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公開番号2025102393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219819
出願日2023-12-26
発明の名称膜電極接合体の製造方法、膜電極接合体、及び燃料電池
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類H01M 8/1004 20160101AFI20250701BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】低コストで、かつ、実用上十分な性能を有する燃料電池を提供する。
【解決手段】複合体3を含むインクを用いる、膜電極接合体1の製造方法である。
前記複合体3は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合した高分子7と、金属触媒9が担持された導電体11と、が複合しており、前記複合体3を含む前記インクを、プラズマ処理後の電解質膜15に塗工する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
複合体を含むインクを用いる、膜電極接合体の製造方法であって、
前記複合体は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合した高分子と、金属触媒が担持された導電体と、が複合しており、
前記複合体を含む前記インクを、プラズマ処理後の電解質膜に塗工する、膜電極接合体の製造方法。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
電解質膜と、
前記電解質膜上に形成された触媒層と、を備えた膜電極接合体であって、
前記触媒層には、複合体が含まれ、
前記複合体は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合した高分子と、金属触媒が担持された導電体と、が複合している、膜電極接合体。
【請求項3】
請求項2に記載の膜電極接合体を備える、燃料電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、膜電極接合体の製造方法、膜電極接合体、及び燃料電池に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
燃料電池(固体高分子形燃料電池)のアイオノマー(高分子電解質)としてパーフルオロアルキルスルホン酸系ポリマー(ナフィオン(登録商標))が知られている。ナフィオンは、その合成原料が高い。また、ナフィオンは、複雑な製造工程を経る。よって、ナフィオンは、非常に高価という問題点がある。
そこで、これまでに新たな高分子電解質が種々検討されている。例えば特許文献1では、ポリフェニレンエーテルを主鎖とする炭化水素系高分子電解質が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-5468号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、従来の技術では、低コストで、かつ、実用上十分な性能を有する燃料電池を得ることは困難であった。
本開示は、低コストで、かつ、実用上十分な性能を有する燃料電池を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の手段を以下に示す。
複合体を含むインクを用いる、膜電極接合体の製造方法であって、
前記複合体は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合した高分子と、金属触媒が担持された導電体と、が複合しており、
前記複合体を含む前記インクを、プラズマ処理後の電解質膜に塗工する、膜電極接合体の製造方法。
【発明の効果】
【0006】
本開示によれば、低コストで、かつ、実用上十分な性能を有する燃料電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
燃料電池(固体高分子形燃料電池)の一例の模式図である。
複合体の一例を説明する模式図である。
複合体の一例を説明する模式図である。
発電評価の結果を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
ここで、本開示の他の例を示す。
[1]
複合体を含むインクを用いる、膜電極接合体の製造方法であって、
前記複合体は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合した高分子と、金属触媒が担持された導電体と、が複合しており、
前記複合体を含む前記インクを、プラズマ処理後の電解質膜に塗工する、膜電極接合体の製造方法。
[2]
電解質膜と、
前記電解質膜上に形成された触媒層と、を備えた膜電極接合体であって、
前記触媒層には、複合体が含まれ、
前記複合体は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合した高分子と、金属触媒が担持された導電体と、が複合している、膜電極接合体。
[3]
[2]に記載の膜電極接合体を備える、燃料電池。
【0009】
以下、本開示を詳しく説明する。尚、本明細書において、数値範囲について「-」を用いた記載では、特に断りがない限り、下限値及び上限値を含むものとする。例えば、「10-20」という記載では、下限値である「10」、上限値である「20」のいずれも含むものとする。すなわち、「10-20」は、「10以上20以下」と同じ意味である。また、本明細書において、各数値範囲の上限値及び下限値は、任意に組み合わせることができる。
【0010】
1.膜電極接合体1の製造方法、及び膜電極接合体1
(1)膜電極接合体1の製造方法
本開示の膜電極接合体1の製造方法は、複合体3を含むインクを用いる。
複合体3は、後述する高分子7と、金属触媒9が担持された導電体11と、が複合している。高分子7は、重合性基を有する化合物A、イオン性モノマー、複数の重合性基を有する化合物B、及び開始剤を用いて重合したものである。本開示の膜電極接合体1の製造方法では、複合体3を含むインクを、電解質膜15に塗工する。本開示の製造方法は、特性に優れたカソード触媒層17Bを形成する際に特に有効である。但し、本開示の製造方法は、アノード触媒層17Aを形成する際にも使用できる。
(【0011】以降は省略されています)

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