるシート状保持体23の側縁部23Sに沿った部位のうち、凹部26内に存在する部位が、ラミネートシート32の内部と外部との間を封止するように溶着されたシール部37として機能する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
正極電極板と負極電極板とセパレータとを積層した積層電極体と、
前記積層電極体を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシートと、
前記積層電極体に接続され、前記ラミネートシートの外周縁部を横切って前記ラミネートシートの外部へ突出した板状のタブと、
2枚の前記ラミネートシートの前記外周縁部に挟まれた状態で、前記タブにおける突出方向の側縁と隣り合うように配置されたシート状保持体と、
2枚の前記ラミネートシートと前記シート状保持体とに密着した接着層とを備え、
前記シート状保持体の外周縁のうち前記タブの突出方向に沿った側縁部には、凹部が形成され、
前記接着層における前記シート状保持体の前記側縁部に沿った部位のうち、前記凹部内に存在する部位が、前記ラミネートシートの内部と外部との間を封止するように溶着されたシール部として機能する二次電池。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記接着層と前記シート状保持体が、前記タブを覆う形態である請求項1に記載の二次電池。
【請求項3】
正極電極板と負極電極板とセパレータとを積層した積層電極体と、
前記積層電極体を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシートと、
前記積層電極体に接続され、前記ラミネートシートの外周縁部を横切って前記ラミネートシートの外部へ突出した板状のタブと、
2枚の前記ラミネートシートの前記外周縁部に挟まれた状態で、前記タブにおける突出方向の側縁と隣り合うように配置された第1接着剤と、
2枚の前記ラミネートシートの前記外周縁部における内面に積層された第2接着剤と、を備え、
前記第1接着剤のうち前記タブの突出方向に沿った側縁部に、凹部が形成され、
前記凹部内には、前記第1接着剤と前記第2接着剤とが互いに溶着した形態であって、前記ラミネートシートの内部と外部との間を封止するシール部が存在する二次電池。
【請求項4】
前記凹部には、互いに異なる方向の2辺を突き合わせた入り隅が形成されている請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項5】
前記凹部が方形をなしている請求項4に記載の二次電池。
【請求項6】
1つの前記側縁部に、複数の前記凹部が形成されている請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の二次電池。
【請求項7】
正極電極板と負極電極板とセパレータとを積層した積層電極体と、
前記積層電極体を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシートと、
前記積層電極体に接続され、前記ラミネートシートの外周縁部を横切って前記ラミネートシートの外部へ突出した板状のタブと、を備え、
前記ラミネートシートの外周縁部に、前記ラミネートシートの内部と外部との間を封止するシール部を有する二次電池を製造する方法であって
側縁部に凹部を有するシート状の第1接着剤を、前記タブにおける突出方向の側縁と隣り合うように配置し、
前記外周縁部に第2接着剤を積層した2枚の前記ラミネートシートによって、前記積層電極体と前記タブと前記第1接着剤を挟み、
前記ラミネートシートを加熱及び加圧することによって、前記第1接着剤を前記凹部内へ集まるように移動させ、前記凹部内で前記第1接着剤と前記第2接着剤とを互いに溶着させて前記シール部を形成する二次電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、二次電池及び二次電池の製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、セパレータを介して正電極と負電極を交互に積層した電極アセンブリと、正電極に接続されたタブリードと、負電極に接続されたタブリードとを有するリチウムイオンパウチセルが開示されている。電極アセンブリとタブリードの基端部は、金属ラミネートフィルムからなる2つのブランクの間に収容されている。タブリードと2枚のブランクとの隙間は、2枚のテープからなるシールテープによってシールされている。シールテープは、ヒーターによって加圧しながら加熱することによって、タブリードとブランクとに熱溶着されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2020-532082号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
2枚のシールテープ同士が直接接着する部分と、ブランク同士が直接接着する部分の境界においては、シールテープとブランクとの間に隙間が生じる。熱溶着の工程では、シールテープのシール材の一部が、上記の隙間側へ移動する。しかし、隙間はブランクに近いほど狭くなっていて、シール材の隙間内への移動量は僅かであるため、隙間の全体をシール材で確実に埋めることは難しい。この隙間は、ブランクの内部と外部とを連通させる空間であるため、改善が望まれている。
【0005】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、シール性の向上を図ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の開示の二次電池は、
正極電極板と負極電極板とセパレータとを積層した積層電極体と、
前記積層電極体を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシートと、
前記積層電極体に接続され、前記ラミネートシートの外周縁部を横切って前記ラミネートシートの外部へ突出した板状のタブと、
2枚の前記ラミネートシートの前記外周縁部に挟まれた状態で、前記タブにおける突出方向の側縁と隣り合うように配置されたシート状保持体と、
2枚の前記ラミネートシートと前記シート状保持体とに密着した接着層とを備え、
前記シート状保持体の外周縁のうち前記タブの突出方向に沿った側縁部には、凹部が形成され、
前記接着層における前記シート状保持体の前記側縁部に沿った部位のうち、前記凹部内に存在する部位が、前記ラミネートシートの内部と外部との間を封止するように溶着されたシール部として機能する。
【0007】
第2の開示の二次電池は、
正極電極板と負極電極板とセパレータとを積層した積層電極体と、
前記積層電極体を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシートと、
前記積層電極体に接続され、前記ラミネートシートの外周縁部を横切って前記ラミネートシートの外部へ突出した板状のタブと、
2枚の前記ラミネートシートの前記外周縁部に挟まれた状態で、前記タブにおける突出方向の側縁と隣り合うように配置された第1接着剤と、
2枚の前記ラミネートシートの前記外周縁部における内面に積層された第2接着剤と、を備え、
前記第1接着剤のうち前記タブの突出方向に沿った側縁部に、凹部が形成され、
前記凹部内には、前記第1接着剤と前記第2接着剤とが互いに溶着した形態であって、前記ラミネートシートの内部と外部との間を封止するシール部が存在する。
【0008】
第3の開示の二次電池の製造方法は、
正極電極板と負極電極板とセパレータとを積層した積層電極体と、
前記積層電極体を挟んだ状態で収容する2枚のラミネートシートと、
前記積層電極体に接続され、前記ラミネートシートの外周縁部を横切って前記ラミネートシートの外部へ突出した板状のタブと、を備え、
前記ラミネートシートの外周縁部に、前記ラミネートシートの内部と外部との間を封止するシール部を有する二次電池を製造する方法であって
側縁部に凹部を有するシート状の第1接着剤を、前記タブにおける突出方向の側縁と隣り合うように配置し、
前記外周縁部に第2接着剤を積層した2枚の前記ラミネートシートによって、前記積層電極体と前記タブと前記第1接着剤を挟み、
前記ラミネートシートを加熱及び加圧することによって、前記第1接着剤を前記凹部内へ集まるように移動させ、前記凹部内で前記第1接着剤と前記第2接着剤とを互いに溶着させて前記シール部を形成する。
【発明の効果】
【0009】
第1~第3の開示によれば、凹部内に、ラミネートシートの内部と外部との間を封止するシール部が存在するので、シール性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施形態1の二次電池の斜視図である。
積層電極体の分解斜視図である。
ラミネート構造をあらわす部分拡大正面図である。
ラミネートシートの部分拡大断面図である。
機能シートの部分拡大断面図である。
タブと、機能シートの積層溶着部と、ラミネートシートの直接溶着部との位置関係をあらわす模式的平面図である。
溶着工程前において、機能シートの積層溶着部とラミネートシートの直接溶着部との間に隙間が生じている状態をあらわす模式的平面図である。
溶着工程後において、機能シートの積層溶着部とラミネートシートの直接溶着部との間に隙間に、シール部が形成された状態をあらわす模式的平面図である。
実施形態2の二次電池において、タブと、機能シートの積層溶着部と、ラミネートシートの直接溶着部との位置関係をあらわす模式的平面図である。
溶着工程前において、機能シートの積層溶着部とラミネートシートの直接溶着部との間に隙間が生じている状態をあらわす模式的平面図である。
溶着工程後において、機能シートの積層溶着部とラミネートシートの直接溶着部との間に隙間に、シール部が形成された状態をあらわす模式的平面図である。
実施形態3の二次電池において、タブと、機能シートの積層溶着部と、ラミネートシートの直接溶着部との位置関係をあらわす模式的平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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